原稿確認用の一太郎フォーマット

投稿者: | 2016-02-14

いつも、このブログは一太郎かWZ Editorで原稿を書いて、それをそのまま入力フォームに貼り付けて投稿している。多くの人はそういう手順ではなくて入力フォームに直接書き込んで投稿するのだと思うが、自分の場合は原稿を好みの環境で書くという手順を踏む。
理由はまさに、その環境の方が書きやすいからに他ならない。WZ Editorの軽快さだったり、一太郎で書く日本語機能の充実感だったりする。フォームにコピーして貼り付けることは特に手間だとは感じないし、そういう手順で書くと原稿が手元に残るのでバックアップにもなる。
会社で仕事の文章を書かなければならない時は、Wordなどワープロで書いたものを印刷して読み返し、何度も修正と入力を繰り返すが、自宅でのブログの文章ではそういう手順を踏むことはまずない。
しかし、どうせそういう手順を踏むのなら、印刷して一度くらい読み返してからフォームに入力しても悪くない。プリンタも普段はあまり使わないので、そういう使い方でもしてやらなければ毎回の自動クリーニングだけでインクが浪費されてしまう。
せっかく印刷をするのなら、印刷して読みやすい形になるようなテンプレートを作ってみたいと思い立った。そのフォーマットに直接入力して原稿を作成しても良いし、WZ Editorで作成したテキストを流し込んで印刷するのも良い。
テンプレート形式で保存しておいて、新規文書で開いてそこに入力するという使い方をする。
そう考えて、今朝辺りから一太郎でフォーマット的なものを作ってみている。
最初は、レポート用紙のような罫線入りのテンプレートはどうかと考えた。ところが、罫線のとおりに文字を入力するにはレイアウト枠を設定しなければならない。それに、予め必要なページ数をテンプレートとして用意しておかなければならないので、少量の時は余計なページを印刷しないように設定することが必要だし、逆にページ数が多いときはページを増やしてレイアウト枠を再設定して前のページの枠とリンクを設定しなければならない。この作業は幾分面倒である。
次に試したのは原稿用紙のテンプレートである。これは、最初からそういう原稿用紙の設定になっているので、レイアウト枠も必要ないし、ページを削除したり増やしたりという操作も不要である。ところが、標準の原稿用紙の設定は実際の製品の原稿用紙をモデルにしているため余白が大きく文字数も400字詰めだったりと、ブログ原稿用とするには1ページの文字数が少ない。文書スタイルで文字数は増やすことが出来るが、そうなるとマス目も細かくなってしまって見栄えがあまりよくない。
結局、普通の文書の体裁を整えて、横書きでベタなテキストを印刷して読みやすいようにするのが一番であるとの結論で、A4版縦置き横書き、フォントを12ポイントにして40字40行のフォーマットを作成した。
このフォーマットは、A4の用紙1ページでちょうど原稿用紙4枚分でもあるので、文字数のカウントにも都合が良い。
行番号の印刷もできるようなので、5行ごとに行頭側に印字するようにすると、これだけでも原稿の印刷・校正用ですという雰囲気になる。
ページ番号はヘッダ部の余白側に印刷するようにした。これは、見やすい位置という意味もあるが、分量の少ない原稿の場合、そのページの最下部までインクジェットプリンタが紙送りをして数文字を印刷するのが無駄に思えるから、そういう原稿は上部の文章がある部分だけ印刷してくれたらそれで良いからである。
印刷する行番号も、「固定」にしてしまうとページ番号と同様に、文章が少量でも行番号だけがそのページの最下部まで印刷されてしまうらしく、プリンタには無駄な紙送りと印刷が生じてしまうようなので、「通常」で設定すると文章が無い部分の行番号は印刷されないようになる。
書式としてはそれとして、もう一つはフォントをどうするかというところも悩んだ。印刷すると美しいというフォントはあるが、スクリーン上でも違和感なく見えるフォント、しかも等幅のフォント(文字数カウントのためにも等幅が都合が良い)ということになると、これがほとんどないのである。インストールされているものではMS明朝、MSゴシックとか、IPA明朝、ゴシックか、その辺りしかないようであったので、ここは標準的なMSゴシックにしておいた。
実際に原稿を書く環境としては、基本編集フェーズのドラフト編集モードが、行間罫線も表示できて、ページのどの位置を書いているかも把握しやすいため自分にとっては書くのに都合が良い。あとはこの編集モードでも表示状態を調整して、ここも行番号を表示するように設定した。
一太郎にはエディタフェーズもあるが、見た目はテキストエディタ的であるにせよもう少し環境が充実してくれないと物足りない。エディタフェーズを使うならWZ Editorを使った方が良い。
だいたい、そんなところを調整してフォーマット、テンプレートを作成し、実際にこの文章を印刷して校正を行ってみた。概ね、思いどおりの作業が難なく出来た。
印刷前に一太郎の文書校正機能でも校正を行ったが、「したりするような」とすべきところを「したりような」になっていた箇所は指摘してくれなかった。校正機能も完全ではないので、やはり印刷して自分で読み返して確認するプロセスは必要なのだなと思う。