
色々やっているうちに、10月になってしまうという。
PCとドック選び
Windows 10のサポートが終了するということに伴い、自分もサブ機であるThinkpad T470SのWin 10機置き換えが必要になった。マシン的にはまだ十分に問題なく稼働しているのだが、Win 11へのアップグレードは対象外で、そういう理由で買い換えなければならないのは癪であるが、ただもう7年くらいは使っていることになるPCでもあるので、年数だけ考えると確かにそろそろ新しいPCとして良いかも知れないとも思う。
今のメイン機はT14 Gen3(AMD)で、これももう少し前の世代となってきているものかもしれないが、それでもこちらはまだしばらくはメイン機として現役である。ずっとPCはThinkPadを選んでいるので、今回もThinkPadから選ぶ。
順当ならT14の最新世代で、メイン機を置き換えてメイン機をサブ機にするような形だが、今回はそういう事情でサブ機の置き換えなので、最高性能に近いスペックまではさほど必要としない。実際、最近の使い方では重たい処理をするようなこともなく、AI用のNPUもまださほど必要性を感じないので、そこは余り気にしない。ある程度コスパも考えると、Tシリーズはやはりそれなりに高価で変わりは無いので、コスパ重視のEシリーズから選んでみることにした。
スマホの乗り換えに伴いネット環境の変更もあって、その関係の出費が多いので、PCはその程度の価格帯から選ぶのも合理性があると思っている。
そうなると、Eシリーズの中ではそれなりにスペックの高い構成にしてもTシリーズよりは安価で、少し全体的なグレードは落ちるかもしれないが、実用上、通常の作業は問題の無いレベルであるようなので、それで十分ではないか。唯一気になるのがOpenTTDの動作なのであるが、そもそもOpenTTD自体はかなり前の世代のCPU機でも十分に動くほどの軽いものであるので、そこは気にしなくても良いように思っている。
今回もまたAMDモデルにする。Ryzen 7が快適である。予定するCPUの性能は、ベンチマーク比較サイトなどを見れば今のメイン機よりも数値的には少し高いようであるので、おそらく問題はないだろうと思う。OSもメイン機と同じWin 11 Proとするので、これが原因で動作しないアプリなども生じない見込みである。
デスクトップ用途であるので、ドックについても用意しなければならない。今のサブ機のドックはThinkPad専用のドックで、本体を上に載せてセットするものだが、最近のThinkPadでは本体にそのような接続ポートはなく、使えない。
USB-Cドックを選択する。AMDモデルなのでThunderbolt規格のものは使えない。メイン機同様にThinkPad純正USB-Cドックも選択肢ではあったが、このところ同種のドックは多数選択肢が出てきて、純正のものでなくても十分であることを考えると、Ankerの製品の内から必要なポートを備えたものを選ぶことにして、DPポートやSDカードリーダーも備えている13-in-1のドックにしてみることにした。
発注後、表示にあるとおり2日で出荷。その時点では配達予定はそこから9日後だったが、3日で国内配送拠点に到着。到着時点ではまだ配達予定は変わらず。翌日になっても変わらず、結局は最初の予定日到着なのだろうかと現時点では思っている。
国内配送拠点に土日も関係するのか3日ほども留め置かれて、結局国内発送~着荷は最初に示された日になる見込み。早まることはなかった。生産から出荷は早いがやはり輸送にはそれなりに時間がかかるようだ。
Anker 13-in-1 USB-Cドック
新PCに先行してドックというのかUSBハブというのか、それを購入した。
今までThinkPad純正のUSB-Cドックを使っていたのを、早速これに変更して使ってみる。
自分が使っているのはUSB-A二つ、LAN、DPポート、スピーカー用、あとはもちろんPCとの接続やACアダプタも接続。意外に、これだけ以上のポートを備えたUSBドック、ハブはそんなに多くない。
接続してみたところ、当然ながら純正ドックと性能的には何ら変わりなく使えた。ディスプレイ、キーボードなど接続したUSB機器、LAN、スピーカー(ヘッドホンジャック)、どれも全て特に問題ない。
そこそこ重さはあるが、背面に接続するケーブルが多すぎて、縦置きではその引っ張りに耐えられず安定しないのがやや難点。これは純正ドックでも同様だった。純正ドックでは電源連動していたが、Ankerやサードパーティとなるとそれができないので、個別に電源を入切する必要がある点は仕方ないところ。
