一太郎で、文書作成の手順を追って「作業フェーズ」と名付け、それに適した各モードを切り替えられるようになっているというのは理に適っていると思う。例外もあるが、文章を書いて、整形して校正して印刷状態を確認して、という作業工程で進めるとスムーズに文書が作成できる。
このようなブログを書く場合にも、そういう作業フェーズの考え方を当てはめることができる。アイディアから文章原稿を書いて、文章の量も気にしながら、読み返して、校正して、そして投稿する。原稿を書いてそのまま投稿することも多いが、なるべくきちんとステップを踏んで仕上げるようにしたい。出来はともかく……。
アイディア段階から、文章を書き上げるまではたいていテキストエディタを使う。自分が使っているのはWZ EDITOR 9である。原稿用紙のようなマス目を表示させるフォーマットが出来るので、まさに原稿を書いているような気分になってそれで書いている。1行の字数を全角40字で10行毎にページ単位を設定しているので、400字詰めの原稿用紙に書いているような、なんとなく職業的なライターのような感覚で原稿を書いている。
WZに限らず、テキストエディタは快適でキー操作や配色のカスタマイズもできるので、一番書きやすい環境で文章を集中して入力できると思う。
一通り書き終えたら、そのファイルに名前を付けて保存する。ファイル名は、WZの機能で自動的に日付と時刻が付くようにして、一つのフォルダにまとめて保存しておく。投稿まで終えてしまったら基本的には要らないデータとなるが、当面は保存しておくことにしている。
一旦保存したそのテキストは、次はその内容を一太郎にコピーする。直接その段階から投稿作業を行うことも少なくないが、完全なステップとしては一太郎にコピーして校正作業を行うのである。
一太郎の作業フェーズは基本編集で表示モードはドラフトモードだ。これも、WZのように背景色などをカスタマイズし、表示は1行40字、用紙設定も40字40行で1ページになるようにしてある。そういう設定はテンプレート形式で保存してあって、テンプレートファイルを開くことで新規文書を作成する。
校正作業は、まずは一太郎の文書校正機能を用いる。普通の表現の文章になるように、なるべく誤脱字や正しくない表現を修正するのが目的。だがこの機能も完全ではなく、あくまで機械的なチェックであるので、最終的には目で見て確認する必要があるので、プリンタで印刷して、用紙の原稿で再度読み直し、修正作業を行う。
修正作業には朱藍鉛筆を用いる。校正を行う箇所については朱書きで。それ以外の文章内容の見直しなどは青字で書き加えることにしている。
昔ながらの事務的な作業であって、実は結構この手順は気に入っている。
一太郎の内容を修正したら、あとはブラウザからこのさくらのブログにログインして投稿するだけである。一太郎において原稿確認用に作成したファイルも、同様に日付を付けたファイル名でしばらく保存する。
そもそも、そんな面倒なステップにするなら最初から一太郎で書くとか、エディタでのみ書くというほうが良いのではないかとも考えられる。実際、エディタで書いた段階で完成したものとして投稿することもあるし、最初の作業段階から一太郎オンリーで行うこともある。
前述のとおり、エディタはエディタで一太郎より軽快・快適であるので、やはり最初の原稿はエディタのほうが都合が良い。従って、基本的に手間はかかってもあえてそうしているのである。