雑記2501

投稿者: | 2025-01-18

RC1の良さ

Realforce RC1を使い始めて、概ね3週間程度。配列にも慣れてだいぶ使えるようになってきたが、最初は、特にこれが初めての全30gモデルということもあって、押下圧にも慣れずに少し手強い感じはあった。
だが、時間が経つにつれてこの打鍵感にも配列にも慣れて、このRC1の良さが実感できるようになってきた。コンパクトキーボードは自分としてはこれまでHHKBの1択しかなかったのが、このRC1が登場したことで、十分にその役割を担えるということもわかってきたのである。

RC1は、Realforceとしては初めてのコンパクトサイズキーボードで、テンキーレスより小型な70%サイズのキーボードである。JIS配列とUS配列とが用意され、どちらにもカーソルキーが独立してあり、さらにはF1~F12のファンクションキーも独立してあるので、自分として最低限必要なキーがちゃんと揃っているということになる。HHKBは60%で、これらのキーがFnキーとの組み合わせで、独立していなかったので、用途によっては使いづらい面があって、長文の文章入力など、それらキーを使わなくても作業が出来る使い方の場面に限られていた。
だが、カーソルキーやファンクションキーが独立していることで、テンキーレスのキーボードと比較してもほぼ遜色なく作業ができる。コンパクトサイズで、必要なキーが揃い、もちろんキーピッチは維持されて、Realforceの静電容量無接点スイッチ、静音、US配列も最初からラインナップとなれば、もう選ばない手はないのである。
今回はそれに加えて、初めて全30g押下圧のモデルを選んで、以前から気になっていたその打鍵感でどこまで使えるのか、その快適性を検証するという目的も合わせて達成する。

見た目は、このサイズにずいぶんキーを詰め込んだという感じはする。ベゼル部分はほとんどなく、ケースのサイズにぎっしりとキーが詰め込まれている。特に、右下部分にカーソルキーを入れ込んだ関係で、右シフトキーがずいぶん小さい。Fnキーも必要なので、その場所にまたそれもある。PgDn/Up、Home/Endなどは独立キーではない。PrtScrなども独立ではないが、この辺は使用頻度を考えると仕方がない。HHKBではDelキーさえ独立では無くBSキーのFnシフトだったと思うが、RC1ではDelキーは独立していて、それも右上端にあり、位置さえなれればこれが使い易い。最も、文字入力作業においては、Ctrl+Gなどのショートカットも使うわけだが。

カーソルキーなどを詰め込んだしわ寄せは、キーの配列にも微妙に現れている。最下段のキーは標準では中段キーと0.5キー分のズレがあるはずなのに、これでは0.25キー分のずれしかない。
これも、もちろん慣れなのであるが、このキーボードに慣れて他のキーボードに移行するとしばらくそのキーボードのキーの位置が把握できるまでは僅かな違和感を覚える人も出てくるかもしれない。

製品のキートップ配色は濃淡2色のグレーで、この配色はアイボリー配色時代の2色のダーク版という感じで、洗煉されたレトロ感があり、気に入った部分の一つ。今のモデルはアイボリー配色がほぼ選べない状態であるので、これは嬉しい。なお、オプションのキートップを入手したら別の配色にもできるようで、それもまた面白い。

キーボードに興味を持てば

自分も当初はキーボードそのものにはさほど興味を持っていなかった。いや、実際興味はあったのだが、ノートPCでもデスクトップPCでも、本体に付属してきたキーボード以外の選択肢はないのだろうと思って、店頭で見かけるキーボードも自作PC専用のパーツなのだろうというくらいしか思っていなかった。特にノートPCでは既に本体にキーボードが組み込まれているので、これに外付けでキーボードを接続したら競合して動作しないのではないかとさえ思っていたくらいである。
それがUSB接続で、自由にキーボードを選んで様々使えるということを知り、それならばということで、様々なキーボードを選んで試し、使うようになったのである。

どんなキーボードを選ぶか、まずは近くの家電量販店あたりで販売されている一般的なもの、これが多分、一番一般的なのだからそれで良いと思った。当初は、ノートPCのキーボードではなく、デスクトップPCで使うようなフルキーボードの類のものを使いたいという目的があった。
なので、近くのそういう店で、ごく一般的なJIS配列の普通のキーボードを選んで接続して使ってみた。ノートPCの浅いキーボード、詰め込まれた配列のものとは違って、快適に打鍵できた。基本的にこれで十分ではあって、これで当初の目的は達せられると思った。

だが、選択肢は無限にあると思えば、他の製品も試したくなる。とりわけ、一般的なキーボードは価格も安価で、今まで選ぶことがなかった分、幾つか購入して試しつつ、合う物を使うというのも面白いと思った。
その最初の頃はまだ、そういう同様の一般的なものを選んでみて、どれも同様の打鍵感で、どれも特別な問題もなく使えるということがわかった。

そのうちに、もっと高級、もっと良い打鍵感のキーボードは存在するのかと調べていると、メカニカルスイッチの機構を持つキーボードや静電容量無接点のキーボードのことを知り、最終的にはそういう製品を使うようになったのである。