ドッキングステーション、ドックは、かなり以前から知っていて、ノートPCをデスクトップ用途で使うのに必要なものとして認識していたが、それに対応したノートPCがほとんどなく、かつてはVAIOでポートリプリケータという名でそういう該当製品があったので、それも大きな理由でVAIOを使うようになった経緯はある。以来、ドックは自分にとっては必須と思うようになって、VAIOからの乗り換えではそのようなドックが用意されているThinkPadを選び、以来ずっとThinkPadを使うようになったという経緯もある。
今では、当初のように本体をガチャンと載せるドックではなく、まさにハブという名の方が相応しいUSB-CなりThunderboltなりのドックが主流になった。USB-Cの本当にこんな細いケーブル1本、こんな小さなコネクタ一つの接続でそれだけの拡張ができるのかと不安だったが、結果的には間違いなくそれ一つで全て賄えるのであるから、これは便利である。また汎用性も高く、それでデスクトップ用途に拡張できるわけであるから、今後もこれは必須なのである。
とにかくこれはとても良いドックなのであるが、できて当たり前と思うのは以前からThinkPad純正ドック、SDカードリーダーがないだけで同等の機器をずっと使ってきているので、正直なところそれ以上の感動はない。実用できるということで十分である。
作業経過
着荷初日は、PC全体の概観。真新しいが、もう何度も新しいPCを手にする機会を得ているので、大きな感動というのには乏しい。寧ろ、これからどういうステップで滞りなくセットアップしていけるのかという不安がある。
開梱、箱や内容物の確認等を行って、全体を概観して大きさなどを確認した後、電源に接続して起動。セットアップの開始。
ユーザは、今回もまずローカルアカウントで作成して、それから後にMSアカウントに切り替える。ローカルアカウントにすると、ユーザフォルダが自分の名前のフォルダではなくユーザ名のフォルダになるので、そのほうが今後アプリを使っていく上で都合が良いなどの理由である。Win 11Proなら、それができる。Homeだと、ローカルアカウントを作る裏技が制限されてきているとのこと。
有線LANで接続して作業を行った。ネットワークに接続しないでセットアップするのは、おそらく、Proでも出来なさそうだった。Wi-Fiも設定するつもりだが、この時点では有線に接続したのみ。
起動・セットアップ時にWindows Updateのようなプロセスがあってそれに少し時間がかかり、起動後もWindows Updateで最新に。Lenovo Vantageでメーカー側のドライバなども最新化しつつ、キーボードがUS配列なのに、Windowsが日本語だとJIS配列レイアウトになっているので、これを変更。そういう作業の度にリブート。
表示をダークモードに切り替えて、デスクトップ周りを少しだけ設定するが、あまりこの段階では弄らない。
リカバリメディア、回復ドライブを作成。これにもそれなりに時間がかかる。
当初はここまで1時間程度で終わらせたかったが、2時間以上を要した。
初日の作業はここまでにして、続きは翌日にすることにした。
さらにその次は連休であって時間が取れるので、ここでセットアップ作業が進められるものと思う。
別のPC、乗り換え前のPCも健在であるので、作業しながら別の作業もできるため、その点での不安感はない。
ベゼル部分が小さくなり、同じ14インチPCでもこれまでのThinkPadより少し小さい。
型番に符合するマニュアルがないのが判明。類似するものはあるが英語版のみ。
これまで別モデルでやってきた知識でやっていくしかないか。
元PC側が問題なく動いているため、急ぐ必要がないため、今は新機のほうが完全にサブ扱いである。
2日目。
バッテリーのフル充電防止の設定。Lenovo Vantageアプリから。80%でストップするようにした。
指紋認証の指を追加。ついでに顔認証設定というのもやってみた。
BitLocker暗号化。UEFIのパスワード設定したは良いが、これを指紋認証でパスできる方法がわからない、あるいはこのシリーズのマシンではサポートされていないという可能性。UEFI/BIOSのメニューには表示されない。インターフェースもSimple Text、従来のBIOSのに変更出来なさそう。毎回パワーオンパスワードの入力をせねばならないのはWindows 8の時のT450以来?
