個人用の電卓で計算できる桁数は、かつてはせいぜい8桁程度のものであった。それが10桁に増え、今は12桁が主流である。14桁、16桁の製品も少ないながらあるようだ。
桁数が増えると計算能力が必要なので、簡易な電卓では桁数は少なく大きく立派な物になるほど桁数も多くなる。
一般的な使用においてどのくらいの桁数が必要かは使う仕事や何を計算するかによることになる。家庭での使用においては、8桁で1000万単位なので、そのくらいもあれば普通は十分である。簿記や試験においては、それ以上の数字があると思われるので10桁、12桁が必要で、会社の仕事においても億以上の数字を扱うならそのくらいの桁数は必要となる。
12桁では1000億の単位だが、そこまで大きな数字が金額だとすると、国家予算規模にでもならない限りはあまり扱うことがないかもしれない。だが何かの値の測定値の場合、或いは小数点以下においての桁数である場合はそういう小さな値を扱うこともあるかもしれないので、そのくらいの桁数はあっても良い。
実務ではそんなに大きな桁数は扱わないとしても、処理能力がそのくらいある電卓のほうが小さな値の処理や表示も高速である。手帳型の小さなものなどは比較すると処理能力がやや不足しているのが感じられるほど表示が遅いものもあるので、やはり快適に使うためにはそういう点も考慮して主流となっている12桁のものを選ぶ方が良い。