電卓の「M+」や「M-」は、表示されている数値に「=」操作をした後に結果数値をメモリーに加えるようだ。通常は問題にならないが、定数計算状態の場合は注意が要る。
たとえば、8÷2と6÷2の合計をメモリーに加えたいとする。
[8][÷][2][=][6][÷][2][=][GT][M+][MR]
とするとその値は7となるので良い。
ところが定数計算を使って、
[2][÷][÷][8][=][6][=][GT][M+][MR]
とすると3.5になってしまう。
これは、[M+]キー操作が[=]の機能も持っているからで、[GT]で7が出た後に、定数計算をして3.5という値になってしまうからのようなのである。
正しく7がメモリーされるためには、次のようにする。
[2][÷][÷][8][M+][6][M+][MR]
これならば値は7になる。あるいは、
[2][÷][÷][8][=][6][=][GT][+][MR]
などとしても良い。+キーなどで定数計算状態を解除してやらないと、思わぬ結果がメモリーに保存されてしまう。
この現象が起こるのは、定数計算モードが解除しない限り続くCASIOの電卓のみで、SHARPの電卓では起こらない。