なので、この日のセットアップ作業はここで停滞してストップ。
翌日、3日目。休日。
朝から様々作業。システムやエディタで使うフォント、よく使うファイラーアプリ、GoogleChrome、PW管理、GoogleドライブやNextCloudとクライアントを入れて一休み。RealforceとMX Masterマウスを接続して、ドックに接続してモニターなど周辺機器を接続して動作確認や調整、ランチャーアプリとRainmeterまで行って、今度はWZ EDITORを入れようかとしているところがこれを書いている時点。
動作にこのT14との違いは多々あることにも気付く。質感も比べてみるとやはりT14のほうが高級で快適だったり、タッチパッドの感触も違って、細かい部分が思うように動作しないことがあったり、その辺が価格差なのか。上記のパワーオンパスワードを指紋でパスさせる方法が見つからないこともあるし。今回はあくまでもサブ機の置き換えということで、我慢することにするが、次回の更新時はやはりT14かなあ、と思い始めたり。
WZが使える状態にはなった。これは設定ファイル群をコピーするだけで色々とにかく難しい設定が一気に引き継げるので、まあ良い。
この後はATOK、Norton、ほかJustOffice系である。これが結構また作業が多くてつらいが、そこまで終われば、あとはOpenTTDか。
再び作業を再開。Nortonのインストールの手間はさほどでもなかった。ATOKも比較的簡単で、ATOK Syncから設定を同期したら、AOURも含めて元の環境が使えるようになったので、ひとまずこれで良いことにする。ここまでの環境設定で、概ね自分のよく使う環境ができあがったので、もうこのPCが実用段階に入ったと思って良いのだろうと思う。
OpenTTDもインストールして、ユーザデータフォルダをそのままコピーすることでNewGRFもオプションの設定も全て引き継ぐことができて、動作も特にメイン機と同じで問題ない。保存データはクラウド経由で同期して共有する。
改めてThinkPad E14 Gen7(AMD)
サブ機として使っていたPCのWindows 10が間もなくサポート終了で段々とセキュリティ的に問題が生じてくるので、この機にその7年くらい問題なく使ってきたサブ機ThinkPad T470Sを、Win 11機に新調することにして、今回選んだのがThinkPad E14 Gen7 AMD。
これまでどおりのTシリーズのT14ともずっと迷ったが、サブ機ということだとか予算の問題だとかで今回はEシリーズに。
Eシリーズはコスパが良いThinkPadだと評価されている。価格はTシリーズに比較すると結構安い。ちなみに自分のスマホのXPERIA 1 Ⅶよりずっと安い。今まで購入してきた歴代PCの中でも自作機に次いで安価だったかもしれない。Tシリーズと性能もおそらく差はあるとしても、スペック的には多少違いがある程度。実用上の観点からも、自分がPCの構成を選ぶ基準からも満足できそうなものであったので、結果それにした。
何とか数日かけて必要なアプリのインストールや必要な設定を終えた。サブ機のつもりだったが、メインで使ってももちろん悪くない。3年前に購入した現在のメインPCよりもCPUの性能は少し上のようである。新機なので当たり前だが快適である。
Web閲覧、YouTube等視聴、事務的作業、文章書きなどでは、もちろん全く支障は無い。
USB-Cドック接続なので、周辺機器の接続も楽である。
一部、BIOS/UEFIで指紋での認証が何故か出来ない。BIOS画面の旧来モードCUI的なモードに行けない。その設定自体が無い。これはEシリーズのCPUがproクラスでないためなのか、最近のThinkPadのUEFIはそうなってしまったからなのかはわからない。
画面のベゼル部分はずっと狭くなって、同じ14インチPCでも旧来のTシリーズより少し小型でもある。それ以外の大きさ、厚み、重さは実感できる程には変わらない。
そもそも、ThinkPadはどのシリーズでも品質が高いが、あとは質感の違いはあって、金属筐体感はEシリーズのほうが強いが、手指の皮脂などの汚れは新機のほうが目立つ。タッチパッドの質感もTシリーズのもののほうがずっと良いなど、そういう細かい部分でコストカットの影響が見られるのであるが、基本的には今後もこのクラスをメイン機にする方向でも良いかもしれないと思っている。
Windows PC
PCを使うようになってから、ずっとWindowsである。最初はWin 3.1で、Win 95、98、98SE、XP、Vista、7、8.1、10、11と使ってきた。会社のPCとしては、それらにMeも加わる。Windows NTや2000、あとはサーバーOSのは使ったことはない。
