良いキーボードを
文字入力をする際はキーボードを使う。これは、PCが一般的になって以来ずっと変わっていない。タブレット端末などでスクリーンキーボードを使うようになっても、やはりきちんと打鍵して文字入力をするためにはハードウエアとしてのキーボードが必要である。
タッチパッドやトラックボールが出てきてもポインティングデバイスの基本はマウスであるというのと、似ている。
RealforceやHHKBが万人にとって最良のキーボードと言えるわけではないと思うが、それでも多くの人がこれが最高だと言っている事実はあるので、その選択肢として十分であるには違いない。
自分もやはり、キーボードはRealforceであると思っている。何より国産の技術、国産のブランドであるということもあるが、静電容量無接点でチャタリングが起きない、耐久性が高い、静音スイッチの高級感、癖を持たないノーマルな配列、適切な押下圧。一見特に特徴的なことが無さそうで、だがそれが最良である。
キーボードに関しては、その目的は文字入力をすることであるから、どんなキーボードでも打鍵ができて、その目的は達成することは可能である。この点において、特に良いキーボード、高価なキーボードは普通は不必要である。だが、高性能なキーボードは打鍵感が良好であるために、意識しても気付かぬうちに快適な打鍵ができているせいで、打鍵することが苦でなくなり、すなわち文字入力にストレスを感じずに作業が自然と進んでいくのである。業務で言えば効率が高まるということである。
結局、どのようなキーボードがその人に取って最良なのかはそれぞれ異なるが、多くの人が讃えているキーボードは、少なくとも良いキーボードと一言で言って間違いない。
自分がUS配列のものが良いが、JISかUSかは好みによるとされている。JIS配列も悪くはないが、自分はUS配列派である。そうではあるものの、JIS配列しか使えない環境である場合もあるので、なるべく両方問題なく使えるようにしているつもりでもある。
基本キーボード
毎日、キーボードを全く触らないという日は、ほぼない。
ワープロ専用機のキーボードに初めて触れたのはもう何十年も前ということになる。
以来、PC-98やDOS/V機、数々のノートPCのキーボードから、外付けのメンブレン、黒軸茶軸などのメカニカルを経て、静電容量無接点、RealforceやHHKBを使うようになった。
JIS配列からUS配列へと変更して、ローマ字入力からDvorak配列をベースにしたAOURへと入力方式さえも変更して、今もなお文字入力はキーボードが基本だと思っている。
若い世代になると、スマホのフリック入力が基本だったり、タブレット端末の画面上のキーボードがメインだったりするのかもしれないが、それでも自分としてはやはりハード的なキーを押下する、普通のキーボードが一番良いと思っている。多分、今後もこれだろう。
唯一、人並みにできる技能もキーボードで、実用的な打鍵速度として、同世代でも少なくとも遅いほうではないはずである。
様々なキーボードを使い試して、Realforceはその中では割と後の方に使い始めた方であるが、それでもRealforceの打鍵が一番快適だと感じている。
静電容量無接点で、メカニカルでは時々発生していたチャタリングと呼ばれる現象がない。もちろん滅多に起こらないとしても、それでもやはり理論上もそれが起きえないRealforceのほうがやはり安心できる。もちろん、そんなに重要な文字入力をしているわけではないにしても、入力が正確にできるほうが高品質だと思ってしまうので、そういうキーボードの方へ自然とシフトしていく。
標準的な配列や大きさを採用していることもまた、安心感に繋がる。
その感覚は、特にR2になって静音キースイッチにしてからも顕著で、以降自分の標準的な打鍵の感覚が全てこれになっている。後に入手したHHKBも静音キースイッチで、これもまた静電容量無接点でRealforce同等に快適なのである。長文入力にはHHKBを使うということも多い。
打鍵の柔らかさというだけが、より良いというものでもない。もちろん押下圧が重いのも好みの部分はあるが、ここは適度な押下圧のキーボードが良い。自分的には、おそらくそれが45gの押下圧、あるいはもう少し軽めの程度、30gまで行くと逆に軽すぎて慣れるまでミスタイプが多くなり、慣れてしまったら他のキーボードが使えなくなるというリスクがありそうで、Realforceとして標準的な45g等荷重が一番良いのではないかと思っている。
