スマホが一般的になってきているとは言え、文書作成などを始めとした作業は今後もPCで行う必要があり、とりわけ会社などの仕事ではPCの使用は必須であって、全てスマホやタブレットで完結することにはならない。タブレットを使うとしても、キーボード入力は必要になる技術である。
キーボードの盤面を見ないで打鍵する技術、ブラインドタッチはできうる限り習得しておくべきである。
自分がそれを習得したのはもうだいぶ前で、学生の頃であった。既に中途半端にキーの位置はだいたい覚えていたから、キーボード盤面を見なくても打鍵できるように、キーの位置をしっかりと指に覚えさせる作業が中心だったが、それでも数日程度の短時間の訓練で覚えることが出来て、後は実践で打鍵と入力の速度を向上させていくことが出来た。
今はその技術を元にして別の入力方式にも応用し、更にキーボードを使いこなすことが出来ている。
自分が習得したのは、当時書店に並んでいたブラインドタッチの教本のようなもので独習したことによるものである。今は、YouTubeやWebサイトにブラインドタッチの習得方法が幾つも転がっているし、タイピングゲームも多い状態で、そういう方法を入口にするという選択はあるがちゃんとした書籍で知識を養うか、PCスクールの様なところで理論と共に学ぶのが最良なのである。Webサイトでは、きちんと解説がされているところは少ない。
独習でも問題ないと思うが、標準的で正しい方法を学ばないと思わぬ所で恥ずかしい思いをすることにもなりかねず、応用も利かないので環境が変わる際に苦労する場面も考えられる。
自分が習得した方法から一部受け売りではあるが、母音のあいうえおから順に練習するのは論理的ではないようだ。担当する指毎に人差し指から中段、上段、下段のように順にキーを覚え、覚えた指のキーで打鍵できる語を少しずつ練習していく。すなわち、母音のaiueoを優先して覚えるのではなく、まずアルファベットの位置から入っていくのである。
1日15分から30分程度の短時間で、2週間から10日も経れば誰でもブラインドタッチができるようになり、あとは実践で速度を向上させていくだけである。
一通りキーを覚えたら、ローマ字入力の場合、一つの文字も、二つのキーの組み合わせという論理はあるとしても、一連の指の動きで習得する。ですます、である、などよく使う語末の用語などは、一連で習得する。実際これは、自然とそういう風に覚えることになる。
また、自分はローマ字入力から別の方式に変更してキーの位置配列を再度覚えなければならない機会があったが、ブラインドタッチが出来ていたので、どのキーとどのキーの組み合わせ、順に打鍵するかということを体感的に短時間で習得できたと思っている。
とは言え、自分もアルファベットや句読点など頻度高く使う記号についてはブラインドタッチができるが、余り使わない記号やテンキーではない数字などは、ブラインドタッチは少々不安がある。
しかし、実際打鍵する機会がないようなキーはあえてブラインドタッチが出来るようになる必要はない。盤面は絶対に見てはいけないものではないし、無刻印キーボードでもない限り、その都度キーを見て確認したら良いのである。
すなわち自分の必要な範囲でブラインドタッチを習得することで十分であって、普通は無刻印キーボードを自由に使いこなすようなことを目的としてはならないのである。