雑記11月A

投稿者: | 2024-11-05

随分時間が経ってしまったかもしれないので、この辺で投稿しておく。

NextCloud 29.0.7

細かいアップデートが出る度にたいてい更新しているNextCloudだが、たまにアップデート作業でエラーが出ることがある。いつも出るエラーは対処しているが、それ以外でもたまに、アップデート作業の途中、ダウンロードの段階辺りで止まってしまうことが希にある。

以前にもあったが、その際「Step 4 is currently in process. Please reload this page later.」というエラーメッセージだけ表示されて先に進まなくなってしまったり、あるいは「Internal Server Error」としてWebブラウザからNextCloudにアクセスできなくなってしまうというものである。
アプリからはアクセスできるようで、NextCloud自体は動作している様子。

最初のエラーに関しては、NextCloudのdataフォルダ配下にある「updater-xxxxxxxxxxx」のような名前のディレクトリを削除することで解決できる。ただ今回はそれでも二つ目のエラーになってしまって、さすがにもうお手上げかと思っているうちに、しばらくしてアクセスしたら普通に動くようになった。
そういう状態になったので、何度かそれを試して何とかアップデートができたという次第。

NextCloudのアップデータの配信サーバか、あるいはこっちのサーバの調子なのか、時間帯による回線状況なのか、そういうわからない原因でエラーもあって、その辺は不安な要素ではある。

https://blog01.aourkbd.net/archives/

3176手繰ってみたら28.0.3のアップデートでも同じ状況でのエラーが発生していて、同じ解決方法を採ったのだが、今回は更に二つ目のエラーも重なって、苦労が増えたところである。

メイン機サブ機の交換

自分は自宅でPC2台を、それぞれ別の部屋で使用していて、勝手にメイン機サブ機という風に呼んでいる。いずれもThinkPadのノートPCであるが、1台はWindows 10、もう1台はWindows 11である。
新しいWindows 11のほうを一応メイン機として、RealforceもR3を接続して使っていて、もう一台のほうはサブ機としてRealforce R2を使っていた。
基本的にはやはり高性能、あるいは最新のほうをメイン機ということにするのであるが、このところサブ機を配置している場所での作業のほうが多くなり、そのほうでメイン機を使ったほうが少し快適であろうと思い、交換することにした次第である。

Windows 10機は、ドックはThinkPad専用タイプ、専用コネクタで接続する旧式タイプのもので、Win 11機のほうはUSB-Cドックである。これも含めて配置場所を交換するということになる。専用ドックは元々メイン機の場所で使っていた経過があるので、難なく置けるはずだが、USB-Cドックは、大きさはそんなに大きくないものであるとは言え、交換する場所での使用は初めてで、その配置する向きによってはケーブルの取り回しなどが異なってくる。
おそらく大丈夫と思って、実際大丈夫であったが、この作業を思い立ってからしばらく、面倒だと思って手を付けていなかったのである。

両方に接続できるBluetooth機器などは、両方の設定をしてあるので、その切り替え操作くらいでそういう周辺機器も使えるので、特に問題はない。たとえば、HHKBなども両方のPCに設定してあるので、普通にこれが使えるのである。

Realforce R3のバッテリー

R3のRealforceはバッテリーの持ちに問題がある、というようなことを言われているが、自分としてはさほどその点での不便は感じていない。尤も、使用頻度にもよるところが大きいと思うのであるが、使用2ヶ月、初期の付属電池での使用でまだ残量80%以上である。アプリで確認すると84%である。スリープの時間は30分に設定しているので、標準の15分ではない分、まだ実用性は高い。たまに動画などを閲覧していて気付けばスリープになっているようなことはあるが、電源ボタンを押せば1秒もせずに復帰するので、さほど大きな問題ではない。
打鍵感もR2よりも快適に感じて、文字入力を長時間快適にしたい場合は、これかHHKBか、というところであろうと思っている。

ところで、このR3のRealforceを使っていて、勝手にキーマップが解除される現象が発生した。理由は不明。どこかそういう設定を解除するようなキー操作を知らず知らずにしてしまったのかもしれない。
また、このR3と共にテンキーを別に接続して使っているが、そのテンキーを使う、押下した時だけNumLKキーのLEDが点灯する現象も起こっている。こちらは仕様だと思うが、イマイチよくわからない。

そういう現象も発生したりするものの、やはり他のこれまで使ってきたRealforceと比較してもやはり新しいR3のRealforceは一番打鍵感が良いと感じる。これは単に新しいという面で内部の構造が全く劣化していない状態というのがあるのかもしれないが、機構的に何か進化している部分もあるのかもしれない。

それにしても、このようなデバイスがBluetoothのような無線で接続されているということは、一昔前では想像もできなかった。いや、一昔前どころかもっと前である。キーボードもマウスもケーブルで接続されているのが当たり前の頃に使い始めたので、これが無線になるということ自体が画期的に感じるという意味である。歴史を辿れば、かなり前から無線による接続というのは存在していたと思うのであるが。

キーボードへの思い(AI修正)

以下の文章をエッセイとして仕上げたいので、わかりにくい部分を適宜書き換え、単純な用字・用語の誤りなどを校正してください。文体は「である調」にしてください。
また、大きく修正したところがあれば、その箇所を教えてください。

自分がキーボードでの打鍵、ローマ字入力を覚えたのは、もうずっと前の学生の頃である。その頃、自宅のワープロ専用機で和文の入力やかな漢字変換ができることが画期的に思え、とにかくミスタイプなく、より高速に打鍵できるようにと練習を重ねたものだった。

キーボードはラップトップ型のワープロ専用機のもので、その機構は独自のメカニカル構造を持っていたと思うが、他にもデスクトップ型のワープロのキーボードや、ノート型のような薄型の機種も使った。特に薄型のワープロ専用機もあって、そのキーボードでの打鍵はまた違った感じがあって面白そうだとも思っていた。