使ったことがあるWindowsの中で、特に気に入って長期間使い、安心感があったのは98SE、XP、7辺り。10も11も悪くない。使用期間は長くなくてもWindows 3.1も良かった。Me、Vista、8.1はあまり気に入らず、義務的に使った。UIの感覚が馴染めなかった。特に会社で使ったMeはどうにも不安定で、好きにはなれなかった。
Windows 3.1は、自分のPCとしては最初のOSである。学生の頃、Windowsを知ったのがおそらく3.0で、それから数年して、その環境が自分のPCとして使えるというのは悪くなかった。ただ、その後すぐにWindows 95が出て、これはご存じの通り爆発的に売れたOSでもあって、UIが一気に変わって新鮮味はあって、これもまた割と長く使った。この頃は、NECのPC-98である。あるいは、SOTECのノートPCも使った。
Windows 98になって、DOS/V機としてFMVに乗り換えてみたり、ちょうどその時に自作機を作ってみたりもして、この頃まではWindowsもまだ自由度が高いような気もして、悪くなかった。MSFSでよく遊んだ記憶である。
Windows 2000、NTが出ているのは知っていたものの、NT系のOSでアプリがきちんと動作しないのは困るので、この時点では導入を見送っていたが、XPの時代になり、それまでの自作機の故障を機に、XP機に乗り換えた。このときはDynabookのノートPCで、これはハードがあまりよろしくなかったものの、OS自体はこれがNT系なのだというくらいにとにかく安定していて、実際にはだいぶ使った。AOURの開発も、このXP環境で行ったはずで、各種のキーボードを取り付けて使い始めるのもこの頃である。XP3にまでアップグレードした。
Windows Vistaは、新OSということで期待して発売と同時に新PC、VAIOで購入した。VAIO自体、デザインもハードも良い。調子に乗ってUltimateエディションにもしたが、そのVistaが満足出来る動作ではなかった。環境を増やすためにその後にもう1台購入したもっと小型のVAIOもまた、OSはVistaで、イマイチだったが、やがてWindows 7が出てそれが好評だと知ったものの、中々更新時期にならないので、しばらくVistaを使うことになってしまっていた。
満を持してその後に導入したWin 7のVAIOは初のSSD機でもあり、ようやく、安心して、安定して、満足したOSとして使えるようになった。エディションはProで、その頃にはWindows 7も市場で定着しているので、アプリケーションの動作にも何の問題もなかったのだが、今度はVAIOがUS配列モデルでなかったり、VAIOの経営がSONYでなくなるなどの不安もあって、やがてSSDの故障により退役させた。
Windowsのエディションは、7以降はずっと一貫してProを選択している。ビジネス用途ではないものの、そのグレードのセキュリティとか、暗号化とか、その安心感が自分には合っている。
そのVAIOに替わって、ドックをサポートしているという要件で、ThinkPadを使うことにした。初のThinkPadはWin 8.1で、OSはVistaと性格が似ているような気がしてイマイチな部分はあったものの、ThinkPad自体は快適で、OSのサポートが終了するまでずっと使った。8.1になってかなり8より改善していたので助かった。
OSのサポート終了に伴って導入した2台目のThinkPadはWindows 10で、これがこよなく安定して、使い続けてこの度のOSサポート終了までほぼ問題なく使えた。Windows 10もWindows 7に続く、Windows 7と同様に気に入ったOSの一つである。
Windows 11の現行機は、進化したWindows 10という感じで、これも特に問題が無く、OSの出来もインターフェースも悪くないと思って、今は自宅ではWin 11の2台体勢。また会社PCもWindows 10から11のに更新された。だが会社PCは事務用機スペックなので、SSD搭載のようではあるが、とにかく動作は緩慢で、最初から不安である。あくまで事務用途なので、起動の遅ささえ何とかなれば、あとは特に問題はない。
こうして見てくると、OSを変更したいと思ってPCを新しくしたのはVistaの時くらいで、後はPCが故障したりそのOSのサポート終了に伴って、新しいVersionのWindowsを導入したという感じである。Windows 3.1の時は、そのPC-98をWin98までアップグレードしたが、その後のPCではその時点で導入されたWindowsをアップグレードすることはなく、新しいOSにする時はPC本体も新しくしているという流れである。そのほうが、OSとの親和性が高いハードになるからで、多分これは今後もそういうタイミングでの更新の仕方になるのだろうと思う。
ドックの必要性
ノートPCにはドック、すなわちドッキングステーションは必須である。
