BOSE Computer MusicMonitor (M2)

投稿者: | 2011-02-25

先日、PC用のスピーカとしてBOSE Computer MusicMonitorを購入。
このスピーカを最初に見たのは数年前。某家電量販店の店頭でだった。
何の予備知識も無く、既にリリースされていたMicro Music Monitor(M3)の存在も知らず、何よりスピーカのブランドとして有名なBOSEの製品なので期待できそうというだけで価格を見たら4万円近く。さすがに思い立ってすぐに買えるようなものではないな、と。実際、その時は特にPCスピーカの買い換えが必要な状況では無かったのだ。

その後、PCスピーカをSONYの小さな物からグレードアップしてみようと調べ、この製品も候補に。店頭ではその後も時々、それまでシルバーのモデルしか見たことがなかったが、ブラックモデルもある事を知る。店頭で見たと言っても本当に見ただけで、ほとんど試聴もすることがなかったのだが、大きさに比して低音再生力が充実している者であると言うことを知る。

しかしながら、やはり価格がネックとなって、その時はM2ではなく、同じBOSEでもCompanion2を購入。
BOSEのスピーカとしては高価なものではないが、音のバランスや低音の再現性に満足。これがBOSEらしい音、なのだという。自分の感覚にはかなりこのスタイルが合っていると思った。

しばらくして、自宅にある複数のPCの配置等の環境を改善したことで、もう一セット、PC用のアクティブスピーカが必要になった。
ちょうど使えるポイントが貯まっていたこともあり、ついにこのM2ブラックの購入に至ったというわけなのである。

まあ、そんな前置きばかりが長くなってしまったが、やはり事前に調べた評価・評判のとおり、この大きさでこれだけのパワーの、特に低音が響くのには驚く。PCラックに置くと、比較的小音量でも、ラック全体に低音の振動が伝わってくる。
これがまた心地よい。Companion2もバランスが良いが、それに輪を掛けるように、M2は更に迫力のあるサウンドが楽しめるのである。

パッシブラジエータによる低音の強調により、弱めのボーカルなどはCompanion2に比較して埋もれてしまう感じも何となくする場合があるものの、PCの音源で、しかもこの大きさのスピーカでこれだけの音が感じ取れるなら、自分としては充分に満足なのである。

筐体は金属製で、BOSEのロゴも金属製のプレート。Companion2では印字だった。
右スピーカに電源と音量大小のボタンがついている。CR2032電池で動作するリモコンが付属しており、電源のオンオフと音量の大小調節が可能。
入力はステレオミニジャック一系統のみで、ACアダプタによる駆動。前モデルのM3は単三電池4本でも駆動できたほか、持ち運びのためのケースも付属していたらしい。
ACアダプタはCompanion2のようなコンセントプラグ一体型ではなく、いわゆるツチノコスタイル。アダプタに電源ケーブルを取り付けるスタイルで、ACアダプタのケーブル、左スピーカからのケーブルと音源からのケーブルを全て右スピーカに接続するようになっている。

音量は本体・リモコン共にボタンによる操作のみであり、音を再生していない状態では、音量がどの程度に調整されているか、見た目ではわからない。
電源をオフにした状態でも調整した音量はキープされるが、ACアダプタからの給電を一度切ってしまうと(コンセントから抜いてしまうと)、調整はリセットされる。
デフォルトの調整量はフルパワーの45%だそうで、普通はこの値にリセット。しかし、25%以下の状態でリセットされると25%でスタートし、75%以上では75%でスタートするとのこと。

電源のオンオフも本体・リモコンいずれかで行う。電源をオンにすると右スピーカのLED(ブラックモデルの場合は白色LED)が常時点灯し、オフにすると消灯する。
リモコンで音量操作をしているときは点滅し、最大音量又は最小音量に達したときも点滅する。

スピーカに対して行える操作はそれだけで、音質の調整、イコライジング等は音源側で処理をすることが必要になる。

最適なセッティングは左右間距離46センチから96センチくらい(?)だそうで、形状が斜め上向きになってるため、PC用として使う場合はモニタの両側に置くのが一般的だろうか。当然ながら左右の中央位置で聴くのが定位だが、前後方向も含め、その聴く位置により雰囲気の違いも出るようで、ベストポジションを探すのはCompanion2の場合より少々難しさを感じる。

概ね、そんな感じではあるものの、モニタ内蔵やノートPC内蔵のスピーカとは比較にならない、ミニコンポ以上の高音質が楽しめるスピーカである事は、特別何も知識のない自分のレベルでもすぐにわかる。少々高価であると感じるが、相応の価値も感じるのである。