当初、QWERTY配列の多くのキーを見ずにタイピングすることは、何か特殊な技術や仕組みがあるのではないかと思っていた。しかし、実際にブラインドタッチをする人を見て、自分もできるのではないかと思い始め、やがて書籍テキストで練習をして独学で習得することができた。

実際、当初の目的はブラインドタッチでキーボードから文字入力をすることだった。今では当たり前の技術となっているが、当時はまだ誰もができるものではなく、例えば図書館の端末への入力など、他人から見られる環境で打鍵していると、それが優越感にも繋がったものだ。

また、パソコンのキーボードには当初触れる機会がなかったが、当時一般的だったPC-98のキーボードを見て、ワープロ専用機のような機能の刻印がほとんどなく、フルキーボードでキーがたくさん並んでいるので普通の人でも使いこなせるのだろうかと思ったものである。

社会人になり、いよいよPCを使うようになると、PC-98のキーボードでの文字入力は快適であった。フルキーボードでキーピッチに余裕があり、ブラインドタッチもできるようになっていたので、高速かつ快適に打鍵できたからである。たくさんのアプリケーション・ソフトウェアを操作するPCのキーボードには、個別のアプリケーションに由来する機能の刻印はないのは当たり前で、あとは画面に表示されるヘルプやキーガイドなどを参照して使いこなすしかないということは、すぐに理解できた。その時点では、特にPC-98は特殊な環境でもあったので、他のキーボードという選択肢については考えたことがなかった。

PCの環境をモバイル、つまりもっと持ち運びできる環境でもできるのかと、初めてノート型のPCを使って、ここでおそらく初めて薄型・パンタグラフタイプのキーボードも使った。その時は、キーボードの打鍵感というより、これだけのスペースに必要なキー機能が詰め込まれているという状況を把握して使いこなすという目的のほうが優先されて、キーの打鍵感だとか、そういうものを楽しむような段階ではなかったが、それでもデスクトップのフルキーボードの環境が最良であるということは感じていたので、またその後はデスクトップの環境を使うようになり、さらにその後自作機にした時もそのUSBのキーボードをそのまま使った。この頃は、キーボードはフルキーボードであればそれ以上の拘りはなく、打鍵できて文字入力ができればそれで良いという、そういう思いでいたのである。

配置スペースなどの点から、その後はノートPCを使うようになったが、何年か使っているうちにその一部のキートップが破損して、このような脆いキーボードが使えなくなったらPCそのものが使えなくなるのかと心配しつつ、ノートPCにUSBのキーボードを繋げたら普通に使えたので、これは選択肢が広がると思って、キーボードへの興味を持ち始めたのは概ねその時点からなのである。

近くの一般的な家電量販店でも売られているメンブレンのキーボードを幾つか試し、それでもっと打鍵感の良いものをと探して、メカニカルキーボードや静電容量無接点のキーボードに行き着き、すなわちHHKBやRealforceを使うようになった。配列もUS配列にして、せっかくそういうキーボードのハード的に良い環境になったのだからと、和文入力の方式も、さらに独自でもっと効率の良いものにしたいと思って、Dvorak配列ベースで拡張的な割り当てを持たせた独自の方式に切り替えた。これで行段系入力ながらローマ字入力よりも打鍵数の少ない、より楽に入力できる、今の入力スタイルができあがった訳である。

※ 英訳

Here is the translation using simple words:

I learned to type on a keyboard and use romaji input a long time ago when I was a student. At that time, it seemed amazing that I could input Japanese and convert kana to kanji on my home word processor. I practiced a lot to type without mistakes and to type faster.

The keyboard was from a laptop word processor, and I think it had a unique mechanical structure. I also used desktop word processor keyboards and thin notebook-like models. I thought typing on the thin keyboard would be interesting.

At first, I thought typing on a QWERTY keyboard without looking at the keys was some special skill or system. But after seeing people touch type, I thought I could do it too. I practiced with books and learned it by myself.

My main goal was to type on the keyboard without looking. Now, this skill is common, but back then, not everyone could do it. Typing in public places like libraries made me feel proud.

I didn’t have a chance to use a computer keyboard at first, but I saw the PC-98 keyboard, which had many keys without special functions like a word processor. I wondered if normal people could use it.

When I started working, I finally used a PC. Typing on the PC-98 keyboard was comfortable because it had a full keyboard with enough space between keys, and I could touch type by then. I quickly understood that PC keyboards didn’t have special function labels and that I had to use on-screen help and key guides.

Later, I wanted to use a PC in a more portable way, so I tried a notebook PC. This was probably the first time I used a thin, scissor-switch keyboard. At that time, I focused more on understanding how all the keys fit in a small space rather than enjoying the typing feel. But I still felt that a full desktop keyboard was the best. So, I went back to using a desktop and later used the same USB keyboard when I built my own PC. At that time, I didn’t care much about the keyboard as long as it was a full keyboard and I could type.

Due to space issues, I started using a notebook PC. After a few years, some keycaps broke, and I worried that if the fragile keyboard stopped working, I couldn’t use the PC. But when I connected a USB keyboard to the notebook, it worked fine. This made me more interested in keyboards.

I tried some membrane keyboards from local electronics stores and looked for better typing feel. I found mechanical keyboards and electrostatic capacitive keyboards like HHKB and Realforce. I switched to a US layout and changed my Japanese input method to a more efficient one based on the Dvorak layout. This new method allowed me to type with fewer keystrokes than romaji input, making typing easier and creating my current typing style.

※ 露語

Here is the translation into Russian using simple words:


Я научился печатать на клавиатуре и использовать ромадзи еще в студенческие годы. В то время мне казалось удивительным, что я могу вводить японский текст и преобразовывать кана в кандзи на домашнем текстовом процессоре. Я много тренировался, чтобы печатать без ошибок и быстрее.