ずっと古いノートPCも、ドックはだいたいそれに適合したものが用意されていた記憶がある。かつてのドックはまさにドックという言葉に相応しい、ノートPCをその上に載せると専用のコネクタで接続して、ノートPCの機器接続が拡張されるというもの。ノートPCが仕事から帰ってきて、造船所=ドックに入って所定の位置に納まるようなイメージである。
ただ自分はその初期の頃のドックは、対応機種ではなかったこともあり、実際には使ったことがない。
そのうちに、自分もそのノートPCにキーボードやモニターなど、多くの機器を接続するようになると、毎回それを取り付けるのが大変なので、ドックに載せるだけで一気に接続できる、あるいは少ないUSBポートを増やせるというので、VAIOの頃にそのドックを使うようになった。SONYではポートリプリケータと呼んでいたが、この頃のドックはまだ本体をその専用のベースにドッキングさせるというタイプのものだった。そのVAIOが世代が変わってドックも提供されなくなるようだったので、ThinkPadに乗り換えた。
ThinkPadのドックも基本的に同様のもので、同じコネクタを備えた別の機種、つまりその後に導入した別のThinkPadでもそれが使えたのは良かった。ドックも、それなりの価格はする機器であるから、毎回PCに合わせて購入するのは大変である。
だがやがてThinkPadからもそのドックコネクタが省かれ、USBケーブル1本でハブのような機器に接続し、これがドックとして機能するというので、最初はこんなケーブル、特にUSB-Cのような小さなコネクタ一つでモニターも音声も、LANもUSBの機器も拡張できるのかと半信半疑あったが、結局それしかないのでそれ以外に選べないようになって、3台目のThinkPadではUSB-Cドックと共に導入することになった。
市場でも、汎用的なUSB-Cドック、USBハブというべきか、そういう規格の拡張ポート機器が出回ってきて、本当にこれでそういう拡張ができるのかと疑いつつも、ThinkPad純正のUSB-Cドックは何の問題もなくそれで拡張できて、これが次第にベース型のドックよりもずっと取り回しが良いことに気付いてきた。
モニター用としてDPポートを使っていたり、外部スピーカー、マウスやキーボード、ACアダプタなどを一気に接続できるのは有り難い。純正ドックはドックの電源とPCの電源とが連動してくれるのも良い。
そういうドックは1つしか持っていなかったが、この度サブ機として使っているベース型ドックのThinkPadを買い換えるのにあたって、もう一つドックが必要になった。AMDのモデルにするので、もちろん純正のものも選択肢だが、ちょっと違う物も使ってみたい。ただThundervolt規格のものは使えない、かまたはオーバースペックとなると思い、純正と同様のUSB-Cドックを探し、Ankerの13-in-1を選んだ。
純正とは違うので、電源は連動していないが、SDカード、MicroSDカードのスロットまで備え、ディスプレイポート出力もあって、自分の要件を満たす。簡易なハブ型でUSBやLAN程度を拡張するドックは数多いが、ACアダプタが別になっていて、これだけ多くのポート拡張ができるようなタイプのは、さほど選択肢が多いわけでもない。Ankerのは、それだけ機能を備えても比較的安価なものでもあって、デザインも良く、ACアダプタはデカいとしても本体の大きさは丁度良い。もちろん機能的にも問題ない。
今後もノートPCをデスクトップ用途で使うことを前提に、このようなドックを必要としていくことになる。
それなら最初からデスクトップ機にしたら良いのではないかとも思えるが、市販のデスクトップではキーボードやモニターまで付属しているのでそれが邪魔になるし、本体のみ購入するにしても、配置場所としてノートより場所を取るなどの理由があって、おそらく今後もノートPCなのである。
今時PC
スマートフォンやタブレットを使う人が多いので、今時PCを使うというのは特定の用途を持っている人か、あるいはずっと以前から使っているという人に限られるのかもしれない。自分はどっちかというと、もうずっと前から使っているというほうの人で、やはり何か作業をする時は、スマホよりPCを使ってしまうことのほうが多い。
それでも、スマホもだいぶ使えるようになって、スマホのほうで用を済ませることもだいぶ楽にできるようになってきた。
ノートPCにドックを接続して、そこから有線LAN、モニター、マウスやキーボード(尤も、キーボードやマウスはBluetoothでの接続)、外部スピーカーなどを接続し、USBを拡張してデスクトップ機のように使っているなんて、自分としてはもちろん快適なのだが、おそらく今時の多くの人はこれをスマートフォンやタブレット端末で熟してしまうのであろうと思う。それも悪くないが、自分はこのような文字入力作業、文書作成などの作業、変わった所ではOpenTTDもやりたいので、やはりPCは必要なのである。文字入力もWebブラウズも、そのような作業は断然、スマートフォンやタブレットよりもずっとやりやすいのだが、多くの人はそれら機器で事足りているようである。
