楽曲の購入方法

投稿者: | 2009-01-04

25年くらい前までは、気に入った曲を購入すると言えばレコード盤を買う事が最も一般的だっただろう。カセットテープという選択肢もあった。そのうちにCDが出現して、レコード盤に取って代わった。以来ずっと、主流はCDだが、最近ではインターネットでの音楽配信データをダウンロードするという購入方法も一般的になってきて、CDの売上げを超えているとも聞く。

いつどうやって聴くか、にもよるのだが、確かに音楽データ配信は手軽で便利だ。アルバムなどもたいていは曲毎に購入できたりするし、1曲の価格が200円程度だから、経済的でもある。
しかしながら、携帯や携帯音楽プレーヤなど特定の機器で一時的に聴く(長期に亘って保持しなくても良い)という程度ならそういう買い方で十分だが、やはりCDを購入する事のほうが色々考えると汎用性が高い。

ダウンロードしたデータの場合、たいてい著作権情報がくっついてきて、利用に無用な制限がかけられているのが普通だ。音楽CDへの書き込み回数や、携帯音楽プレーヤへの転送回数制限が設けられていたりして厄介だ。
音楽CDであれば、私的利用という範囲であればほとんど制限無くコピーができる。レンタルしてきたCDでさえ、私的利用のためにMP3データに変換してコピーを取る事なども違法ではないとのことだ。携帯音楽プレーヤなどの音源としては、基本的にCDを基とするのが一番良さそうだと思う。

ダウンロードデータは、その場で購入してすぐに聴くことができるので便利な所はあり、多少安価とは言えるものの、しかし利点はせいぜいそのくらいかも知れない。価格も安いとは言っても、特別に安いというほど安いものでもない。
また、なにより無用な著作権情報による制限が邪魔でならない。無料で配信されるものであればそういう制限を受けても仕方ないという感覚はあるが、安価とはいえ同じく購入をしたものにいちいち、CDよりも遙かに条件が厳しい制限をかけられるというのは、普通納得がいかない。

つまり、そういう制限を受けてもまあ安く便利に楽曲を入手したいというような場合であれば問題はないのだが、半永久的に音源として手元に置いておきたい場合や、入手したものについて何者にもとらわれたくないという場合は素直に音楽CDを購入したり、あるいはレンタルCDを利用するほうが精神衛生上良さそうだ。