従って、キーボードに興味を持ち始めたら、最初は極一般的なキーボードから入ることで十分ではある。そういうキーボードでも打鍵して文字入力をすることについては何ら問題はない。配列も標準的なものであるから、それが標準と思えば、一応納得も出来る。
それを使って、それでも不満を感じるようなら、ここで初めて次のステップに移れば良いのである。十分それで間に合う。

人により好みは様々であるので、どのキーボードが良いということは一概には言えないが、それでもメカニカルなどの機構を備えた、それなりに高価なキーボードは大概、打鍵感も良好で、耐久性も高く、永く快適に使えることは間違いない。
その先に、一般的なJIS配列とは異なるUS配列のキーボードがあったり、もっと快適に打鍵できるようにコンパクトに収まった60%キーボードなどもあったりするわけである。

自分が使っている東プレのRealforceは、静電容量無接点という特殊な機構を備えている上に、耐久性も高く、反応点をコントロールできたり、キーの定義のカスタマイズができたりという機能も備わっていて、押下圧が適正に調整されて何より打鍵感が良好であるので、ずっともう10年以上も使っている。
10年使っても故障はしないが、それよりも同じRealforceでより高機能な新製品が出たりして、新しいモデルに乗り換えたりする。実際、これが快適なのである。

そして、自分はUS配列を使うようになっている。キーボードやPCのヘビーユーザー層が、JISよりUS配列を好むということを知って、自分もそれを使い始めてみたら、確かにこっちのほうが自分には快適で、好んでそればかりを使うようになって、今では自宅では全部US配列である。
US配列=英語配列ということで、和文入力には不利とも思われがちだが、僅かなキーカスタマイズで、何の問題もなく、寧ろ一般的なJIS配列で使うよりも快適に使うことが出来るようになっている。
AOURという、独自の入力方式を用いているが、これはこれでまた別の話である。ローマ字入力ではなく、Dvorak配列をベースとした、拡張入力方式である。

US配列となると、全体的には選択肢は格段に増えるのだが、国内の通常の販売ルートでは一般的なJIS配列のモデルばかりであるので、あるいは周りはJIS配列ユーザが圧倒的に多いので、手に取っての入手は逆に困難ということになる。US配列ユーザとなるには、その辺を覚悟しなければならないという点、これは少しのマイナス要素である。

色々使って試してきて、結局これが一番という選択をしているつもりであるのが今の状況である。Realforce、US配列、独自の入力方式、これである。

Realforceを選ぶなら

キーボードを作っているブランドは、たいてい、1種類だけでは無く複数の種類のがあって、そこからユーザの好みに合うタイプのものを探して選ぶ必要がある。
Realforceについても、当初は数モデルしかなかったのが、今では多くのモデルがあって選ぶのに困るくらいの豊富に選択肢がある。R2の世代の頃には、それぞれの機能のものがもっと豊富にラインアップされていた記憶もある。

少し整理されて、世代もR3になった今でも、概ねその選択に困るくらいに沢山の選択肢があると言って良い。US配列となると選択肢は少し少なくなるものの、それでも最も選択しやすい標準的なモデルなどがきちんと揃っているので、特別不満ということには至らないだろうと思っている。

具体的には、まず一般的なモデルかゲーミングかの選択があって、無線とのハイブリッドか有線専用か、JIS配列かUS配列か、フルキーボードかテンキーレスか、あるいはコンパクトな70%か、キーの押下圧は45gか30gか、静音スイッチか通常スイッチか、などの選択があって、これらを自分の求める要件に合わせて絞り込んでいけば、さほど難しい選択というわけではない。

自分は、各種のモデルを使ってきたが、今ではR3のシリーズ、RC1のシリーズ、R3Sのシリーズを各PCで使い分けていて、基本的にはUS配列、Bluetooth無線接続、押下圧は45gであるが、30gのものも使ったりと、結局Realforceのそういう機能に依存している状況である。

初心者というか、初めて何かキーボードを選ぶという場合、もちろんRealforceも選択肢にはなるのだが、目的がはっきりとしていない場合は、そういうことにもならないかも知れない。普通のキーボードが一番の選択肢という場合もある。

RC1でだいたい一月

Realforce RC1のキーボードを使うようになってだいたい一月、もうすぐ一月が経つかというところ。
勢いに任せたように導入したRC1だが、気付けばHHKBと同様に高価なキーボードである。R3のキーボードと共に、自宅で使用している。

この配列にも概ね慣れてきて、配列よりも30gに慣れてきて、良く使えるようになってきた。コンパクトなキーボードとしてはHHKBもあるが、HHKBと違ってカーソルキーやファンクションキーが独立してあるために文字入力以外の作業でもだいたい問題なくできるため、日常的にこれを使用している。
最下段の配列のズレは、ほとんど気にならないし、別のPCで45g押下圧のキーボードを使って逆に重いなと感じるくらいでもある。今後またRealforceを選ぶことがあれば、30gの押下圧で十分快適なのかもしれない。
その30gの押下圧でどれだけ、45gのと差があるのかはわからない。45gは標準的で、30gのほうが特殊という位置づけだから、きちんとタイピングをするための45と、疲れないための30ではあっても、無駄な力を入れないためにセーブしていることが逆に凝りの原因になったりすることもあるのかもしれないと思っている。