Клавиатура была от ноутбука-текстового процессора, и я думаю, что у нее была уникальная механическая конструкция. Я также использовал клавиатуры настольных текстовых процессоров и тонкие модели, похожие на ноутбуки. Особенно интересной мне казалась тонкая клавиатура.

Сначала я думал, что печатать на клавиатуре QWERTY, не глядя на клавиши, – это какая-то особая техника или система. Но, увидев людей, которые печатают вслепую, я подумал, что тоже смогу. Я тренировался по книгам и научился этому сам.

Моей главной целью было печатать на клавиатуре вслепую. Сейчас это обычное умение, но тогда не все могли это делать. Печать в общественных местах, таких как библиотеки, вызывала у меня чувство гордости.

Сначала у меня не было возможности использовать компьютерную клавиатуру, но я видел клавиатуру PC-98, на которой было много клавиш без специальных функций, как у текстового процессора. Я думал, смогут ли обычные люди использовать ее.

Когда я начал работать, я наконец-то начал использовать ПК. Печать на клавиатуре PC-98 была удобной, потому что у нее была полная клавиатура с достаточным расстоянием между клавишами, и я уже умел печатать вслепую. Я быстро понял, что на клавиатурах ПК нет специальных меток функций, и что нужно использовать экранную помощь и руководства по клавишам.

Позже я захотел использовать ПК в более портативном виде, поэтому попробовал ноутбук. Это, вероятно, был первый раз, когда я использовал тонкую клавиатуру с ножничным механизмом. В то время я больше сосредоточился на том, чтобы понять, как все клавиши умещаются в небольшом пространстве, чем на удовольствии от печати. Но я все равно чувствовал, что полная клавиатура настольного ПК – лучшая. Поэтому я снова начал использовать настольный ПК, а позже, когда собрал свой собственный ПК, использовал ту же USB-клавиатуру. В то время мне было все равно, какая клавиатура, если она полная и я могу печатать.

Из-за проблем с пространством я начал использовать ноутбук. Через несколько лет некоторые клавиши сломались, и я беспокоился, что если хрупкая клавиатура перестанет работать, я не смогу использовать ПК. Но когда я подключил USB-клавиатуру к ноутбуку, она работала нормально. Это расширило мои возможности, и я начал интересоваться клавиатурами.

Я попробовал несколько мембранных клавиатур из местных магазинов электроники и искал клавиатуру с лучшим ощущением печати. Я нашел механические клавиатуры и клавиатуры с электростатической емкостью, такие как HHKB и Realforce. Я переключился на американскую раскладку и изменил метод ввода японского текста на более эффективный, основанный на раскладке Дворака. Этот новый метод позволил мне печатать с меньшим количеством нажатий клавиш, чем ромадзи, что сделало печать легче и создало мой текущий стиль ввода.


キーボードとPC

PCを操作するためのインターフェースとして、マウスなどのポインティングデバイスと共に最も重要なのはキーボードである。このような機器の制御には文字入力は必須で、そのためには文字入力を的確に行える機器が必要であって、それがつまりはキーボードである。キーボードを使わずに、マウスだけでPCを操作したりすることはかなり難易度が高い。今はスマホやタブレットで、ハード的なキーボードがない機器も増えてきているけれど、それでも文字入力の作業をきちんと行うためにはキーボードがないと円滑に進めることが出来ないと言って良い。

自分も、ワープロ専用機でキーボードの打鍵、そしてブラインドタッチを習得して、PCを使うようになった時には既にそれなりにキーボードによる入力作業は難なくできるようになっていた。キーボードの重要性は認識していたが、当時のPCはそんなに簡単に好みのキーボードを選んだりするようなことは出来ないものであったので、PC本体と共にこれがこのPCのキーボードなのだという思いで、それ以上ではなかった。
しばらくして、USB接続のキーボードは本体キーボードを持っているノートPCでも使うことができるということも知って、様々なキーボードに興味を持ち、最終的にはHHKBやRealforceが最良だと思って、今に至っている。
和文の文字入力も、QWERTYローマ字入力からDvorak配列をベースとした独自の方式に変更してだいぶ時間も経ち、これが自分の入力スタイルとして定着してしまっている。

おそらく今は、PCを使うこと自体が最新でないと思われがちで、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスのほうが、一般のユーザ向けとしては標準的になっているのかもしれないが、そこへ来てもう自分も古い人間の領域になってきていることもあり、そのような機器の中心は依然としてPCだと思っている。入力のデバイスもタッチ式ではない、普通のハードウエアとしてのキーボードだと思っている。
ワープロソフトとしては一太郎を使うし、テキストエディタも老舗のWZや秀丸を使うのだから、やはりその間隔はもう何年以上、何世代も前の物と考えられているのかもしれない。

だが使い慣れた環境が一番良いのは何でも同じで、自分もその環境が自分にとっては最良であるので、これらが選択できる限りは使っていくことになるだろうと思う。

キーボードを使う場面はもちろんPCを使う限り数多いと思うのだが、自分が使い始めた当初は文字入力・文章入力がその作業の中心だった。これは今でも変わらない面もあるが、インターネット、ブラウザでWebの閲覧が当たり前になってくると、キーボードの作業の比率が相対的に下がってきたように思う。要するに、文字入力はそんなにしないからキーボードはさほど重要視されないという、そういう傾向である。
インターネットの利用においては、メールの文章書きなどで文字入力はあるし、Webのフォーム入力や検索語の入力などももちろんキーボードは使うが、それも長文ではないために、キーボードは文字入力が最低限できるならそれで良いという考えが横行している。
やがてそれはSNSへの投稿、あるいはブログの文章書きという分野もあるし、今後は生成AIのプロンプト入力という場面も生じてくるので、使い方にはよるものの、キーボードの重要性が低下するというようなことはないと思う。

