無線環境をAtermのWG2600HP4に乗り換えた。
本体は1800HPに比較すると大きくずっしりとした重みもある感じだが、Baffalo由来とも思える奇抜なデザインはなく、8500Nの時のような安定した形状の本体で、まずはそこも安心感がある。
前記事のように、それだけ様々ルータは乗り換えてきているし、ネットワーク機器は何度も設定をしているので、手動設定でIP体系を変更するところから、親機の設定は難なくできたが子機として使うほうの設定に少し戸惑った。モードを切り替えて親機同様のLAN接続では色々やってWeb設定画面に辿り着けなかった。中継機としてDHCPを有効にしておけば良かったようだが、あまり調べずにつないでみたのでそうなった。後で調べてわかった。
結局その時は一度設定を初期に戻したりした後、WPSで自動接続したら呆気なくつながった。AOSSやらくらく無線スタートなどの自動接続は予期せぬ設定変更や前提制約が多いと思ってほとんどずっと使ってこなかったが、この方法で設定した後に必要な設定変更を行えば良いのであって、ゼロから手動設定に拘る必要はなかったのであって、前の機種もそうやって接続したのを後になって思い出した。
子機としての無線接続のインクジェットプリンタに関しても同様で、WPSで難なく接続が完了した。
最新の機能を備えているWi-Fi5規格機ではフラッグシップ機と呼べるもので、安定した規格に最新が使えるのだから、まずそれで満足できる。
最新のメッシュ機能もあって中継力が強化されているようだが、基本的には従来通りの親機子機のペアで使用する。
正にその中継機としても使えるというところは利点である。中継が遅延無く出来れば、子機側の環境が劇的に改善すると思われる。
ボディの形状もシンプルで精悍な感じがして良いし、ピアノブラックではない光沢のない黒色なので、指紋なども目立たない。
ただ逆に、7年前頃発売の機種と比較するとWeb設定のインターフェースは変わって使いやすくなったが、一方で削られてできなくなったこともあった。
たとえば、PPPoE接続を明示的に切断する方法がない。あまり必要が無いと言えばそれまでだが、なぜ削られたのかわからない。
動作ログを閲覧する方法もない。状態表示はあるが、ログがなければ例えば途中で停止していたとかどこで勝手にリブートしたかとか、そういう経過がわからない。
Macアドレスの自動登録的な機能もなさそうであるが、これはWPSで子機を登録したら自動登録になるので、まあ良いのかも知れない。
ファームウエアはWebでの自動更新のみで、アップデータをアップロードしてローカル環境で更新するということができなくなった。必ずインターネット接続を必要とするし、アップデータの配付はNEC側はきちんと何年も継続しなければならない。
設定をいちいち保存しなければならないことはなくなったが、多くの設定で数十秒待たされるプログレスバーが出る。内部的な処理に要している時間に関係なく、Webインターフェース上で余裕を持たせた扱いの時間、画面が切り替わらないようになっている。
ログイン時にPW入力後Enterキーでのログインが出来なくなった。マウスでのクリックが必須である。セキュリティ的には良いのかもしれないが実はかなり煩わしい。
USBポートが無く共有機能はない。あまり使ってはいなかったとはいえ9500Nにも1800HPにもあったので、削られたのは惜しい。
機能が豊富になっている分、その構成が複雑になっていて、なぜ特定の設定ができないのか把握するのに時間がかかるのも残念に思ったところ。まあこれは調べたら良いだけなのだが。
ただ、数日使って特に大きな問題もなく安定して繋がっているし、とにかく最新ということで、いつもながらAtermは満足できる環境である。