そもそも、HHKBを使っているときに、このHHKBのUS配列のほうにもせめてカーソルキーがあればと、ずっと思っていたので、同様の静電容量無接点の元祖Realforceのほうでその理想に近い配列の70%のキーボードがリリースされるのであるから、もう選ばない手はないと思った次第である。
HHKBも当初は墨色のを使ったが、2台目HHKBは無刻印の白系配色のツートンで、キーボードはやはりこの2色のツートンカラー配色が良い。Realforceではアイボリー配色ということになるが、R3では特定モデルの限定だけで、後は白モデルはただ白一色になってしまう。だがこのRC1では、グレー2色のツートン配色で、その点でも自分の理想に近く、すぐ購入に至った。もちろん、JIS配列に加えてUS配列がラインアップされているという点は大前提としてあるし、以前から気になっていた30g押下圧のモデルを選べるのであるから、もうこれはさらに必要性が高まるというものであった。

30gと45g

Realforceには主にこの二つの押下圧がある。ほかに55gもあるが、今はあまりそのモデルは少なく、その二つに収斂されてきている。
自分はずっと、標準的な45gのモデルか、あるいは変荷重の、この二つの押下圧を組み合わせたタイプのものを使ってきた。
基本的には、45gの押下圧のが自分に合って快適ではある。重くも軽くもなく、適度であって、自然な打鍵が出来る。当初、全30gのタイプを触ってみたことがあったが、本当に軽すぎて実用するには少し勇気がいると思ったものだった。

しかしながら、この度RC1導入に当たっては30gのモデルを選択してみて、少し慣れは必要でもあったが、そうするともうこれが快適で、打鍵がとにかく楽である。45gもこれはこれで快適であるから、もうどちらも結局は良い。
使い分けるということになれば、しっかりと文章入力などでミスタイプが少なく打鍵するという場面、仕事で使ったりするような場合は45gのほうがよく、ただ自然に何も考えずに……というわけでもないが、ずっと自然に入力の作業をもっと長時間続けるというような場合であれば、30gが良いかも知れない。本当にどちらも捨てがたい。

他の人はどうかと見てみると、やはりこれまで45gを使っていたような人は、30gに乗り換えると最初はかなりの違和感があるらしい。自分も結構ミスタイプはあった。でもしばらく使っているうちに30gが快適になって、寧ろこれでなくてはと思うようになる人も少なくない。自分も、確かに45gはもう重いと感じるようにもなって、30gの打鍵感が快適に思えているような段階であるので、そのとおりであろう。
今は、タブレットやスマホなどのタッチ入力も主流になっていくので、ストロークが深くて重いキーボードは苦手意識が起こってくるかもしれない。とはいえ、45gの押下圧でも標準的なキーボードからするとまだ軽いほうなのである。

Realforceの最近のモデルはAPC設定ができるので、それでキーの反応位置を少し調整すると、より快適に打鍵ができるようになる。とは言っても、その反応点を指先の感覚で違いを感じ取るのは難しいが、しばらく使っていて、これが良いと思われるようになる。
自分のストロークの深さでは2.2mmの設定が妥当と思われるので、そのように設定した。

ここの部分の文章は30gの環境と45gの環境と両方で書いたが、どちらも快適で、今使っているの一方のほうが快適と思いつつ、別の一方を使えばこっちが快適とも思えて、どっちが良いと決められないような状況が続いている。

HHKBも

自分はそもそもHHKBが初めてのUS配列だったし、初めての静電容量無接点のスイッチもHHKBで始めたのである。今でもHHKBも使っていて、明確な使い分けではないが、気分でもっとRealforceの45g押下圧よりも楽に打鍵したい時などにHHKBに切り替えて使っている。
最初のHHKB Pro2は、墨色モデルの刻印ありだったが、2台目のHHKBは無刻印の白・グレー配色モデルである。1台目から無刻印に挑戦する勇気は無かったので、2台目のHybrid Type-Sにして、合わせて無刻印である。これがまた良い。押下圧は45gなのであるが、Realforceの45gよりは少し軽く感じる。打鍵感が異なるということかもしれない。そういうHHKBを使っている。30gのRealforceよりは重い。

HHKBが標準配列と異なる部分の大きな所では、カーソルキーがFnキーとの組み合わせということで、これは既にHHKBを使うことにも慣れているので概ね問題ないものの、カーソルキーを多用するようなアプリケーションではHHKBによることは少々難がある。
また、ファンクションキーも独立していないので、それをよく使う必要があるときは少し苦労する。BSキーの位置が一つ下だったりそのためにDelキーが別の場所だったりと、60%なのでそれなりに癖があるのである。
ただ、文系仕事に使うことももちろん全く問題ないが、文章書きを仕事にする人よりも理系の仕事をする人のほうがこれをよく使っているイメージがある。文系仕事をする人で、良いキーボードということになると、やはりRealforceのJIS配列を選ぶ人が多いようである。

自分は作業はコーディングなどはほとんどしない。専らこのような文章書き作業が多い。だがずっと、US配列を使っている。これで十分快適であるからだ。
文章書き、IMEを使う作業においても、US配列のほうが効率が良いと思っている。特殊な入力方式を使っているのもあるが、普通のローマ字入力の人も、US配列の利点の恩恵はむしろJIS配列よりも受けられる。ブラインドタッチができる人なら尚更である。

