すっかりMD派

投稿者: | 2018-03-17

自分のノート好きは10年以上前、MOLESKINEから始まった。ハードカバー、ゴムで留めるあのスタイル、海外製の高級感や文豪などが使ったとされるエピソードなども良くて、ポケットサイズのものばかり何冊も使った。
良いところは多いのだが、何より品質が安定していない。罫線インキが異様に濃いものがあったり、万年筆を使うようになってからは裏抜けが激しいなど、自分の使い方に合わなくなってきた。
その後、様々なノート類、特にA5版サイズの国産ノートを使うようになって、アピカのC.Dノート、LIFEのノーブルノート、ツバメノート、マルマンMnemosyneなどを使い、気付けばすっかりMDノート派になっている。
MDノートは、文庫本サイズのも使っているが、基本はA5規格のほうである。まずそのA5規格になっているものがあるのが良い。A5サイズのノートは、大きすぎず小さすぎず、持ち歩くにもデスクで使うにもちょうど良いのである。
フラットに開くのも、右左どちらのページも全面書きやすいのが良い。デザインもシンプルだが、この部分はなんだか壊れた本みたいに見えるときもあって、カバーが無ければ使えない。もう少し表紙などは何かあっても良いと自分としては思う。
厚さも88枚176ページと十分。MD用紙は万年筆インクとの相性も良く、裏抜けや滲みもない。C.DやLIFEのようにツルツルしすぎず、鉛筆でも書きやすい。クリーム色も目に優しく、万年筆の青系のインクが映える。
ノートだけではなく、便箋用紙や付箋のようなものもあって、MD用紙群は種類も多く、用途に合わせて同じ用紙のベースのものを選べるのも面白い。
本の中身、という見た目のノートは、使うときにノートにはカバーがほぼ必須であると思っているが、そのオフィシャルのカバーにはゴートのヌメ革のものもあり、無着色から飴色になる過程も楽しめたりするのも愛着の増進に一役買っている。
机の上に置いておき、様々なことを書き綴るためのノート、万年筆の書き心地を試すためのノートとして使っている他、薄手のライト、文庫本サイズのを持ち歩き用にして、外出先での思いつきを書き留めるのに使っている。
つまり、色々ノートは使ってきて、他の物のストックもあったりするのだが、今はすっかりそんなことが面白くMDノート派になって、そればかり使っている。