キーボードでの文字入力は、今後も事務的な仕事では基本的にPCに関するスキルは必須になるので、ブラインドタッチも含めて覚えておくべき技能と思うが、不得意な人もそれなりに居るのではないか。ただ、入力は作業をやっているうちに慣れて、自然と出来るようになるものでもある。
BTOでの選択肢
ThinkPadは、BTOで色々カスタマイズして購入する。自作機では自分でパーツを選べるように、後から自分で改造するのも面白いとは思うが、保証の対象外であったり、それがうまく行くかわからない部分も多いので、自分は購入時に必要なスペックを決めてしまうようにしている。それがBTOである。
BTOなりCTOは、15年かそのくらい前にVAIOを購入する時からそうしているが、今のThinkPadではかなり選べる項目が多くて、好きに調整できるので面白い。
CPUは、なるべく、選べる最高位のものを選ぶようにしている。単にその時に快適に使えるというのもあるが、5年程度使った時でも問題なく、その時の状況でも概ね快適に動作することを見越してのものである。
以前はIntelのCPUしかなかったが、今はAMDのRyzenシリーズから選ぶことも出来る。Ryzenのモデルは同程度の性能ならコスパが良くマルチタスクに強いなどの違いがある。使えるアプリなどに差異・支障はないので、前モデルの購入時からRyzenである。
通常の事務用途ならRyzen 3、少し高負荷な作業もするならRyzen 5、クリエーター的作業をするならRyzen 7、というのが一般的な選択のポイントとなっていて、写真のRAW現像で負荷が高いこともあって、それもRyzen 7を選ぶ理由付けにしていた。おそらく今後そこまでの高負荷作業を行うことはないと思われるが、上位CPUが良いと思ってRyzen 7のモデルを選んでいる。
また、今後はNPUの搭載が必要になってくる。今回選んだRyzen 7 250のモデルも搭載はしているらしいが、Co-Pilotの基準の40TOPSに満たず、38TOPSのCPUだという。ひとまず今回はそれで十分である。
メモリは、これも本当は後で自分で購入して追加した方がずっと安価に済ませられるのであるが、とにかく本体の蓋開け自体が自己責任になるらしい部分があって、自分での作業は躊躇してしまって、最初から必要なメモリを搭載してもらうようにしている。基本的にそのほうが安心である。
前々モデルのT470Sでは確か24GBを選んだ。前モデルのT14Gen3AMDでは32GBにして、これが余裕があって快適であるので、今回も32GBとした。前回までは、1枚挿しでその容量にしていたが、今回は2枚挿しでその容量とした。2枚挿しにしたほうが読み書きが並行で行われるので速いということで、実は今回の購入時に知った。
ストレージは、以前はHDDかSSDか選べたが、最近は基本的にSSDのみの選択となっている。自分はVAIOの頃から既にSSDを選択していて、前々モデルでは価格の面から128GBとしていたが、前モデルでは256GBとして、今回も256GBとした。増えるデータ類はクラウドや外付けの別のSSD等に保存するので、使用するアプリケーションの領域が確保できれば良いという考えで、その容量としている。最近はもっと大きな容量のSSDが標準だったりするが、256GBにダウンさせることで、少し価格を抑えることができるのである。
OSは、Windows 10も11もPro OSエディションである。BitLockerだったり、ユーザの作成だったりでビジネス向けのエディションのほうが自分の使い方に合っているからである。ThinkPadの場合、Proが選べる構成になるともちろん少し価格は上乗せの選択肢となってしまうものの、Proのほうが安心感があるので、そうしている。
基本部分の選択はそのようなものであるが、他にもたとえばディスプレイはなるべくsRGBをきちんとカバーしている、明るいものをなるべく選ぶ、タッチパネルは不要、キーボードはUS配列でバックライトは不要、バッテリーのセルは多いほうの選択、TPMはもはや必須として指紋センサーは搭載、カメラもFHDや顔認証対応、Wi-FiアダプタもWi-fi 6以上対応などで、あとはOfficeアプリは不要として、そのような構成で選ぶことにしている。
こういう構成だと、最初に表示されている価格から、主にCPUをグレードアップする価格とメモリを追加する価格で左右され、SSDなどはグレードダウンの方向で選択するものの、結局はそれなりの価格になってしまう。
今回の選択では、E14だと13万円台、T14だと18万円台くらいになるので、今回はコスパを有線したというところであるが、実使用においては、それで問題はなく快適である。
Windows 10機
7年くらい前に購入した2台目のThinkPad、T470Sはもう7年使っていることになり、Windows 10のサポート終了に合わせて退役させる予定である。