どのくらいキーボード
もちろん事務仕事と言っても人それぞれで、どのくらい打鍵して文字入力するかも仕事次第、本人次第の部分はある。メールをどれだけ送受信するか、どのくらいの頻度でどのくらいの文字数の文書作成をするか、あるいは数値入力をするかなど、とにかくそこは人それぞれである。
ライター稼業のような、文章書きが中心の仕事であればより打鍵する分量は多くなるし、事務仕事といっても会議などが多いような分野であれば、そんなに打鍵したり文書作成をしたりする分量は少ないかもしれない。
自分の仕事がそのどっちに近いかというと、よくそれもわからないが、文字入力の量はそれなりにはあるほうなのではないかと思っている。
そんな状況で、これまで普通のキーボード、あるいはノートPCのキーボードで頑張ってきたが、このたびCtrlキーの位置が標準位置でしか使えないことにいよいよ業を煮やして、この環境でもRealforceを使い始めた。
静音スイッチの打鍵音はこの環境でも快適で、自宅でのRealforce打鍵ともまた少し違った快適さがある。もっと早く、この環境にしておけば良かったと思うところでもある。
これまで、まだ大量の文字入力をしたというわけでもないが、それでも連続して文章の入力をしていると、自分の打鍵のリズムが心地よく、もっと何か文章を書くような機会がないかと探してしまうほどでもある。
Realforceのキーボードの快適さは、その打鍵音もあるが、その根幹となっているのはブレない確実な入力である。ある程度落ち着いて打鍵することで感じられるのは、キートップのブレが最小で無駄がないということである。キートップに触れたときに、安価なキーボードではそれの遊びが随分大きかったりして、これがミスタイプに繋がったり、打鍵力のコントロールが難しくなって、それが苛立ちや作業効率の悪化に繋がる。
Realforceのそれは、堅くて絶対に動かないというほどではなく、僅かな遊びはあるものの、しっかりと深く、APCで調整した場合は浅めに打鍵をして確実な入力が出来る点にある。これでミスタイプの少ない、苛立ちを排除することができる、そういう打鍵が出来るのである。
無線Realforce
これまではずっとRealforceは全て有線のモデルを使ってきたが、HHKBはHybridで無線Bluetoothで使ってきて、さして問題もなかったので、いよいよ本丸扱いのRealforceについても無線モデルも使ってみることにして、複数台使っているうちの1台だけR3の環境にすることにした。
配列はもちろんUS配列で、フルキーボードとの迷いも少しあったが、配置できるスペースの問題もあったりするのでこれまでどおりテンキーレスということにした。押下圧は45gの等荷重で、変荷重も悪くないがこれが一番快適と感じる。あとはAPC機能により少し調整することで、変荷重ではないものの、打鍵する指に応じて調整ができて少し打鍵しやすさが増すという気がするので、そのようにして使用する。
APCはR2のモデルでも使っていて、先日は会社用のJIS配列もそれを採用したR3Sモデルにしたので、とにかくRealforceは何台も様々使って、キーボードは全てもうこれなのである。
Realforceを各世代使ってきたが、無論これは故障による買い換えではなく、新機能や新たなデザインのキーボードを使いたいからという欲求だけの話であって、Realforceは初代のモデルも接続したら何の問題もなく使える状態である。Realforceが故障したというような話は、ほぼ聞いたことがない。
かと言って、他のキーボードが故障したというような話もそんなに聞くこともないから、そもそもキーボードは普通に使っていたらそんなに簡単に壊れるような機器ではないのだと思われる。
R3以降のモデルではキーマップを変更できたり、APCのコントロールの自由度も少し増し、あるいはヒートマップとして打鍵の頻度をビジュアルで確認できるようになったりするが、このアプリケーションは有線接続のみ対応だそうなので、無線接続で使う場合と有線接続で使う場合と両方の環境が居るのではないか。ただそれもさほど面倒というものでもないから、有線でもいつでも接続できるようにしておく必要があるかもしれないと思っている。
