学生時代からしばらくは、持っていたのはCASIOの手帳型電卓だけだった。買い物などの計算や簡易な図形の計算まで、それで必要なことを全て行っていた。電卓=計算機はそれ一つあれば他に機能は求めていなかったからである。
その後、仕事ではデスク用のもう少し大きな電卓を使うようになったが、それでも自分で持っていたのはずっと、その手帳型のものだけである。
まだ消費税が5%の時代に、税計算がキー操作一つでできる電卓があるのを知り、同じCASIOの手帳型電卓を新調した。もうその当時で、ホームセンターで1000円程度しかしないものになっていた。自宅では会社のようなデスクで使うことはないので、その大きさのもので十分だと思っていたのである。
それから結局、もう少し大きくて使いやすい電卓を買うなどして使ってきたので、そういう手帳型の電卓はすっかり使わなくなり、消費税も8%の時代になっていて、最近になって電卓を見直しているときに思い出して探し出してみたら、まだ消費税が5%に設定されたままだった。少し使ってみるが、ソーラーの電源は働くものの、内蔵の電池はもう全く消耗した状態になっていて、一瞬でもソーラー駆動が切れるとゼロ表示に戻ってしまうような状態。これではさすがに使えない。
最近のこういう手帳型電卓は、内蔵電池の規格は明記されているが、交換方法が書かれていない。説明書を見ると、自分で交換するのではなく修理に出せとある。修理に出すと当然1000円以上の手数料はかかるはずで、それならもう価格からして新しいのを買った方がずっと経済的である。
そういうわけで、ケース付き手帳型電卓も約1000円で一つ新調して、これは携帯して使うものにしようと考えている。ほぼ同じ、三度CASIO製のにしたのだが、10桁表示、今度のはプラスチックキーで、右シフトキーやサインチェンジキーもあり、機能としては時間計算まである。時間計算は、稀に使う気がするので、そのために実務電卓ということでなくてもこれで足りるのか試してみることもできる。