何の問題もなく使えている、と思っていたが、最近では起動時にしばらくCPUの使用率がフルに近い状態が30分くらいも続いたり、バッテリーが劣化して、フル充電してもすぐに消耗してしまう状態になっていたりと、それだけ期間が経つと実際には使用の継続が困難になってしまっていることもあるのに気付いた。
ただその辺を回避したら、普通に使う分には、依然として快適であるので、いつのまにかそうなっていることにほとんど気付かなかった。
どのような構成であっても、結局ThinkPadもパソコンであるから、5年くらいも使えばだいたい買い換え時期とみて良さそうなのであろう。快適に使える構成で購入してしまっているからこそ、買い換え時期を逃してしまう可能性もあるかもしれないと思った。
自分にとっての最初のThinkPad、T450は、それまでサブ機として使っていたWindows Vista機のVAIOが使い物にならなくなって、その置き換えで購入し、それからしばらくして旧メイン機VAIO SのWindows 7のも、SSDが故障して起動できなくなったという経過で、2台目のT470S、Win 10機を購入したはずである。1台目のT450はWin 8.1機で、そのWin 8.1のサポート終了にあわせて、Win 11のT14 Gen3 AMDを、今回Win 10サポート終了に合わせて、T470S置き換えとしてE14 Gen7 AMDを導入したという経過である。
今後は、T14が世代でサポートが終了する場合は新たに、というシナリオであるが、無論それ以前でも様々支障があったら、それの置き換えで新機を導入するという可能性もある。
本体バッテリー駆動
普段ThinkPadのノートPCを使っているが、ほとんどドックに接続してディスプレイを閉じていて、本体の液晶画面で作業することも、本体のバッテリーで駆動することもない。これは今回の新機だけではなく、これまでのThinkPadでも同様である。なので、たまにはドックを外して、本体のみで駆動してみる。
本来ノートPCとは、基本的にこうやって使うものである。
ノートPC本体のキーボードは、もちろんRealforceとは全く異なるものであるが、それでも打鍵感はそんなに悪くない。尤も、ThinkPadのキーボードはそもそも評判が良い。このキーボードが他のノートPCと比較してどうかというところはわからないが、悪くはないと思っている。作業にはそんなに支障は感じない。
キーピッチや配列なども、特に支障は感じない。
ディスプレイも、普段の外付け23.8インチ、iiyamaのも悪くないが、本体液晶も別に悪くはない。この16:10のサイズが縦横比率も14インチの大きさも丁度良い。バッテリーも残り43%で2h20m程度なので、多分、そんなに悪くはない。購入以来一度もバッテリーを使い切っていないので、適度な残量付近で充電したりしなかったりを繰り返していて、それはそれで悪くはないと思うのだが一度ちゃんと使い切ってみたいとも思う。
今回ドックを外した理由の一つがそれだ。
ところで、以前のドックならドックから外す、という言い方で問題なかったが、今のドックはUSB-Cコネクタ接続なので、ドックを外す、という表現のほうが妥当ということになる。
PCに至る経過
多分普通の多くの人よりは自分はPC等に詳しいユーザだと思っている。だいたい周りもそう思っている。
小さな頃から機械の類は好きだった。どうしてなのかはわからないが、それを操作するとその思い通りに動作するとか、そのための仕組みがある程度統一されているということ自体が面白いからなのだろうと思う。当初はステレオ類やテープレコーダなど音響機器などがその興味の対象だったが、PCに繋がるものとしては、事務用機器、ワープロ専用機が直接的にその影響を受けたものということになる。
当初はマイコンなどと呼ばれていた個人用のコンピュータのことを知ったのは小学校の頃だったと思うが、使い方も何も、どういうものなのかもあまり知らずに、もちろんそんなものを買ってもらえるはずもなく、ただ全く興味が無かったというわけでもない。中学になると同級生の中には、既にそういうものを所有していて、それで様々なこと、おそらくプログラミング的なことをやっているような人もいたりしたが、それ以上のものにはならなかった。
突如導入されたワープロ専用機は文書作成のためのものではあった。文字入力や文書の作成を機械的にできるということ、印刷したりすることにも興味を持って、それがワープロ専用機で全て実現できるということで、興味を持った。キーボードをちゃんと触ったのもそれが最初である。PCの存在も知りつつ、ワープロ専用機ではほぼ全機能を使いこなせるようになったし、やがてそのキーボードでブラインドタッチも習得した。