たとえば、大きなスペースキーは変換操作に役立つ、変換操作がし易い。大きなBSキーや横長のEnterキーは、JIS配列のそれよりもホームポジションに近いので、手の動きを減らせて、疲労軽減にもなるしより高速な打鍵もできるようになる。
ローマ字入力の場合は、そもそもかな刻印は不要である。鉤括弧の始まりと終わりが横方向に並んでいるのも感覚的にわかりやすい。
IMEの切り替えは、その専用キーのようなものはUS配列にはないが、僅かなIMEの操作カスタマイズで、任意のキーに割り当てられる。他のOSでも採用しているCtrl+Spaceが理屈的にも良い。ついでにCtrlキーもAの横のCapsと入れ替えるのが好ましい。

概ね、その辺りの違いはJIS配列よりも使い易い面なので、どうしても変換キーや無変換キーが必要というのでもなければ、US配列のほうがずっと和文入力にも都合が良いのである。
自分はそう思って、もう15年かそれ以上も、US配列ばかりを使っている。それで不便を感じたことは一度もない。

RealforceとUS配列

自分が使っているキーボードの特徴を挙げるとしたら、Realforceであること、そしてUS配列であることということになる。
様々キーボードを使い試して、一番長く使っていけると思って、実際長期間使い続けているのがRealforceである。JIS配列よりも効率よく入力ができる配列として、US配列が良い。

キーボードはとにかく様々あるが、メカニカルなど、いわゆる高価なキーボードという部類の中でも、静電容量無接点のキーボードというのが異質で、当初は選びにくい面もあったのであるが、実際使ってみるとそれが快適で、もう手放せなくなる。
メカニカルは、その機構上底打ち近くの反応点まで達しないと押下できないが、Realforceは静電容量なので、特にAPCのあるモデルでは設定次第で浅い打鍵でも反応する。
チャタリングと呼ばれる二重入力も起こることがなく、また押下圧も45gだったり、当初は変荷重のモデルを使っていたので30gの部分もあったりして、とにかく優しい。
その打鍵感はすぐにはこれがベストだとは思えなかったものの、次第に他のキーボードと比較して使っているうちに、これが一番と思えるようになり、結局ずっと、このRealforceを使うようになったのである。

以来ずっと、基本的に使うキーボードはRealforceで、最初は変荷重で、それをずっとしばらく使い続け、R2世代以降は45gの等荷重、RC1では初めて全30gのモデルも使うようになった。
30gを使うようになると45gでさえ少し重い打鍵感だと感じるようにもなるのだが、それでもどちらも快適で、今後もキーボードはRealforceのこの打鍵感だと思える。
静音スイッチも心地よい。これは好まない人も居るようだが、自分はこれがより高級感を纏っているような感じがして、無駄な音が抑えられて、無音ではないが正に静音で打鍵が出来ることで快適である。

配列もまた標準的で、特殊な部分もなく、安心して選んで使うことが出来るのがRealforceであり、何より国産であることでその品質も高く、値段は高いとはあまり思わないのである。JustSystemがコラボモデルを出したり、すなわち和文入力の作業にも究極と思えるキーボードであるというお墨付きのような部分もあって、文字入力の作業において一番のキーボードはRealforceと言って間違いないと思う次第である。

一方のUS配列は、最初は先人達が、これこそ良いと言っているのを真似て、その世界に入った。違いはあえてここで述べるまでもないが、なにより配列のバランスが良いということで、スムーズな打鍵に拍車がかかり、ずっと快適に入力作業ができるようになった。
と言っても、自分はそんなに職業的にと言えるほど長文を書くことはない。確かに職業では文系作業が多いが、それでもそれで手の健康に影響するほど大量に打鍵をしなければならないわけでもない。
とは言っても、やはり打鍵感が良いキーボードは快適であり、余裕を持って打鍵できるような感じもあるUS配列は自分にとっては必須とも言えるのである。

よく危惧されているのが、和文入力の作業ではUS配列のほうが不便ではないか、IMEの切り替えキーをどうするかなど、そういう課題はあるとしても、これもキー定義のカスタマイズで、寧ろ標準的な方式よりも快適に出来るのであるから、実際PCを使う醍醐味を十分に味わうとした場合は、このようにUS配列を使うという選択は決して悪くないのである。

選ぶキーボード

キーボードを選ぶと言っても様々あるが、初心者……がキーボードを選ぶということは、その必要性と機会は少ないかも知れない。大抵、疑問に思ったり不便に思ったりすることがそういう層は少ないから、選ぶ必然性はあまりないからである。
しかし初心者といえども長期間、何年もPC作業に携わってきて日常的にPCを使うようになってくると、そのキーボードに対する不満も出てきて、キーボードを購入してみようと思うようになるものである。
例えば、その最たるものとして、ノートPCの本体キーボードで満足できないという場合がまず挙げられる。
何故満足できないのか、それは配列の問題、テンキーの有無、最近のノートPCでは勝手にテンキーが詰め込まれているものも多いから、そのテンキーがあることでメインキーの打鍵がしづらく、それが不要と思う向きもあるように思う。

