パソコンの内部にはCPUなど発熱する部品であるために、それを冷却するためにファンがあるのが普通である。空気を送り発熱部分を冷やす役割のため羽を回転させるため、それがそのままパソコンの動作音につながる。
デスクトップ機などでは大きな本体に見合うくらいの大きなファンが付いていて、起動している間中それがずっと回転しているので、その音が出ている。簡単に言うと、それなりに煩い。
自作機を使っていた頃、その音が気になってもう少し静かにパソコンを使うことが出来ないかと思ったのも、その後ノートPCを使うようになった理由の一つである。
とはいえ、ノートPCにもファンはあるので、音はする。会社などでは周りの音でファンの音はかき消されるのでほとんど気にならないが、自宅で使うときにはその音もまた気になることがある。
Windows Vistaの頃はVAIO SAを使っていたが、これは時間が経つにつれファンにホコリが蓄積されてしまい、数年経ってファンから異音がするようになってしまった。裏蓋を開けて掃除機で埃を吸い取ると収まるが、またしばらくして同様の音が出る。耐熱オイルを注油してやるとまたしばらくの間は収まるという、その繰り返しでしばらく使っていた。
その後、最近まで使ったVAIO SはWindows 7機で、Core i7のCPUのものであったが、これは最初からずっと、ファンの回転音が気になる機種だった。ちょうど小さなジェット機のエンジンのような音がして、アイドル状態でもそれはあまり変わらなかった。
その後使うようになったThinkpadのTシリーズはUltrabook規格のパソコンで、CPUはCore i7であるのだが、これは驚くほどファンが静かなのだ。最初の頃はファンが回転しないので故障しているのかと思ったほどで、高負荷をかけるとたまに数秒から数十秒回転してまたファンの音が聞こえなくなる。ストレージもSSDで動作音はほぼしないため、PCを使っていてもマウスのクリックとキーボードの打鍵の音だけという、理想の状態である。