そんなわけで、いよいよR3のモデルを使ってみるようになった。
無線の接続も特に問題が無いが、最初のペアリングで数字入力をする辺りで何度かエラー。これはHHKBも同様であったのを思い出す。最終的には問題なく接続できたので良しとする。
R2のPFU L.Eよりキートップのグレー味が強く、昇華印刷で刻印されている文字が僅かに見易くなっているかもしれない。R2モデルに比較するとベゼル部分が大きいのが随分気になっていたが、実機を見れば形状的には割と安定していて思ったほど悪くはない。しっかりと重量もあり、きちんとまとまっているように思った。R2で使ってきたキーボードルーフもテンキーレス用のがそのまま使える。
昇華印刷のキートップの文字のフォントも、これまでより少し洗煉された字体になっているように思う。
LEDの表示色を好きなように変えられないという点はR3SやR2とも異なっている。無線は初期値では10分ほどで自動的に接続が解除されるかスリープモードになるが、電源ボタン操作ですぐに接続されるので、そこはさほど問題ないように思う。形状的なものや質感も、想像していたほど悪いようなものでもなく、これも特に気にならないものという風に思える。
そのようなわけで、これまで使っていた変荷重のRealforceを一旦休止扱いにして、そこにR2のもう一台を移転させて使うのである。
すなわち、メインのPCではR3のキーボード、これまで変荷重で使っていたサブのPCではR2のPFU L.Eを使うというわけである。
R3なら持ち運んで2台のPCで一つのキーボードを使うということももちろん可能で、むしろそのための無線接続機構とも思うわけだが、2台のPCは離れた場所にあるので、Realforceくらいになると持ち運ぶのは容易ではない。第一、HHKBでさえ毎回持ち運ぶのが億劫なくらいなのであるから。
キーボードでの入力
キーボードは何でも良いという人も少なくない。文字入力の頻度は低く、機構や配列にも特に興味を持たず、普通に文字入力ができればそれで問題ないと考える、それも尤もで、そういう人のほうが自然である。普通のPCなどの機器のキーボードは十分普通に文字入力をすることに関してはそれで問題ない。
自分はワープロ専用機のキーボードで文字入力を覚え、キーボードの打鍵により文字入力ができるということを知った時から、キーボードそのものについても興味は持ち始めた。ただ当時、当初はキーボードは基本的に本体に付属しているか本体と一緒になっているものだったから自由に好きなのを選んだり勝手に交換したりして使うことはできず、それでも様々なキーボード環境に触れているうちに、一番はデスクトップなどのきちんとしたキーボードの打鍵感が一番自分にとって快適と感じていた。
ワープロ専用機でも事務用のデスクトップ機ではフルキーボードが付属していたし、図書館の検索端末のキーボードももちろんそういうフルサイズキーボードだった。後に使うようになったパソコンにおいても、最初はPC-98のデスクトップ機なので、そのPC-98のキーボードもまたフルキーボードで、そういうキーボードによる文字入力は快適だった。
DOS/V機として富士通のパソコンを使うようになって、これは普通のメンブレンのキーボードではあったが、初めてUSBのキーボードで、後々までこれを使って、外付けキーボードの快適性を知ることになる。ノートPCの本体付属キーボード、パンタグラフのキーボードも何種類・何台も触れて使った。
様々なキーボードを使って、一番のキーボード環境、自分の好みはこれ、というのができあがってくるわけだが、それでもノートPCの薄い、浅いキーボードも特別嫌いな存在というわけではなかった、基本同じ配列で同じ文字列が入力できる訳なので、それはそれでキーボード環境の一つとして受け入れることはできている。
ただやはり、好み、自分が最も快適に入力できる環境というのはやはりある程度ストロークの深さがある、というかキートップがきちんと独立していてミスタイプが少ないキーボードである。それに加えて、打鍵感ということになればやはり少し高価な、Realforceなど静電容量無接点とか、あるいはメカニカルのキーボードが良いということになる。