キーボードを使用することは、タッチスクリーンのキーボードより高速に打鍵が出来るしミスタイプも少なく、生産性が向上すると言われている。キーピッチも確保され、押下するストロークや押下圧など、触覚による認知ができる機器であるので、それを使うことで様々な利点があるだろうと思うのだが、多くの人はそんな点が感じられるほど多量に文字入力をしないので、とにかくタッチスクリーンでもフリック入力でも、文字入力ができるならそれ以上の拘りはないという。
従って、キーボード配列だとか、そいう拘りも大きなものがないという人がとにかく多いかもしれない。

ただ、自分も会社で周りを見れば、外付けのモニターを使っている人も多く、キーボードも外付けのものを使っている人も少なくないことに気付いた。特別良いキーボードをつかっている人はあまり居ないが、安価な普及品キーボードであっても、やはりハード的な利点、あるいはノートPCの本体キーボードと比較しても利点があるから、それを使っているのであろうと思う。

それでも自分はつい最近までは、ノートPC本体のキーボード環境もそんなに悪くないと思ってずっと標準的な環境のままで使ってきたが、余剰機器などで外付けのモニターやキーボードを使ってみると、自宅と同じでこれが快適であったので、今はキーボードはRealforceを持ち込んで使うようになってしまった。打鍵感が良いので、文字入力を中心とした作業はとにかく快適である。

RealforceとHHKB

キーボードに興味を持っている人なら知らない人が居ない、東プレのRealforceとPFUのHHKBであるが、これらはどちらも東プレの静電容量無接点スイッチを使った打鍵感や耐久性に優れた国産品の高級キーボードである。自分もこれらを使っている。

自分は、先にHHKBを使うようになって、静電容量無接点のキーボードを使うようになった。HHKBは特殊な配列だがUS配列のもので、自分にとっては初めてのUS配列キーボードでもあった。なぜそのような特殊な配列が先だったのかというと、Realforceがその頃、目的とするモデル、黒系配色のモデルが無かったからである。
それでもRealforceは、アイボリーモデルが標準ということで、後になってRealforceのUS配列も使うようになった。

周辺機器のブランド

有名無名、様々なブランドを試すことがあるが、好みのPC関連周辺機器のブランドはある。
例えば無線ルータはAterm。NECのAtermである。Baffaloなども一般的であるかもしれないが、自分はAtermである。安定度が違うからである。
マウスはLogicoolである。Microsoftのも使ったが、定番的な商品があって、高級ラインでもあり、使い易いからである。
キーボードはRealforceである。HHKBも好みである。静電容量無接点のスイッチの打鍵感が丁度良い。
モニターはEIZO、あるいはiiyama。国産ブランドで、発色も良く、見易い。そもそもモニターはそれ以外に基準が無い。
PCそのものは、ThinkPadである。これは、モデル選択の時にかなり詳細な部分までBTOができるということやUS配列のキーボードを選択できるという面、今は様々なUSBドックが出ているが、専用のドックが発売されていたという点が大きい。

一方で拘りが少ないものもある。USBメモリは特にない。SSDはスティック型であれば、これもさほど拘りは無い。

古いものを新しい環境で楽しむ(AI成文)

古いものを新しい環境で快適に使うことには、独特の楽しさがあります。例えば、ワープロソフトの一太郎。かつては重たいソフトで、PCの性能に大きく依存していました。しかし、現在のPCは性能が飛躍的に向上しており、新しいPCであれば一太郎も快適に動作します。さらに、大きなモニターを使えば、広い画面で作業ができ、視認性も向上します。こうした、昔では考えられなかった快適な環境で古いソフトを使うのは、とても面白いものです。

同様に、テキストエディタも30年以上前から文章入力の強力なツールとして愛用されてきました。しかし、現在ではWebブラウザや携帯端末での作業が主流となり、テキストエディタの使用頻度は減少しているかもしれません。新しいユーザーがエディタを使いこなす機会も少なくなり、注目度も低くなっているように感じます。

それでも、私は依然としてテキストエディタを使い続けています。最新のPC環境で昔ながらのツールを快適に使うことは、とても心地よいのです。PCの性能向上により、以前には考えられなかった快適な動作環境が実現し、まさに「あの頃、これをしたかった」という作業が楽しめるようになりました。

テキストエディタのイメージ

テキストエディタというツールのことは、まだPCを使い始める前に名前を聞いて知った。画面のイメージを見た記憶もあり、おそらくそれはVZ Editorだったのではないかとも思う。
文字を編集するソフトウエアだと聞いて、まず編集とはどういうことなのかよくわからなかったし、テキストファイルも文字だけのファイルと言われてもそれがどういうものなのか、とにかく文章を書くのに優れたツールとしても有用で、ワープロソフトよりもテキストエディタを多用する人もいるとのことであった。

PCを使うようになり、まずWindowsのメモ帳がそのテキストエディタだということで起動して使ってみると、本当に変哲の無いただ文字入力をするだけというアプリケーションで、これのどこが文章書きや文字入力に便利に使えるのか、最初はよくわからなかった。
ただその後、当時はオンラインソフトと呼ばれていた類の秀丸エディタなどを試用してみて、表示や環境のカスタマイズができたり、文字列検索をはじめとした高度な機能が備わっていて、これが編集するということなのだとわかったし、そもそもテキストエディタとはプログラミングの作業で使われているツールなのだということもわかってきた。

当初はワープロ専用機からテキストファイル経由で持ち込んできたデータをワープロソフトで編集したりもしていたが、やがて文章入力作業などはテキストエディタで、テキストファイルでするようになった。さらに、市販のテキストエディタでもっと高機能なものがあるのではないかと、偶然出会ったのが今もなお使い続けているWZ EDITORであったのである。
WZ EDITORでは、その当初から今こうして書いているような適当な文章を日記的に入力していくという文章書きを使い、それから何年かしてHTMLの作成など、そのほかのテキストファイル作成・編集の作業にも使うようになった。一時期秀丸に乗り換えたこともあったが、数年して再びWZに戻って、以来ずっとWZをメインで使っている。

