手書き文章の質

投稿者: | 2019-01-14

パソコンやスマホで長短様々な文章を書くのが当たり前になって久しいが、情報機器が一般化する前は、皆、何でも全て筆記具を使って紙に手書きでしていた。きちんと提出する文章は、まず下書きをして、何度も修正して、最後に清書する、そういう過程を経ていたが、今は下書きから提出までが一連の土台で出来るようになっていて、意図してそうしなければ修正経過は残らない。
情報機器による文章作成は、高度なことが出来るしキーボードのブラインドタッチとアプリケーションを使いこなす技術さえ習得できれば、圧倒的に筆記具での手書きより効率は良い。
ところが成果の質ということを考えると、手書きで仕上げた物のほうがずっと良いように感じる。パソコンでの文章書きは発想の直後に打鍵して文字として画面に入力されるので、思いついたことのほとんど全てを翻字することができる。手書きの場合は発想の段階から手を動かして文字にするまでに小さな推敲という過程が入る。その分、折角発想しながら文字として出現させられずに消えてしまう言葉も多くある。だが消えてしまう言葉はたいてい最初から要らないものであって、パソコンの場合はそういう要らない言葉が入り込んでしまう場合が多いのである。つまり、時間をかけて考えて手で書くという手順をとることで、できあがる文章の質が向上するような気がするのである。
手書きで文章を書くためには、紙と筆記具が必要である。紙も筆記具も基本的には何でも良いが、書きやすいもの、使いやすいものを選んで使った方が惑いが少ないので、質の向上に貢献する。
そう思う所もあって、文具にも拘ることは無駄ではないと思うのである。