とにかく、そうしてキーボードを選ぶという段になって、ただそれだけの理由だとすると拘りはないから、打鍵感がどうというのではなくて、ただ配列で適した物、テンキーが要らないとか、フルキーボードなら良いとか、そういう理由だけで選ぶなら、一般的な、どこでも大抵売られているような普通のキーボードで問題がないということになる。あとは、有線接続か無線接続かという点についても様々選択肢はあると思う。

それに加えて、打鍵感が問題とか、更に深い配列の問題とか、そういう理由であるなら、メカニカルの機構や、Realforceなども含めた高級なキーボードもその選択肢に入ってくると思われる。とは言っても、Realforce等になれば特に高価な部類にもなるので、普通の人はそう簡単には手を出す領域ではないのかも知れない。

自分も会社のノートPCについては我慢してずっと本体キーボードで使ってきたが、ついにCtrlキーの位置で我慢できなくなり、それが管理者権限がなくてもキーの入替ができるということで考えて、この際どうせなら気に入るキーボード製品で、と思ったらやはりRealforceくらいしか選択肢がなくて、R3Sの有線タイプのものを選ぶことになったのである。

つまりは、どういう不満があって、何を解消したいかという点において、キーボード選びは決まってくるのではないかと思っている。

全く雑記

だいたいここでは全く同じような文章しか書いていないのであるが、それでも結局は、そういうことであるというべきか。
キーボード、RC1はだいぶ快適になってきた。当初は何故かわからぬミスタイプが頻発していたが、そういうことも減って、快適になってきた。
当初は、BSキーの位置として¥の場所を押下してしまうというミスが何故か多かった。この場所にBSキーがあるのはHHKBであり、指がそれと勘違いをしていた可能性がある。これは予想外の現象であった。

例文を入力するというのは少しの緊張もありつつ、道なのだろうという所もある。高速に打鍵するならば、これが最適というのもないかも知れない。
そういうことも考えつつ、入力は進めていくのである。
かなり早いということも言えるかも知れない。そうかも知れないと思えるのである。
そういうAOURの入力方式を使って打鍵していくのは悪くないのである。
これが元の45gの入力方式である。この部分は部分は打鍵のテストであるから、特に採用せずに後で消してしまっても良いのである。
これは長時間タイピングをしていると、かなりつらいということにもなる。
ノッて書くという所も面白いと思うのであるが、道なのであろうか。ワン層。

テキストエディタを使って書くということは、全く昔からやっているが、その方法ま全く変わらないのである。様々、面白いと思えることはあるのである。一体それはどういうことなのであろうかという疑問も湧いてくる。
この45gの打鍵は中々、難しい。しかしこれが標準的な打鍵力ということになるから、これに慣れておかないと後で少し苦労する面もあるかも知れない。

たまにこうして45gの、元のRealforceを使うが、これも今年購入であるので、古くはないのである。中々面白い打鍵感が味わえるというものである。比較ができるというものである。
思えば今年は3台ものRealforceを導入したのである。

複数のRealforce

今年は3台のRealforceを導入した。
1台は会社用である。会社PCがどうしてもCtrlキーの位置変更が出来なくなって我慢の限界が来て、その変更がハード的にできるキーボードということで考えてみると、もうそれならRealforceにしてしまおうということで、それにした。自分が所有するRealforceで唯一、JIS配列のものとし、無線もBluetoothは勝手に接続が出来ないので有線のR3S、静音で45g押下圧、そしてこれも自分が所有する中で唯一のフルキーボードという選択になった。テンキーは、会社の仕事ではそれなりに必要とするのである。
以前から、長文入力的な仕事をする時にこれがRealforceだったらと思うことが随分あって、結局それにしたので、快適性がぐっと上がった。

2台目はR3のUS配列である。1台目をR3世代にしたので、元々自宅で使っていたR2世代のキーボードも更新したいと思ったからで、R2世代に特に何か不満があったとか、そういうことではないのである。

3台目はRC1である。コンパクトなUS配列、カーソルキーやファンクションキー付き、しかも配色も絶妙であるので、選ばない手はない。このモデルでは、初めての全30g押下圧のモデルにしてみた。
しばらく慣れずにミスタイプも頻発したが、それでも1週間も経てばだいたい完全に使い慣れて、寧ろこのほうがずっと快適なキーボードだと思えるようになった。まだカーソル周りだとかの配列は慣れない部分はあるものの、概ねこれで快適に使うことができるようになっている。

これで、会社PCを含めて自分が使う3台のPCにおいて全てキーボード環境はR3以降のRealforceということになった。
なお、自宅PC2台では、23Uのテンキーも併せて使っている。テンキーレスの左側に配置して、時々数値入力などでこれがあったほうが便利と思うときに活用している。それなりに出番は多い。
すなわち、PCのキーボードは全てRealforceであるわけなので、毎日好きなだけRealforceを使った作業ができるというようなことでもある。

最近のRealforce

1台のPCではR3の45g押下圧のキーボード、もう1台ではRC1で30g押下圧のキーボード、二つを使い分けつつ使っている。
どっちも快適で、優劣を決められない。今使っている方こそが最強だと思えるからで、詰まりはどちらも最強であると言って良い。
30gを使うようになってから、特に45gのほうも適度な打鍵感と思うようになり、ミスタイプ少なく、しっかりとした打鍵が出来る点が気に入っている。
一方の30gは初めての感触ではあったが、それでも慣れるともうこれでなくてはならないと思えるほどにその軽い打鍵感が快適で、これもまた最強と思えるのである。