WZは、一般的なテキストファイル編集用途は全て網羅していて、コーディング作業はもちろんだが、エディタを使って文章を書くという作業にも特化している部分があり、このような文章書きにも一番使い易い。
世の中は、一時期ワープロではなくエディタ文章を、という動きも少しあったが、しかしやはり主流は文章というか文書作成はワープロソフト、特にWordで、それもまた変わって今はブラウザでだいたい必要な作業ができるようになって、ワープロと共に文章書きツールとしてのエディタの存在感は、さほど高まってはいないようになってきている。

RC1

Realforceの新モデル、RC1シリーズがリリースされるという発表があって、ユーザ登録をしているのでメールでもお知らせが来た。
今度のは70%キーボードサイズのコンパクトで、テンキーレスから更にキーが少なく小型になったような感じで、HHKBの60%に加えてカーソルキーがあって、ファンクションキーもあるというようなものである。
ラインナップには最初からUS配列もあって、キーの配色は濃いグレーともう少し淡いグレーのツートンという組み合わせで、これはアイボリー系統の2色のダーク版という感じがして、まず見た目でも気に入った。R3での最新技術、Bluetooth無線接続も有線接続もできるハイブリッドで、更にバッテリーはリチウムイオンとのこと。キースイッチは全て静音で、0.1mm単位でも設定できるというAPC機能も備えている。
これは中々、期待が出来ると思って、US配列は絶対としても初めての全30g押下圧のものにしようと企んだ。

30g押下圧は、変荷重のキーボードで体感している部分と、あとは店頭で全30gのものを少しだけ触った程度であるが、本当に軽くて、逆にミスタイプがあるのではないかとも思い、中々手を出せなかった領域である。ただ、APCがあるので、これの反応点を最初は最深にしておくことで、軽いながらもしっかりと打鍵ができるようにして、徐々に30gにも慣れていくようなことができるなら、Realforceの最もディープな部分に到達し、それも良いのではないかと思うわけである。
というのも、同じ45gでもずっと軽く感じるHHKBの打鍵感がかなり快適でもあって、これなら30g押下圧ももっと快適に感じられるかもしれないと思えてきている面もあるのである。

発表があってすぐに、Amazonなどの購入ページができていたが、当初は全モデルとも完売状態ということになっていた。これがもう発表と同時に発売で、即完売というということだとしたら入手までは少し時間がかかりそうだと思ったが、数日経て発売日午前0時になったら買える状態になっていたので、購入不可の状態表示であったのだろうと思う。
ということで、早速この新製品に手を出してみた。

最初に出てきたレビューなどでは、とにかく通常モデルの重厚感と比較して軽いキーボードということだった。それでもHHKBよりはキー数も多く、重量もあるようだから、あれよりは少し重いと思えば、軽すぎるということも無かろう。
質感は、軽量化により通常モデルとの違いもあるようだが、それでもRealforceらしさは残っているという。これは触ってみるまでわからない。
このRC1は、Realforceとの比較というより、HHKBとの比較をするほうが妥当なのかもしれない。

さて、そんなことを考えながら数日経っているうちに着荷。
早速、RC1の使用を開始してみる。US配列、30g押下圧のモデルである。Bluetooth無線での接続については、もちろん特に問題なく接続ができる。詰め込まれたたくさんのキー機能は覚えるだけで大変かもしれないが、刻印もあるので、都度マニュアルを参照するようなこともなく、使う機能は把握できるようになるだろうと思う。
まず気になるのはその30gという押下圧で、これが自分にとって大丈夫なのかどうかというところであったが、結論からすると、概ね問題なく使えそうである。やはり45g押下圧と比較すると軽い。ずっと軽い。軽いが、これはまたこれで快適である。
これまでも、もっと早く30gという選択をしても良かったのかもしれないが、しかし45gの標準押下圧も捨てがたい。しかし本当に、30gは手をキーボードに乗せているだけで入力されてしまうようなこともあるので、軽い打鍵で済むのは確かで、これは悪くない。

問題は、配列の違いにある。最下段が0.25Uズレているというのは、多少の違和感はあるものの、おそらくしばらく使っているうちに慣れると思われる。またカーソルキーの位置が、標準配列とは異なる場所にあるので、これがまず、最初しばらくは全然慣れずに不安である。
それから不思議なのが、このキーボードを使い始めたときに、BSキーの位置を頻度高くミスタイプしてしまうという現象が起こっている。すぐその下の、バックスラッシュ・円記号のキーを打鍵してしまうのである。カーソルキー操作をしようとして、小指をFnキーに持って行かなきゃ、いや、このキーボードは独立したカーソルキーがあるんだったと気付いて、どうも身体がこのキーボードはHHKBだと誤認しているような感じなのである。HHKBは、バックスラッシュの場所がBSキーで、どうもそれをタイプしようとしてしまっているらしいのである。おかしなことである。

形状としては、ベゼル的な部分がほとんど無いので、移動時、持ち上げたりする時にどこを掴んで持ち上げれば良いのかが少し困ることがある。有線接続時の黄色LEDが角度により赤い光も見え隠れするのが何か怖い。
こうしてしばらく使っているうちに、30gという押下圧についてはだいぶ慣れてきた。次第にこれが快適になっていくものと思われる。
Realforceというより、HHKBに似た感覚で、それと同様の高級感や打鍵感がある。それにしても、BSキーのミスタイプが中々収まらない。そこまで指が達しないのである。これは不思議だ。

ハードそのものの高級感、プレミアム感があるかというと、どうもそういう感じまではしないが、Realforceらしい静電容量無接点の打鍵感はもちろんあって、HHKBとの差別化も図られて、存在意義は高まっていくのではないか。
しかしコンパクトを含めて、今後自分はずっとRealforceを使っていくので、もうこれ、このタイプにも慣れるしかないのであるが。

