キーボードというのに初めて触れたのは、まだパソコンではなくワープロ専用機を使っていた頃だった。キーボードの刻印通りのJISかな入力で始めたが、やがてローマ字入力という方式もあることを知り、そのほうが覚えやすかったのでその方法で習得していくことにした。
それからしばらくは、適当な指での打鍵でキーボードは見ながらであったが、それなりに高速に打鍵ができるようになった。数年経って、やはりキーボードは見ずに打鍵するブラインドタッチを覚えたくて、増田忠氏の書籍で独学で覚えた。
その頃に読んだ木村泉氏の「ワープロ徹底操縦法」においても、ブラインドタッチの習得方法としては増田忠氏の方式が紹介されている。それを読んでということであったかどうかは覚えていないが、とにかくそうしてブラインドタッチは習得した。
その当時のワープロ本などでは、ブラインドタッチを覚える、つまりキーボードの操作方法を覚えると言うことがしきりに書かれていたように思う。ワープロ検定などもビジネスの必要資格として認められてきて、結局そういうニーズが多かったのではないかと思う。
ブラインドタッチは、その名の通りキーボードを見ずに打鍵することであるが、これは視線を手元と画面と移動させずに済むので、疲労軽減に繋がるほか、画面を見た状態で打鍵することができるので、作業の高速化にもつながる。
今、周りを見ると、ブラインドタッチはそれなりにできる人も居るが、運指は独特だったり、稀には人差し指だけでの打鍵をするような人もいるかもしれない。変換操作などもあるので、正しい運指をしないとその効果が十分ではないと思う。