使い分けも、行ってしまえば長時間の打鍵は30g、一般作業は45gということにはなるが、どっちの作業で使っても、その作業に向かないというようなことはない。どっちでどっちを使っても快適なのである。
二つを使っていると、そんな風に思えるので、Realforceなら結局どれも作業が楽しくなる、特にその打鍵を必要とする文章入力などの作業が、キーボードが使えるというだけで気分が良くなるのである。長文入力もしたくなるので、こんな駄文を何本も書いてみたりする。

それがとにかく快適なのである。

生成AI

昨年の今頃から、生成AIがPC界隈をはじめとして、生活や仕事の面など様々な所に浸透してきた。ChatGPTの知名度が一気に上がり、皆それを利用するようになって、AIを搭載したPCなんかも一気に出てきて、すぐにChatGPTだけじゃなくて、Bing~CopilotやBard~Gemini、ClaudeやPerplexityなど、非常に多くのAIが登場し、画像生成や動画生成もできるようになってきて、さらにそれらのAIモデルが頻繁にアップデートして性能が向上し、十分に実用される状態になってきている実情である。
単純には、今後、単純な検索という行為に替わって、AIがそういう調べ物の手伝いをしてくれるようになるが、そればかりではなく、数々の作業が何でもAIでできるようになると予測されているのは知られているとおり。

自分もそんなAIを活用しつつ、もっとどんな場面に応用できるのかと思っている。自分の周りからすると、実はスマホを使い始めるのも、もっと以前は携帯電話を使い始めるのも後発のほうではあったのであるが、手元のPCでできるようになることは比較的早めに手を出す方でもあるので、AIを使い始めているのは割と早いほうだったのではないかと思っている。すなわち、自分の周りではまだそういう話題は出てこないし、あまり仕事などでの活用場面はほとんど、その域に入っていないような状況である。

先行して使い始めるという点、項目では久々になるものではないかと思っている。

KBDへの拘りを

キーボードへの拘りは、一般的なユーザにしてみると、そういうものがない人がほとんどである。そういう拘りがなくても、入力は出来るし、それで問題が無いからである。
自分は、折角文字入力をする、そのためのデバイスは筆記具と同じなのだから、そういうものは自分で一番良いと思うスタイルのものを使うのが一番ではないかと思うのだが、そう思わない人のほうが一般的であるようだ。
もちろん、そういう人が多いために、拘りがある人は有標組ということになるのだろうと思う。

とは言っても、自分も最初から特別な拘りがあったという程でもない。ノートPCの、与えられたキーボードでも慣れたらそれで使っていくしかないので、そういう環境を受け入れつつ当面はやってきた。ただ、元々そういうパンタグラフのキーボードよりはデスクトップの、独立したキーボードのほうがキーピッチやストロークの関係から自分に合っている、打鍵しやすいキーボードであるという点はずっと思っていたので、配列などまでは考えずにそれの環境を使うことを目指してきた。

キーボードも自由に選べるということを知ってからは、メカニカルや静電容量無接点のキーボードを幾つも触り、結果的に今はRealforce、静電容量無接点のキーボードが一番良いと思うようになっている。配列に関しても、自分の使い方においてはUS配列のキーボードが一番快適であるので、英文入力はしないにしても、その配列のキーボードを選ぶようにしている。
Realforceに関しては、キー荷重、押下圧を選ぶことも出来る。標準的な45gのものをこれまでは選んできて、30gのは軽すぎて使えないとさえ思っていたが、実際使ってみるとこれもまた快適で、甲乙付けがたく、Realforceであればどちらでも快適と思うようになっている。

同じ拘りを求めるわけではないが、そういうキーボードの拘りはモチベーションの向上や入力効率も高める方向に働くので、そういう感覚はもっと多くの人に持ってほしいわけだが、とにかく今は文字入力の重要性は以前より薄れてきているので、その意味でもキーボードに拘りを持つ人が少ないというのも、仕方がないのかも知れない。

Realforceの二つの押下圧

Realforceには30gと45gとがあるが、どっちが良いかということについては基本的に好みであるとされている。自分もそう思うが、多分それは間違いない。
45gの打鍵も、キーボードの押下圧として重いほうではないのだが、30gを使った後では、重く感じることがある。そういう意味では30gのほうが自分の好みに合っているとも言える。多分今後は30gの押下圧のRealforceのほうが基本になるかもしれない。
ただし、そう思っていながら45gのキーボードに変えてみると、これがこれでまた快適であって、通常の使用に置いては45gのキーボードで良いのではないかと思う。

便宜上、今は45gのキーボードとしてHHKBを比較のために打鍵しているが、これは配列が異なるので、その点での違和感のほうが少し大きいものの、単純に押下圧を比較するという点においては、やはり30gから乗り換えると少し重いと感じる。HHKBは、それまで使っていた45gのRealforceと比較しても軽い打鍵感と思っていたが、30gと比較すると、こっちは少し重く感じるのである。
重いとは言っても、打鍵に支障があると思えるほど重いわけではなく、これで十分に普通の軽さの打鍵感であるので、むしろミスタイプを減らすという点ではこっちの打鍵感なのかとも思って、結局どっちがベストなのかは、中々決められない。

