大きく分けると、キーボードには黒系の配色と白系の配色とがある。パソコンが事務用機器としてのものだった時代はほぼ全てが白系で、その後AV機器や家電など黒系のものが多くなってきたのに合わせ、PC周辺機器も黒系のものが増え、キーボードも今では家庭用としては黒系のものが主流になっている。家で使われるPCにおいては白キーボードは少数派で、依然として会社などで使われる事務用PCにおいてはまだ白系キーボードもよく使われているような状況だろうか。
一般的な周辺機器メーカーなど、多くのキーボードブランドも黒系配色のキーボードが主であるが、HHKBやRealforceは両方のモデルがあって、どちらもよく売れているようだ。
中でも、Realforceのアイボリー配色モデルは、CtrlやShiftなどの機能キーがグレーのキートップで、その他がアイボリー配色という、昔ながらの事務用PCキーボードの配色で、他のブランドでキーボードだけ入手できるものではこういう配色のものはほとんどない。
Realforceは高価で高級なので、誰もが選んで買うというものではないかもしれないが、それでもキーボードに拘る人はこういう配色のものを選ぶ人も多い。
年代にもよるが、そういう配色の80年代90年代の事務用PC、PC-98などの懐かしさもあるし、同じRealforceの黒色キーボードより刻印の視認性が良いなどもある。Realforceはアイボリー配色のもの、というイメージを持っている人もいる。
自分もRealforceを最初に購入したときは、アイボリー配色のものだった。そのモデルは当時黒色モデルがなかったこともある。古臭いデザインであって、モニターなど周辺機器と配色のバランスが良くないとも思って、黒色モデルが出たときにそれも使うようになったが、その後も1台アイボリー配色のRealforceを使うようになって、確かにRealforceはアイボリー色のほうがその感じがよく出ているのかも知れないとも思う。