また、自分は普通のローマ字入力に飽き足らず、もっと効率の良い方法があるのではないかと探して、AZIKなどの拡張入力方式を知り、かつてSKY配列を知った時の面白さも思い出して、最終的にはDvorak配列ベースの入力方式をATOKで使えるようにして、以来ずっとこの方式、AOURを使っているのである。
US配列を使う人、Realforceを使う人はいくらでも他に居るが、それに加えてこのような入力方式まで独自の方式を使うという人はかなり少ないのではないかと思える。
そんなに長文を入力するのかというと、せいぜい1日に書く量はこのセクション一つ分くらいのことが多く、職業的に文章を書くというようなものでもない。事務仕事で文章を書くこと、メール送信の文章を書くことは多々はあるが、それも特別長文と呼べるようなものを一気に書くことはあまりない。
実際周りを見れば、自分が想定していた頃、20年くらい前よりは皆随分打鍵の能力は上がっているというように感じる。キーボードの打鍵で困っているような、難儀しているような人を見かけなくなった。それは皆だいたい自分より若い世代だからというのもあるかもしれないが、キーボードによる文字入力はみな基本ということになっている段階に来ている。仕事での入力が多いのか少ないのかは人それぞれではあるが、それでも入力はある程度事務仕事では必要であるから、その分、打鍵の能力は鍛えられてきたものと思う。
もっと若い世代ではキーボードはあまり得意ではなく、ケータイ・スマホのフリック入力ならずっと速く入力できると人が増えているようではある。
ただまだ当面、事務仕事その他、PCを使う限りはキーボード入力は必要なスキルとなっていくものであるので、それにともなって入力の効率化だとか、あるいは打鍵感の良いキーボードのニーズは、そう大きくは変わることがないものと思われる。
テンキーレスとテンキー
テンキーは必要と思っているほうである。だが普段使っているのはテンキーレスキーボードで、それに別にテンキーを用意して使っている。一見ナンセンスと思われがちだが、これには意味がある。
そもそも、数字入力に便利なのはやはりテンキーで、横一列に並んでいる数字キーでも入力など作業は出来ないことはない。文章中に出てくる一桁数値くらいなら、これで十分である。だがExcelなどでの連続した数値入力、桁数の多い数値入力を行う場合は、このキー配置ではやはり不便で、それよりは数字部分がまとまったテンキーがあると、作業効率は格段に向上する。無論、横一列キーで慣れてしまえるならそれに越したことはない。
従って、自分はやはりテンキーはあったほうが良いと思っているタイプである。
ところが、通常のフルキーボードのテンキーはキーボードの配置的にあまりよろしくない。右端側にテンキーがあると、メインキー部分から右手マウスが非常に遠くなり、もちろんデスクがそれだけの幅が必要であることもあるが、頻繁に持ち替える場合はこれで作業効率が落ちるし、配置のバランス的にもメインキー部分が中心から左側になってしまうので、これも良くない。
自分としての理想は、テンキーを左側に配置することである。
メインキー部分を中心にして、右側にはカーソルキーやPgUp/Dnなどのキー部分があって、そのキーボードの右側にマウスを配置する。一方のメインキーの左側にはテンキーが配置される、そういうキーボードがバランスが良く、理想であるのだが、少なくともそういうキーボードはほとんどなく、あるとしても特定の製品に限られ、自分の好みの、例えばRealforceでそういうキーボードがあるというわけでもない。
そこで、自分はテンキーレスキーボードを使いながら、そのテンキーレスキーボードの左側に独立したテンキーを配置して使うというスタイルを取っている。これで、理想に近いキー配置が実現する。幸い、Realforceにはテンキーレスも独立テンキーも選択できた。ただし今は独立テンキー23Uは販売終了となっている。
そのテンキーレスキーボードと独立テンキーとを並べた配置で、ずっと使ってきていて、これがまた快適である。
フルキーボードのテンキーは右手で打鍵するが、左側配置のテンキーは左手打鍵なので、これは少し慣れが必要だが、横一列上段の数字キーに慣れるよりは、やや容易い。
ところで、テンキーも数字部分以外は、幾つかパターンがあるようだ。
