Google日本語入力のローマ字カスタマイズ

投稿者: | 2011-01-04

AOUR配列がGoogle日本語入力で実装できることは、ベータ版でローマ字カスタマイズ機能が加わってすぐに検証したが、何よりその方法については情報があまりなく、よくわかっていないまま、問題なく実装できたのでよしとしていた。
兼ね兼ね、AOURの今後の拡張についても考えていたが、前のエントリーでも書いたとおりATOKのカスタマイズの限界があり、新たな拡張配列定義は難しそうだと思っている。しかしGoogle日本語入力の拡張性はATOKよりも高いようで、これを使う場合ならもう少しの拡張の余地がある。

ACTやJLOD配列を参考に、AOURでも拗音化キーを標準の右手人差し指に加え、一部の行(同指打鍵となる行)については薬指キーも追加してみることにした。ネックとなるのはピリオドへの割り当てで、これがATOKの場合は制限にかかり、カスタマイズが出来ない。
しかしこの度、ACTをQWERTYキーボードで実装するというAOUR同様の考えのgACT10が考案され、それがGoogle日本語入力で実装できるということで、その定義ファイルも公開されたところ。ACTが実装できているのだからピリオドへの割り当ても間違いないと考えやってみたらうまくいかない。
gACT10の定義ファイルを参照したら、ピリオドへの割り当て部分も含め、「次の入力」という機能を活用しており、いろいろやってみた結果、どうもピリオドを含む割り当てなどは、この「次の入力」という割り当て機能とうまく組み合わせないと実現できないようなのだ。
gACT10のファイルを参考に、うまくこの機能を組み合わせたら無事にピリオドへの拗音化キー割り当ても実現できた。

しかし、本家のATOKで割り当てができないので、この割り当てについては当面Google日本語入力とDvorakJ定義のみのオプション扱い。
だってAOURはATOKで実装することが前提だから。

……と言いつつ、今後の拡張の可能性を考えたら、ATOKはそれはそれとして、定義は定義で拡張しておいてもいいのかなとも考えたり。