このところ数日、PC本体のパンタグラフ式のキーボードを使っていたが、眠らせておくのがもったいないということもあって、再び引き出しから取り出してHHKB Pro2を取り付けた。HHKBではCtrlが理想の位置に最初からあるので、レジストリでCtrlとCapsの入れ替えをしていた分を元に戻す。
HHKBは、キー数を必要最小限まで絞り込んであるために、カーソルキーやファンクションキーなど、不便と思える場合もあるが、ノートPCなどのキーに比較にならない心地よいキータッチが得られる。ただし、パンタグラフ式や麺部連に比べて、少々打鍵音は賑やかではある。
キーの配置の違いは、最初の頃は戸惑う事も多かったが、何事も慣れであって、今はこれが自分にとって最も使いやすいキーボードにもなりつつある。
自分のHHKBは墨色。黒ではなく、墨。そこに、黒で刻印がしてある。つまり、少し薄暗いところであれば、刻印があるのか無いのか全くわからない。アルファベットの位置は覚えてはいるものの、絶対的な位置ではなく、別の何かのキーからの相対位置で覚えているので、ただ単にそのキーを押下する必要が生じたときに少々困る事はある。さらに、少し前までは日本語キーボードオンリーでもあったので、まだ英語配列の記号位置は完全ではなく、それは入力のたびに確認しなければならない。つまり、記号入力の時に時々困る。
そうではあっても、刻印がないというわけではないし、確認しようと思えばちゃんとキーを確認できる。刻印がないように見えるのは、何となく、凄くマニアックでプロっぽくもある。HHKBには、実際に刻印が全くないモデルもあるが、さすがにこれを選ぶ勇気はなかった。HHKBを5年も10年も使い続けて、もう全部のキーの位置を完全に暗唱できるという段階になったら、それこそ無刻印モデルを選ぶべき時だ。