PCを使うようになったのは1995年で、Windows3.1の頃、そしてすぐにWindows95へと移行するその時期であった。PCに比較するとワープロ専用機は一つのアプリケーションに過ぎないということになるが、PCではその用途は無限であって、各種のフリーソフト、オンラインソフトを使いこなすようにもなり、あるいはやがてインターネットの接続もするようになって、そこから今に至るということになる。
増速の影響
自分のインターネットのはじめは、アナログな回線で、33.6kbpsとかそういう速度であって、テキストのやりとり自体はそれでもまあ何とか問題なかったが、JPG画像の表示なども上から順にゆっくり表示されるという、おそらく今では信じられないような遅い速度だった。
それが、ISDNで64kbpsになりかなり改善され、さらに数年でADSL 8Mbpsになって、画像の表示や小さいファイルのダウンロードなどは全て、劇的に快適になった。
それからさらに光回線が来て、一気に100Mbpsになったことで、今度は高画質な動画、FHDクラスの動画も概ね快適になり、基本的にはその環境でずっと満足していた。実際には数十Mbpsくらいしか出ないのであるが、それでも、動画視聴を中心に、ダウンロードなども特段の不満はなかったのである。遅い場合は相手先までの経路が遅いので、これはもうどうしようもないのだろうと思っていた。
この度、それが1Gbpsに増速され、実質速度でも100Mbpsのサービスと比較すると少なくとも5倍くらい、それ以上の速度になったので、大きめのファイルのダウンロードでも、回線経路さえ整っていたらそれは快適になった。動画の視聴は、そもそも100Mbpsで間に合っていたので、これが劇的に快適になったような感じはないが、おそらく4Kなどの動画も十分に見れるような状況にはなったと思うので、基本的に今はこのくらいの速度で十分なのではないかと思っている。
最近の可搬媒体
データを持ち歩く手段として、ワープロ専用機の頃はフロッピーディスクに限られていたい。2DD、720KBの容量のディスクであるが、印刷したら大量になる分量が、この中にそれなりの文書が収録できて、それを持ち歩けるということが、自分としてはとても興味深いことであった。近い将来は、自宅に持ち帰ったりする仕事は全部このフロッピーディスクに収まって、それだけ持っていって仕事ができるようになるのではないかと思っていた。
そのような可搬媒体は、その後、MOディスク、CD-R、DVD-R、2.5インチサイズのポータブルHDD、写真などのデータについてはコンパクトフラッシュからSDカードなどの媒体が主流となり、概ねその頃からUSBフラッシュメモリもよく使われるようになってきた。それぞれの媒体で、データ保存用だとか、データの受け渡し用だとか、様々な使い方がされるようになってきた。
今は依然として写真などのデータにはSDカードがよく使われて、小型の機器ではMicro SD、またUSBフラッシュメモリがデータの移動、持ち歩きの媒体として主流で、HDDがだいたいSSDに置き換わって、容量的なものではそういう状況になってきている。
SDカードは大きさの規格が統一されていて、自分が当初に感じた媒体感に近いものなのであるが、何分にも小さすぎて、切手大にこれだけの量のデータが入っているということであっても、何だが感動は無い。
USBメモリは、形状が様々で、媒体感はまた薄いが、やっと使える容量サイズになってきて、データの保管の媒体としても自分の中でも定着しつつある。SSDも同様で、形が様々なのでなんとも言えないが、その中にHDDに匹敵するだけの分量のデータが納められるので、これもまたデータの保管媒体として、定着しつつある。
USBメモリ考
自分が最初に購入したUSBメモリは128MB程度の容量の、BuffaloのClip Driveというシリーズで、透明ボディのものだった。まだUSB 2.0にも対応していない時代のものであって、読み書きは今では使い物にならないくらいに遅かったが、比較的大きめの箱に入っていて、ボディと同色の延長ケーブルまで付属していたように記憶している。説明書もきちんと付いていた。可搬媒体ということにはなると思うが、具体的な使い方はあまり想定していなかった。
しばらくそれを何かに使っていたように思うが、やがて段々容量が増えたものが主流になって、1GB、2GBのものが主流になり、さらには8GBくらいになると、それがWindows XPの頃だったか、あるいはVistaになってからだったか、拡張RAM的に使えるようになったり、自分としてはその頃からデータのバックアップ媒体としてやっと本務的に使えるようになった。
USBメモリは、USBコネクタに挿して使うものであって、SDカードのようにスロットに挿入するとか、機器本体に収納されるという感覚とはまた違って、中身は同じフラッシュメモリではあると思うが、拡張機器というイメージが強い。さらには、ストレージというには容量が少ないので、その点では可搬媒体であり、Windowsの扱いとしてもリムーバブルディスクである。