30gを使い始めた当初は、30gのほうが肩が凝るような気もしていたが、今は逆で、やはり45gのほうが、疲れが出るのは早いのではないかと思っている。とは言っても、自分の使い方の範囲程度では、さほど差が出るようなこともないかもしれない。

タイピングの速度など

当初、自分もタイピングはある程度の速さが要ると思って、覚えたての頃は何とか少しでもタイピングの速度が向上するようにと、ローマ字入力を随分練習して、それなりに速く打鍵できるようになった。特別速いと言えるほどではないが、それでも普通の人からしたら充分に速いという速度には達したと思っている。
そういう状況から、もう少し打鍵数を少なくとか、人とは違った入力方式をしてみたいという願望などから、結局は独自の入力方式を使うようにまでなってしまっていて、そのせいもあってタイピングの速度まではそれ以降は向上はしていないと思うものの、その独自の入力方式においては、以前よりも(ローマ字入力よりも)効率の良い打鍵が出来て、結果的には高速に文字入力ができるようになっている。

自分がタイピング、ブラインドタッチを覚えた頃は、概ね自分の手書きの速度の2倍以上の速度に達したら、十分にそれが実用的な速度であるということだった。タイピングの競技をするような場合を除き、そのくらいの速度で打鍵ができるようになって、それである程度の長時間のタイピングを行っても問題ないくらいの疲労度なのであれば、それでそれ以上のスキルは求めなくても良いのではないかと思う。

キーボードの入力配列もあるが、キーボードそのものの配列は、これもまた慣れの部分が大きいと思うものの、基本的には標準的な配列が一番快適ではないのだろうか。HHKBは少し特殊な配列をしていることもあって、普通のキーボードから乗り換えて使うとしばらく、慣れるまでは強い違和感がある。それに完全に慣れてしまってからでは、今度は逆に普通のキーボードのほうに対しての違和感ということになるかもしれないが。

コンパクトなキーボード、静電容量無接点ということでの選択ということで考えると、今まではHHKBが唯一の選択肢であったが、昨年秋にRealforce RC1がリリースされたので、これが対抗の選択肢となった。Realforceのほうが標準的な配列に近いものをしているし、US配列でもカーソルキーがあるので、自分は、HHKBよりは打鍵しやすいのではないかと思っている。

OpenTTDの頃

OpenTTDをやり始めたのは2年半ほど前だったようだ。Versionは今度15になるが、まだ12の頃である。試行錯誤で256×256マップ、100年間の営業をしながら、今は4096×4096の最大マップで遊ぶことにしている。
最初は標準のオプションでだけ遊んでいたが、やはりそれだけでは物足りなくなって、NewGRFをどんどん追加したりして、新しい環境に挑んでいるような状況である。

キーボードは筆記具

普通、文字を書くときはボールペン、鉛筆、万年筆などの筆記具を使う。昭和の頃まではそれが当たり前だったが、ワープロ専用機が一般的になって来た頃からは、もしかしたらデジタルでも文字が書ける時代が当たり前になって来るのではと思い始め、現実、平成以降はそうなった。
ワープロ専用機からパソコンになって、入力はペンを使うのではなくキーボードで打鍵して文字入力をする。だからキーボードは言わば筆記具の一種である。思考を文字に置き換えるためのインターフェース、つまり鉛筆やボールペンと同じ筆記具である。

そう考えた場合、普通の筆記具には拘らない人がいるのと同じ、キーボードも入力さえできるなら何でも良いと思う人と、筆記具に拘る人と同様に、キーボードにも拘る人とが居るのもまた理解できる。

長文入力は今後、生成AIの活用でその機会は減少してくるかもしれないが、ただしそのためのプロンプト入力という作業は残るだろうと思われる。

US配列で約20年

US配列のキーボードを使うようになって20年近く経つ。使い始めた理由は、そのほうが格好良さそうだったからという程度ではあったが、実際使ってみるとJIS配列より使い易い面が多く、US配列のほうが快適に打鍵できるからという理由になっている。
PCに詳しいというか、精通しているというか、そういうプロ的に使っている人、プログラマーなどがUS配列を使っている人が多いということを知り、また、和文入力にも支障が無いということも知り、加えて普通に日本語Windowsの環境でもそれが使えると言うことも知った上に、高価なキーボードなどもUS配列のラインを揃えているということもあって、US配列に手を出した。最初のUS配列はHHKBであって、それもまた特殊な配列であるから、US配列への入り方は、多くの人とは少し違っているのかもしれない。
会社のPCはさすがにJIS配列であるが、それでも自宅環境は全てUS配列で、これでずっと、何の問題もなく使ってきているし、普通に和文の入力も出来ている。

一太郎を知った頃

ワープロソフトの一太郎を初めて知ったのは、1990年頃だっただろうと思う。当時自分はワープロ専用機を使っていて、その関係の書籍などを漁って色々読んでいて、そのワープロ専用機との比較、パソコン用のワープロソフトとして有名なものとして、一太郎や、あるいは松を知ったのだった。おそらく、ATOKもこの頃に知ったのだろうと思う。