Realforce、あるいはHHKBのように、3万円を超えるような価格のキーボードは、一般的な感覚からしたら高すぎると思われるかもしれないが、本来機構や機能、重要性を考えると、そのくらいの価格はしてむしろ当たり前だと思っている。
他のモデル、一般的なメンブレンなどのキーボードが逆に安すぎるのである。
万年筆と100円ボールペンとの違いに似ている面があるとも言える。

キーボード入力への思い

自分がキーボード入力を覚えたのは、まだワープロ専用機が家庭にも普及し始めた頃で、パソコンの入力ではなく、ワープロの文字入力ということで、ローマ字入力を習得した。やがてブラインドタッチもできるようになり、入力速度も向上して実用上十分、あるいはそれ以上の速度ど入力することもできるようになった。十数年前には、その使い慣れた入力方式から、更に入力速度や疲労軽減を目指した、別の、ある程度独自の入力方式に切り替えて現在に至っている。

今後、筆記具に替わって文章書きなどの作業に要する技術はキーボード入力になっていくだろうと、何となくその時点での予測もあり、筆記具に拘るが如く、キーボードにも拘るようになった。
スマートフォンやタブレットがよく使われる今になっても、まだ当面PCは事務その他の作業において重要なデバイスであり、そのコマンド操作、文字入力においてはキーボードは重要なインターフェースである。最近では生成AIの活用においてもプロンプトに入力するためには文字入力のためのキーボードが無くてはならない。

しかしながら、多くの場合、既にキーボードはあるのが当たり前、あれば何でも良いという程度の重要性認識しかなく、本体と一体となったノートPCではその選択肢がないとしても、外付けのキーボードを選ぶに際しても、標準的な配列で人とおり文字入力ができるというものであれば、その打鍵感やその他機能に関してはさほど考慮されず、安価な製品がよく選ばれるという状況になっている。
もちろんそれで、文字入力の役割は果たされるのであるから、こだわらなければ何の問題もないのだが、入力しやすいしにくいとか、キーの配列だとか、そういうところはもっと気にされて良い物ではないかと思っている。

自分の場合、見直して筆記具を使って手書きすることも少なくないが、それでも基本的な文字入力、文章書き作業はどうしてもキーボードに頼らざるを得ないので、キーボードによる文字入力という作業は、書く作業として既に一般化して、同様に重要なのである。

押下圧30g

リアルフォースのキーボードの、キーの押下圧は30g、45g、55gと3種類ある。自分は当初は変荷重モデルを選んでいたので、この3種の押下圧のキーをそれぞれ、使ったことになる。とは言っても、55gはESCキーに設定されていただけで、大半は45g。小指キーなどが30gで、そういう、特殊なモデルであった。あとはずっと、45g等荷重のモデルばかりを使ってきた。
30gのモデルの存在は以前からもちろん知っていたし、変荷重モデルの小指打鍵キー当たりがそれだったので、何とかその軽さは知っていた。店頭で全30gのモデルも試打したことはあったが、かなり全体が軽く、これを使いこなすのは至難と思っていたので、その後も選ぶモデルは皆等荷重のものばかりになっていた。

だが、このRealforceを選ぶ人のうち、一定は30gが良いと選んでいる人も少なくなく、一度はそれを使ってみなければなるまいと思っていたので、今回RC1導入に当たっては、ついに30gモデルを選んでみたのである。
使い始めたばかりであるが、結果、軽すぎて打鍵できないというようなことはない。45gモデルに比べるとやはりキーの打鍵は軽く、しばらくミスタイプが増える傾向はある。配列が通常のキーボードと違う部分もあるので、その部分でのミスタイプもある。そしてやはり、キーに触れてしまったという程度だけで入力もされてしまうというタイプのミスタイプも生じている。APC機能があるので、これを一番深い3.0mmに設定して、当面はそういうミスタイプが起こりにくいようにしておくのが無難だと思っている。
だが恐らく、今後これを常用していくに連れて、上でも書いたとおりこれもまたRealforceの一形態として当たり前になっていくのではないかと思っている。

これを書いている時点では、使い始め2日目ほど。柔らかすぎて使えないという状況までには至っていない。これはこれで快適で、元の45gに戻ればそれはまたそれで快適である。恐らく、文章書きの作業を長時間するなら、こっちの30gという環境も全く悪くない。でもこれまでの45gでも疲れたようなことはない。
30gで危惧するのは、あまりにも柔らかいので、キータッチを加減してしまうということである。それはそれで疲れないのかもしれないが、それが逆に肩が凝るのかもしれないと、そんな心配も出てきた。

70%の配列にも少しだけ慣れて、これはこれで快適と思えるようにもなってきた。それは最初から想定していたとおりである。
HHKBはFnキーを多用するので、右手の負担、特に右手小指の負担が大きいように感じる。70%のRC1も、それに似た傾向はあると思うが、それでも、まだカーソルキーなど独立したキーがある分は、Fnキーの頻度は高くないし、そこは問題がないと思っている。

RC1で1週間

Realforce RC1を使い始めてから概ね、1週間が経過した。30gの押下圧にもだいぶ慣れて、ミスタイプも少なくなってきた。APCの反応点も当初の3.0mmから2.2mmの位置に浅くして、より軽い入力を実感できるようにしてみた。
当初は、こんなに軽いならミスタイプなく問題なく使えるだろうかと思っていたが、確かにミスタイプは同様にあるものの、それでも快適に入力作業ができているから、多分この押下圧で問題ないのだろうと思われる。45gを使っていても特に疲労を感じるような事は無かったが、30gだともっとそれがないのかもしれないし、押下圧をこれに対応してセーブする御陰で逆に凝りが出てきてしまうかもしれない。その意味では45gのキーのほうが良いのかも知れないが、やはりこの軽い打鍵感は中々、良い。

