フルキーボードは右端がテンキーになっている。これまでずっと、それが当たり前に思っていたが、テンキーレスを使ってみると、テンキー部分は配置上よろしくない位置にあるということがわかってきた。
そもそもフルキーボードは、マウスを使うことなどまだ考えられていない時代からあるもので、そういう状態ではテンキーの位置はそこにあっても問題なかった。ところがマウスを使うようになり、それをキーボードの右に配置するということになってからは、右手の移動距離が大きくなり、疲労にも繋がれば作業効率も悪くなる。今のようなテンキーレスキーボードは、もっと早く主流になっても良かったが、とにかくキーボードはフルキーボードだった。
キーボードのホームポジションはFとJのキーに人差し指を置くことで、通常この位置で作業をする。つまり、正面にメインキー部分が来るようにすると、左側はすぐ左端なのに、右側はカーソルキー部分とテンキー部分があって、さらにその右にマウスを配置する。随分これではバランスも悪い。バランスが悪いということは姿勢の悪化にも繋がり、身体によろしくない。
テンキーはメインキーの左側に配置することで全て解決する。そういう形のフルキーボードはほとんど無いだろうから、もうこれは独立テンキーを左側に配置するより他にない。これでバランスが良い。
ただし、ずっと右手でテンキー操作を行ってきていることもあって、左手での操作には慣れるのに時間がかかる。
左側配置とすると他にも都合が良いことがある。それは例えばRealforce 23U/UBでは、右下にEnterがあるので、メインキー左側に配置すると、左手のすぐそばにもEnterキーを配置することができる。左手打鍵のEnterキーとして、多分これは便利だ。