フルキーボードのテンキーは、たいてい0のキーが横長二つ分のキーになっている。右側列は、Enterキーと+キーも縦長二つ分のサイズになっているものが標準である。
しかしながら、独立したテンキーはまたこの辺りの配置が様々で、0は二つに分かれて、一つが00になっているものも多い。Enterキーはだいたい縦長で一緒だが、+キーは一つ分キーでその上にマイナスキーが配置されるという配列のものも多い。
どっちのテンキー配列が好みかというと、やや00がある配列のほうが良い。これは明確な理由はなく、多い桁数の数値入力では時に00を使うからという程度であって、これがない、フルキーボードタイプの配列もさほど悪いとも思わない。
いずれにしても、数値入力の作業にはテンキーはあったほうが良い。
正直自分は数値入力と言ってもそんなに職業的に多数の数字を扱うような作業というわけでもないが、それでも、ほんの少しの数値入力ではあっても、やはり数字専用というか、数値入力に特化したキー部分が欲しいと思ってしまっているのである。
Realforceも様々な好みや別環境で使うのに何機種も使ってきているが、自宅用としては全てテンキーレス+独立テンキーで、会社用としてのみフルキーボードを使っている。Realforceであるからというのもあるが、不利な点もあるもののこれはこれで成り立っている。
Realforceの理由
他のキーボードも使うが、主として使うのはRealforceである。それは何故なのか。
まず、もちろんRealforceの特徴的な部分である理由が大きい。
静電容量無接点方式という、メカニカルともまた違った独自の機構で、耐久性も高くチャタリングも起こらない構造、耐久性に関しては重量、安定感、デザインや配列は標準的なものでこれが安定感がある。国産であることの安心感。キートップの昇華印刷。丁度良い押下圧と打鍵感。具備する機能により選べる幾つものモデル。
他にも様々な特徴があるが、それらが全て、自分にとっては良好な環境を作り出すのに役立っているものであり、これが最高峰のキーボードという感覚があって、これ以外はもう選べないほどになっているのである。
Realforceを使うようになったのは10年以上前、15年くらい前である。静電容量無接点キーボードとしては、もっと先にHHKB Pro2を使っていて、これも打鍵感は良かったが、配列が特殊なので不便に思うこともあった。更にそれと並行して使っていたメカニカルキーボードも打鍵感は快適ではあったが、希に発生するチャタリング、多重入力が気になって、それが起こりえない、もっと安心感があるキーボードを求めていたというのもある。
当初はアイボリー配色のモデルしかなく、そのデザインが当初はあまり好きではなかったり、まだUSB接続のモデルで自分の好みの配列などのタイプが無かったりして、早い段階ではRealforceは選択肢外であったが、丁度その頃にUS配列、テンキーレスでUSB接続の86U、変荷重タイプが登場してそれで全て自分の好みの部分が揃ったので、まだアイボリーモデルという部分は少し気になったが、そのモデルを使い始めた。
しばらくして、黒配色のモデルも登場し、一気にRealforceに傾注し始めた。
Realforceは良いキーボードの代名詞的なものともなって、タイピング教室などが推奨していたり、タイピングで優秀な成績、高速な打鍵で有名になる若い人などがほとんどこのRealforceを使っていたりするのも知って、自分の好みだけではなく、国民的に認められた高品質のキーボードなのだと思えば、もうこれ以外の選択肢はほぼないと思うのは自然なことなのではないか。
一太郎のJustSystem社がコラボモデルのRealforceをこれまで何種類か出してきている。自分等世代に人気がある国産の逸品を多く販売する同社が手がけることで、和文入力環境を極めるためにも最良のキーボードということが認定されたような気もして、尚更である。
WordPress/PHP更新
これを投稿する時点ではもう古くなっている可能性があるが、WordPressを6.6に更新した。ついでにPHPもこの時点で最新の8.3.7辺りへ変更してみた。特に動作は問題無さそうだったので、これにしておく。
テスト環境もそうだが、NextCloudのあるほうのドメインもPHPをこれにしても問題は無さそうだったので、この最新にしておくことにする。