キーボードそれ自体は配列に詰め込んでいる感じがあるので、その部分については中々慣れない部分も大きい。特に右下のカーソルキー回りはそれである。HHKBも使うが、しかしそれよりは幾分、70%であることで使い勝手は良い物であろうと思う。そもそも、HHKBにこれでせめてカーソルキーがあれば、と思うことが多々あったからである。
カーソルキーは自分それなりに使う。使わない人はあまりいないと思うが、これがFnキーとの組み合わせだと、それ以外のキーも同時押ししなければならない時にはやはり不便なのである。HHKBは、Fnキーを押下する右手小指の負担が大きい。
しかし同じコンパクトと呼ばれる分野でありながら、独立したカーソルキーを積み、Fnキーによる操作キーはあるものの、何とかこれで行けるなら、このサイズ感で全ての機能を満たすキーボードがあるなら、中々、これは良いのではないか。Delキーも独立して設けられている。

打鍵感は、さすがにRealforceらしい快適さ、Realforceの静電容量無接点、静音キーの打鍵感は十分に感じられるモデルである。筐体はプラスチックで、中に鉄板は入っていないとのことだが、それで強度が弱いとか、そういうこともない。HHKBとその辺はだいたい同じだろう。
ベゼルがほとんどなくそれ一杯にキーが配置されているので、持ち運ぶときはどこを持って良いのか悩むことはある。

キーマップの入替としてはCtrlキーをCapsと入れ替えただけで、あとはそのまま使う。これが一番良い。通常は無線Bluetooth接続により使用する。有線は基本的に充電するときと設定する時だけだろう。
リチウムイオン電池で、電池の寿命が来たら交換しなければならないが、それも劣化するのはきっと、それなりに先だろうと思う。その点では乾電池のほうが良いような気もするが、このサイズで乾電池を使うのは無理があったのだろうと思う。

そしてやはり、45gの元のRealforceの環境に移ってみると、今度はこのキーボードが重く感じられすぎて打鍵しないという状況も希に発生する。よりしっかりとした打鍵が求められるという状況になり、45gのキーってこんなに重い物だったかと感じるようになってしまう。とはいえ、標準的にはこの45gの打鍵感のほうが、適度と言えるのかもしれない。ミスタイプは少なく抑えられるという気はするし、R3テンキーレスで標準的な配列なので、使い慣れて運指もやはりこっちのほうがスムーズではある。

自分はつまり、会社ではRealforce R3SのJIS配列、フルキーボードを使い、自宅のPCでは、R3のテンキーレスと、RC1の30g、いずれもUS配列を使うという、PC毎に違った環境だがRealforceを使っているという状況。PC毎に、キーボード毎にこの配列の違いを意識して打鍵しなければならないのである。

雑感KBD

また同じような文章を書くわけだが。
自分はそもそもワープロ専用機のキーボードで、デジタルな文字入力の方法として打鍵方法を習得し、その後にPC環境、PCのキーボードへと移行してきたタイプである。ローマ字入力のブラインドタッチも、ワープロ専用機のキーボードで習得した。
その頃、PCに移行した当初は特にキーボードへの拘りに強いものはなかったが、様々使っていくうちに、たとえばCtrlキーの位置はAの横にあるべきという考えが確立して、その後今に至るまで一貫していることなどがある。

当初、キーボードへの拘りが無かったのは、キーボードは本体と一体になっているもので、本体付属以外で他の選択肢はないと思っていた面があるからである。だがUSBキーボードが一般的になって、それが既に本体にキーボード部分があるノートPCでさえも自由にキーボードを接続して使えるということを知って、キーボードの性能とか、メカニカルなどの機構についても興味を持ったという次第である。

その中で、静電容量無接点方式、東プレのRealforceやPFUのHHKBも知り、それはメカニカルとも違うのかとHHKBを使い始めた頃には、もうすっかり高級キーボードの沼には入り込んでいたことになる。

HHKBは初めてのUS配列型のキーボードでもあったが、ほとんど違和感は無くUSキーボードユーザへと切り替えることができた。以来、PCもキーボードが選べる場合はUS配列のキーボードを使うことにして、自宅用のPCには外付けのキーボードももちろんUS配列のものばかりとなった。
Realforceは、これら各種キーボードを試す中で後発だった。これは、当時まだ黒系配色モデルがなく、アイボリーのモデルだけだったことなどが理由として大きい。だがHHKBではなく、標準的なUS配列のモデルを使いたいということで、これまで選ばなかったRealforceを選ぶことにして、86Uを使い始めたのが、自分にとっての最初のRealforceである。

静電容量無接点は、メカニカルと違い、チャタリングとよばれる現象が発生することはなく、またそのモデルの変荷重の具合が心地よくて、様々なキーボードを取り替え色々使っていくうちに、やがてRealforceを標準的に使っていくようになった。やがて黒配色のモデルも出るようになって、これを本格的に使うようになったのである。

R2世代がリリースされてPFU Limited Editionの存在も知り、APCも面白そうと導入してみたり、テンキーレス環境でもテンキーはあったほうが良いと、Realforceのテンキー23Uも導入してみたりもした。R3がリリースされてからは、あの元に戻ったような形状はあまり気に入らず、しばらく様子見をしていた面もあるが、最近になって別の理由から先にR3SのJIS配列を導入したことをきっかけに、R3のUS配列・テンキーレスに交換し、さらには別のPCではこの度リリースされたRC1の70%キーボード、そして初めての全30g押下圧のキーボードにしてみて、もう自分が使う環境は全てRealforceのキーボードの世界になっているのである。R3Sの1台とテンキーを除いては、いずれもUS配列である。