まだ簡単にパソコンを買えるような境遇でもなかったので、色々思いを巡らせる程度で、パソコンのソフトウエアになればそれだけ高度な編集機能が使えるらしいと知った。一二度は、大学の研究室辺りでその画面を目にしたことはあったかもしれないが、実際に一太郎に触れるのは、実際に自分でパソコンを使うようになってから、おそらくそれから5年くらいは経ってからであった。
ワープロ専用機とは比較にならないと言っても良いくらい、機能は充実していて、それが専用機のようにワープロだけで完結せずに他のアプリケーションやOSとの関連もあったりして、これがパソコンの世界なのだということも、このようなアプリケーションを通じて初めて知ったのだった。
当初、自分にとってパソコンは、基本的に高度なワープロ環境というためのものでもあった。キーボードで打鍵して文字入力するのが面白いと、当時からずっと思っていたので、それの一つの完成形だとも思っていた。

だがやがて、それが当たり前になってくると、他にも多くの種類のアプリケーションがあるので、パソコンとしてはそっちの使い方が主になってきたりする。当初はPC単独で使っていたのが、数年後にはインターネットが使えるようになって、それもまた、新しい世界であったように思う。
文章を書く環境も、ワープロソフトではなくテキストエディタを使うようになって、あるいはWordも主流になって、それからしばらく10年くらいは一太郎から離れていたものの、再びワープロソフトの環境を見直すに当たっては、和文入力にずっと力が入っているものとして再び一太郎を選択して、以来、現在に至っているという状況である。

Realforceを使って打鍵して文字入力することは到達点であろうと思って良いかも知れない。これが究極というか、キーボード入力においてこれ以上の快適な環境はないからである。それと同様に、和文の文書作成においてこれ以上の環境が無いと思えるのが一太郎による文書作成であるから、これも一つの到達点と考えて良いのだと思う。

市場のRealforce

Realforceキーボードはどのくらい売れているのか。他のキーボード製品と比較してどうなのかと思ったが、当然にそのような詳細な数値も無く、推察することしかできない。
だが国産で高品質のキーボードということで、それなりの職業でキーボードを使う人やそのような製品、ガジェットに興味がある人、キーボードにそのくらいの投資をしても良いと思っている人にとっては、第一の選択肢となっていると思っている。一定の需要はあるのだろうと思う。

自分も初めてRealforceを使ったのは2009年の86Uからで、だいたい15年かそれ以上使っていることになる。何台か使ってきて、まだ最初のそのモデルも現役で使うことが出来るくらい、健常であるが、どうしても新しいモデルに目が行ってしまうので、その理由で新しいものを使っている。
静電容量無接点のキーボードとしては、RealforceよりHHKBのほうが先であったのだが、配列が標準的なキーボードのほうが基本的には使い易いこともあり、結局その後はRealforceばかりを主で使うようになった。

特にキーボードに興味を持たない人は、PCに最初から付属しているキーボードに不満があるとしても、だからと言ってあえて別のキーボードを使うという選択にはならないかもしれない。ここにキーボードがあるのだから、入力結果に差違が出るわけではないのだから、それを使えば良いという考えで、それはそれで尤もである。
自分もキーボードは当初、そういう初期に最初からPCに付属しているもの以外を使うようなことは、普通は必要ないし、それは基本的に出来ないとも思っていたくらいである。
ただ、好みのキーボードを自由に選択できるということになれば、打鍵感が良い物、配列が自分の都合が良い物をどうにかして探し出して、それを使えば確実に入力効率は上がるので、そういうものを探すことになる。

その頃は、単にノートPCのようなコンパクトなものではなく、フルキーボードか、それに準じた標準の配列のもの、その配列こそが自分が打鍵しやすいキーボードだと思っていたので、ただそれだけを要件に様々なキーボードを探していた。
確かに、ノートPCの配列ではなく、キーピッチに余裕があるキーボードというだけで入力効率は向上するのだが、それだけでは物足りなくなって、調べたらまだメカニカルとか静電容量無接点などの機構をもったものがあるし、さらにはUS配列、英語キーボードなる配列もあるとのことで、次第にそのようなモデルにも手を出して、結局このRealforceに行き着いたという訳である。

最初に触った静電容量無接点はHHKBであって、しばらく使い込んでこれも悪くはないのだが、やはりその特殊な配列では出来る作業で不便なこともあって、普通のUS配列、そしてテンキーレスのキーボードを使いたくなったところで、Realforce 86Uの変荷重のモデルを選ぶことになった。その頃、黒配色のキーボードばかりを好んで、まだ黒配色が無かったRealforceはそういう理由で選ぶのを躊躇していたのである。
86Uを使ってみると、同じ静電容量無接点とは言え、HHKBより易しい打鍵感で、それは変荷重であるせいなのかもしれないが、自分が使っていくべきはこっちのほうなのだろうと、他にもあったキーボードとも比較し、適宜使い分けたり交換したりもしながらいるうちに、常に使うキーボードは86Uということに定まっていったような感じである。

自分の周りでも希ながらRealforceを使っている人を見かけたりすることもあるので、それなりに興味がある人には、選ばれて使われているのであろうと思う。それがどのモデルか、ユーザである自分はすぐに気になってしまうが、それはそういうものだろう。
自分も最近では、ついに30g押下圧のモデルを使うようになり、45gとは違ったこの快適さに酔いしれて、今後はきっと30gのモデルを使っていくようになるのではないかと思っている。