NextCloudも29.0.4が出たという通知があったのでこれも毎回の作業としてアップデートを完了。
モノにもよるところではあるが、何でも最新と思えば気分も良いものなのである。
R3初期雑感
Realforceは初代、R2と使ってきて、この度また追加してR3SやR3も使うようになった。
全てUS配列のテンキーレスで、R3Sは会社用としてJIS配列である。R2以降に導入したのは全て静音スイッチのモデルである。
静音スイッチに関しては、通常スイッチのほうが好みだという人も少なくないが、自分はこの静音スイッチのモデルは寧ろ通常のものよりも好きな方である。HHKBの静音スイッチも同様だが、打鍵音が大人しくなって、その分柔らかい打鍵になっている気がして、より高級感があると思うからである。
さて、R3は無線接続ができるモデルであって、R3にしてはそこが最大の特徴である。無線接続はBluetoothである。接続性は特に悪くない。これはHHKBのHybrid Type-Sと同様に、無線接続であるが故の、打鍵・反応に関しては何も問題はないと感じる。接続維持性も今のところWidnwos 10/11で問題はない。
多くの人が指摘しているように、初期設定では10分アイドル時間があるとスリープになってしまうという面は少し気になる部分はある。動画などを閲覧していて次の動作に移ろうと思ってキーを操作しても反応がないということがしばしばある。
この度に電源ボタンを押下しなければならないが、これが少し面倒に感じる。有線接続からケーブルを抜いて無線に切り替えるときも、電源ボタンを押下する必要があるようだ。
どうやら電池持ちはあまりよろしくないらしいのである。HHKBのHybrid Type-Sは使用頻度の違いもあるが、そこまで悪いとは思わない感じで、とはいえ実はまだ使い始めたばかりではあるので、その辺は自分の使い方・使用頻度でどうかというところは今後の検証であろう。
キータッチは、R2のモデルで同じ45g等荷重のと比べてもやや軽い感じがある。これは新品と使い込みの差なのか個体差なのか、R2モデルはPFU Limited Editionなのでそれとの差なのかはわからない。R3は先のHHKBにも近い打鍵感もあって、快適に感じている。
ただR2の打鍵感もまた依然として快適であるので、その時の気分での良し悪しはHHKBを使うか否かという選択にも似ているかもしれない。
キートップのグレー味がR2より強く、昇華印刷されたキートップの文字もR2より少し小さめでフォントも少し異なっている。色合いの関係で、その刻印文字はR2よりは見易い。
形状は、R1に似てベゼル部分が大きい。購入前はこの形状がR2から退化したみたいでどうにも気に入らなかったものなのだが、実際手にしてみるとケーブルがないせいもあり、比較的コンパクトと感じる部分もあった。それ単体でまとまりはあって、想像していたほど悪くもないように感じている。
APCのコントロールもRealforce Connectアプリで比較的容易にできて、これは同様のことがR2モデルでもできていたのではあるが、改めて、中々面白いものではあると感じる。ただ、はっきりとその違いがわかるほど自分は繊細でもない。
これが一番深い反応点で、これが一番浅い反応点で、という違いは、中々その違いは感じにくく判別もし難い部分はあるが、最も深い3.0mmよりは2.2とか1.5mmの反応点辺りのほうが打鍵はし易く感じるのである。
またキーマップの変更も可能ではあって、おそらく全てのキーが自由に配列できる。自分はCtrlキーをCapsの位置と交換するというだけであるが、R1ではハードスイッチで、R2以降はこのアプリでできるのは、アプリが使えないと変更できないという点はやや不便ではある物の、一旦変更して本体に書き込んでしまえばそれでずっと使えるという部分では、悪くないのかもしれない。
生成AI作成の文章を元に
US配列で和文入力を行うことについて、要点を次のように示して、ある生成AIに文章を作成させてみた。わりとまともで使える文章を出してきたので、それを元に、明らかな誤りなどを訂正して(打ち消し線で消去した箇所)記事化してみた。
示した要点
- US配列を使っている
- US配列の利点
- JIS配列の利点
- US配列は日本語入力に不利!?
