デスクトップPCのフルキーボードを使っていた頃は、数字入力の時にキーボードの右側に配置されているテンキーを使っていたが、ノートPCを使うようになってから、専らキーボード上段の数字キーである。たいていはそれで事足りるが、Excelでの連続数字入力の必要があるときなどは、やはりテンキーがあった方が便利だなと思う。
ノートPCに移行したすぐの頃に、そう思ってUSB外付けのテンキーを購入したのだが、いちいちNumLockのオンオフ操作をしないと使えない。NumLockをオンにしたままだと、本体キーボードもNumLock状態になってしまって、通常の文字入力に戻る時にストレスを伴う。あの使いにくい本体キーボードJKL部分のテンキーと同様で、このような仕様では大してテンキーを使う利点を感じる事はできず、ずっと本体キーボードの数字キーに頼ってきた。
しかし、いつの頃からなのか、最近のテンキーではNumLock非連動という仕様が一般的になってきていて、外付けテンキーでNumLock操作をしても本体のNumLockには影響しないという。つまり、フルキーボードのように、外付けテンキーは常にテンキーとして使用できて、その状態でも本会キーボードから通常の文字入力も可能。
こういう仕様のテンキーなら、使用頻度は高くないにしても数字入力時の利便性はアップする。
実際NumLock非連動というテンキーを一つ購入して使ってみると、テンキー側のNumLockをオンにさえしておけば、常にテンキーとして数字入力に活用できる。
調べると、この非連動仕様は、キーを打鍵するたびにNumLockオン→数字入力→NumLockオフという動作を自動的に行うようで、本体側のNumLock表示LEDが打鍵のタイミングで点滅するのである。
つまり、本体側には通常はNumLockオフという状態のままなので、通常の文字入力に影響がないというわけである。
この仕様は非常に合理的で、ノートPCでも数字入力時にはテンキーを使いたいという要望を充たしてくれるものではないかと思う。
今、FILCOのFKB22MBというメカニカルなテンキーを使っている。これも当然にNumLockは非連動である。ただし、デフォルトがオフになっていて、PCを起動して最初に使うときに必ずNumLockをオンにしなければならないという手間がある。僅かな手間ではあるものの、テンキーは基本的にテンキーとして使いたいので、オンの状態のままで認識をしてくれたらどんなに良いかと思う。
また、このテンキーは6段4列22キーの仕様で、一般的な5段4列19キータイプとは数字以外のキーの配列が少し違う。ついでに言うと、(FILCOのキーボードは全てそうだが)LEDを真上から見ると眩しすぎる。
そういうところはあるが、やはりメカニカルなCherry社茶軸スイッチを使用しているという事で、打鍵感は最高である。