AOURで「発展」の入力方式は3つある。
一つ目は拡張入力を使わずに「は」「っ」「て」「ん」と入力する方法。
AOURでは[ja][z][kd][x]と6打鍵で入力する。これはローマ字入力[ja][t][te][n]と打鍵数に変わりはなく、母音が左手側に全てあるとしても効率的にはあまり変わらない。
二つ目は撥音節入力の拡張を使って、「は」「っ」「てん」と入力する場合である。
これは[ja][z][kc]の打鍵で打鍵数は5。わずか1打鍵しか減らないと思うかも知れないが、こういう省力が積み重なれば、文章全体での打鍵数の減効果は大きいのである。
「ってん」の部分は全て左手打鍵で、小指・中指・中指の打鍵になるので、実際そんなに効率が良い交互打鍵になっているわけではない。
三つ目は、撥音+タ行入力のルールを用いて、「は」「って」「ん」と入力する場合。
打鍵では[ja][pe][x]である。これも打鍵数は5であって、二つ目と同じである。
ただし、やはり「ってん」の部分の入力の効率はそんなによくはない。eとxの打鍵が中指上段と薬指下段なので、やりづらいのである。
結局、この三つの入力の中では、二つ目の撥音拡張を使うのが最も打鍵しやすく、負担がかからないように思う。音節的にも「って」という音節の区切り方は普通はしないので感覚としては少々理解に時間がかかる。
これは、「やっている」も「やって・いる」と区切って考えるか「や・って・い・る」とするか「や・っ・てい・る」とするかどれが良いかと共通はしているのであるが、この例の場合でも自分は割と「や・っ・てい・る」と連母音の拡張を使うようにしているのである。