- 不利な点は解決策がある
- 実際には不利と言えない点もある
- 日本語入力のためにUS配列を使う選択があってもいい
作成された文章(多少の加筆・修正済)
■US配列キーボード:日本語入力の敵か味方か?
近年、プログラマーやクリエイターを中心に、US配列キーボードを使う人が増えています。しかし、日本語入力に不利だという意見も根強く残っています。果たして、US配列キーボードは日本語入力の敵なのでしょうか?
■US配列の利点とJIS配列の利点
US配列キーボードの利点は、主に以下の3つが挙げられます。
- キー配列が論理的:
英字キーの並びがアルファベット順になっているため、ブラインドタッチがしやすい。 - 特殊文字へのアクセスが容易: @や$などの特殊文字が
シフトキーを押さずに打てるため、プログラミングや記号入力がしやすい。 - 世界共通の配列: 海外製キーボードとの互換性が高く、
持ち運びにも便利。
一方、JIS配列キーボードの利点は、主に以下の2つが挙げられます。
- 日本語入力に特化: かな入力キーや全角/半角キーなど、日本語入力に必要なキーが最初から備わっている。
- Enterキーが大きい: JIS配列キーボードはEnterキーが大きいのが一般的で、押しやすい。
■US配列は日本語入力に不利?
一見すると、US配列キーボードは日本語入力に不利そうに見えます。確かに、かな入力キーや全角/半角キーがないため、JIS配列キーボードに比べて操作が煩雑になるのは事実です。
しかし、その不利な点はいくつかの解決策でカバーすることができます。
- かな入力ソフトを使う:
かな入力ソフトを使えば、US配列キーボードでも快適にかな入力ができます。 - 全角/半角キーを割り当てる:
多くのUS配列キーボードには、自由にキーを割り当てられる機能が備わっています。そこに全角/半角キーを割り当てれば、問題なく使用できます。 - ショートカットキーを活用する: IMEによっては、全角/半角変換などの操作をショートカットキーで行うことができます。ショートカットキーを積極的に活用すれば、キー操作を減らすことができます。
■実際には不利と言えない点も
また、US配列キーボードには、日本語入力において有利な点もあります。
- ホームポジションから手を動かさずに多くのキーにアクセスできる: US配列キーボードは、ホームポジションから手を動かさずに多くのキーにアクセスできるよう設計されています。そのため、ブラインドタッチがしやすいだけでなく、腱鞘炎などのリスクも軽減できます。
- 特殊文字入力がしやすい: 前述の通り、US配列キーボードは特殊文字入力がしやすいという利点があります。これは、プログラミングや記号入力を頻繁に行う人にとって大きなメリットとなります。
■まとめ:日本語入力のためにUS配列を使う選択も
このように、US配列キーボードは日本語入力に不利というイメージがありますが、実際にはいくつかの解決策でその不利を克服することができます。また、日本語入力において有利な点もいくつかあります。
もちろん、JIS配列キーボードの方が日本語入力には使いやすいという人もいるでしょう。しかし、US配列キーボードは、自分に合った入力方法を見つけることができれば、日本語入力においても十分なパフォーマンスを発揮することができます。
結論として、US配列キーボードは日本語入力の敵ではなく、むしろ使い方によっては強力な味方となる可能性を秘めていると言えるでしょう。日本語入力に特化したJIS配列キーボードとは異なり、US配列キーボードは日本語入力だけでなく、プログラミングや記号入力などにも幅広く対応することができます。
自分に合ったキーボードを選ぶことは、快適な作業環境を構築するために非常に重要です。US配列キーボードの利点と欠点を理解した上で、ぜひ自分に合ったキーボードを見つけてみてください。