結局Realforceキーボードの何がいいかというと、まずは国産ブランド、国内生産で品質が高いという点がある。国産製品らしく、サポートもきちんとしており、メーカーも信頼できる。高品質でかつ耐久性も高く、長期間使用しても故障するようなことはない。機構上チャタリングは発生しないため、誤入力の防止にもなる。
その他、押下圧の違いや機能、静音か通常か、US配列かJIS配列か、フルキーボードかテンキーレスか、あるいはコンパクトか、APCの搭載、配色タイプなどで、かなり多くのモデルが存在し、ユーザはその中から自由に自分が求める機能のものを選択することができる点も良い。
何より、打鍵感が良い。快適である。キー押下時にキー毎のばらつきがなく、キーの感触も押し込んだときの指に反動する力も、また丁度良いのである。長時間のタイピング、長文入力もこれなら疲れを感じるようなことはない。

今使っているRealforceは、R3SのJIS配列が一つ。これは会社で使っている。45g押下圧の静音、フルキーボードで、数値入力が必要であったためテンキー付きのフルキーボードを選んだ。他の一般的なキーボードを使っている人からすると、静音スイッチの打鍵音はかなり異質なものに感じられるかもしれない。
また、サブPCではR3のUS配列、静音スイッチ、45g押下圧のテンキーレスである。キーボードとしては、自分の一番好みのタイプで、つまりはこれが一番打鍵しやすく使いやすいタイプのものである。
メインのPCでは、最近導入した、RC1を使っていて、これはUS配列、30g押下圧のタイプのものである。配列が特殊な部分があって中々慣れないという面もあるが、何とか文字入力作業を中心に使いこなしている。
他に併用しているものとして、23Uのテンキーがある。これは、テンキーレスやコンパクトのキーボードの際にも数値入力を快適にするためのものである。
また、気分で交換して使うのにHHKBもあって、これは特に長文入力の作業だとか、とくにそれが使いたいという時に使うためのものであって、必然的な用途というのはない。

いずれにしても、RealforceやHHKBの静電容量無接点のキーボードばかりを使っていて、どれもとにかく快適に打鍵して文字入力作業ができるので、やはりもう他のキーボードを使うという選択はないと思っている。
かと言って、そういう別のキーボードが全く使えないというような訳でもないのであるが。

RC1でほぼ2週間

RealforceのRC1キーボードを使い始めてほぼ2週間が経とうとしている。
使いこなすのに、特に問題は生じていない。配列的に少し難しい面もあるが、何とか乗りこなせているというような状況である。
30gの押下圧が、まだ完全に慣れているわけではないが、一応快適に打鍵はできているのである。45gの標準的な押下圧ももちろん悪くないが、この30gの押下圧についても、危惧していたよりはずっと快適に打鍵はできている。今後はこの30gという押下圧に慣れていくのも良いのかも知れないと思う。
ただし、文章入力には快適であるとしても、ゲームその他の用途でこの30gが適しているかというと、そうでもない面もある。要するに、手を置いただけで押下されてしまうような場合もあるので、そうなると、他の作業ではこれを使っていて問題があるという面も出てくるかもしれないのである。

メインキー最下段の位置関係、これが標準と違うのは、多少の違和感はあるものの、これもこのキーボードはそういうものだと覚え込ませることで、特に問題はなく運用ができている。HHKBに比べて特殊なキー操作が少ないので、その面は快適で有り難い。手指の調子が良いとき(温まっているとき)は特に、打鍵もスムーズで、高速に打鍵できるので、作業はずっと快適である。
まだそこまで長文入力を一気にするという機会はないものの、おそらくそれだけずっと使って文字入力作業をしたとしても、疲労の度合いはずっと軽減されていく者であろうと思っている。

今後もRealforceを使うなら、この特徴的な30g押下圧、あるいは変荷重を使ってみるというのも、少なくともこれは試しておいた方が良いと思っている。
ただ変荷重タイプの押下圧のモデルは、今後様々な理由で少なくなっていくかも知れない。

盤面変更型AOURの検討

Realforceでは、あるいはHHKBでも、キーのレイアウトを自由に変更できる。Realforceでは、そのレイアウトを複数保持しておくことも出来る。RC1なら4盤面、R3なら2盤面である。ならば、このレイアウトをDvorakにして、その上でAOURを割り当てることは出来ないかと考えてみた。

実際それは可能である。ただし、Dvorakのネイティブなレイアウトにしてしまうと句読点のキーの位置が全く変わってしまい、今と比較してかなり変わってしまう。AOURと別のもの、他の優れたDvorak系入力方式と同様のものになる。AOURの特徴を活かすためには、AOUR用のDvorak風レイアウトに変更する。これは可能である。実際、できた。
この状態では、元々のキーがDvorakに変わってしまっているので、IMEのローマ字定義はAOURではなく、まず通常のローマ字入力のものを使った方が逆にAOURに近い。
この状態から、AOURを作っていくには、数々の拡張定義を再定義していく必要があって、ATOKでは定義を並べて一気に読み込むようなことができないので、拡張定義を一つずつ、支障が無いことを確認してもらいながら進めていく必要がある。

おそらく、その方法でDvorakレイアウトのベースのAOURもできるし、これは今のAOURと全く同様に使うことが出来るようになる。ただし、レイアウトのベースがQWERTYではないために、アルファベット入力時はDvorakに従う必要がある。
すなわち、アルファベットや英単語入力については、新たにDvorak配列による入力を習得しなければならない。AOURである程度Dvorakは使っているとは言え、それでも実際の英字入力に際しては改めての学習が必要になってくる。

すなわち、DvrakベースのAOURを作成しても入力効率的にはほとんど何もメリットはなく、現行のQWERTYベースのAOURのほうが汎用性は高く、(既にAOURを習得しているので)学習コストもない。新たなAOURも特にメリットがないのであるから、盤面ベースをDvorakとする型のAOURは、その必要性は薄いという感じがしている。
ただ今後、Dvorak配列の英字入力に切り替えていくのだという場合は、それもありかもしれない。