英語キーボードでのATOK起動キー

投稿者: | 2008-12-22

一般的な日本語キーボードであれば、[半角/全角]キーが割り当てられていたり、あるいは[変換]キーで起動できたりするが、英語キーボードの場合はそういうキー自体が無いのでそういうわけにいかない。
普通、英語キーボードでは[Alt]+[ ` ]にこの機能が割り当てられている事になるが、この割り当てはどうにも使いにくい。

自分はノートPC本体も外付けで使っているHHKBも英語キーボード配列である。
普通の英語キーボード配列では、[Alt]はスペースバーの横、[ ` ]は数字の1の左横にあるが、HHKBでは[ ` ]はキーボードの右上にあり、ホームポジションを保ったままの操作は無理だ。普通の英語キーボードでも、位置的に二つのキーの位置を目で確認せねばならず、やはり不便だ。

ATOKには、起動キー割り当てをカスタマイズできる機能が装備されている。英語キーボードを使うようになってから、この不便さ解消のために最適なキー割り当ては何だろうかと考えてみると、本当は右[Alt]辺りに割り当てたいところではあるのだが、それをする為にはATOKのカスタマイズではできず、別の常駐ソフトを必要としたりする。
常駐ソフトは使いたくないので、最初の頃は[Alt]+[ ` ]に雰囲気的・位置的に近い[Shift]+[Esc]に割り当ててみたのだが、やはりこれもホームポジションから手を離したり、目で位置を確認したりする必要があり、あまり不便さの解消にはならなかった。

そこで今度は[Shift]+[Ctrl]+[Space]に割り当ててみた。これなら、キーの位置は確認しなくても把握できているから、切り替えも容易だ。
ところが、この割り当てでは三つのキーを同時に押下しなければならないという事で、やはりホームポジションを保ったままの操作は不可能なのである。

Linuxなどでは、[Ctrl]+[Space]がIMEの起動キーだという。Windowsでもそれに習って割り当てている人がいるらしい。なるほど。この組み合わせならホームポジションからの操作もできるし、頻度高く使う機能なのでこういうシンプルな組み合わせは良い。
ATOKでは、一つの機能に四つまでキーを定義する事ができるので、これまでの[Shift]+[Ctrl]+[Space]に加えて(いずれこの定義を削除する予定)、[Ctrl]+[Space]を定義してみた。これは使いやすい。

このようなIME起動キーを割り当てるときは、当然のことながら、IMEを使うアプリケーションでのキー操作と重複しないかという事を考える必要がある。重複してしまうと、いずれかの定義が無効になって使えなくなる。
また、ATOKそれ自体のキー定義との重複もチェックする必要がある。[Ctrl]+[Space]は、全候補表示キーとしてATOKがデフォルトの割り当てを行っている。このため、入力中や変換中の定義も含めて割り当ててしまうと、重複した全候補表示のほうの割り当てが解除されてしまうようだ。文字未入力状態という項目の部分だけ、[Ctrl]+[Space]を割り当てなければならない。