ワープロの表計算機能に関連して思い出すと、昔はワープロ専用機あるいはワープロソフトだけで文書作成に関する事務仕事のほとんどをこなしていた。表計算は結局物足りない機能でもあったので手作業で計算した結果の数値をワープロで作った罫線の票に入力するなどは普通だった。簡易な図形も罫線機能や文字で表現して作成した。
表を作成してそこにデータを入力していって、検索機能と組み合わせてデータベース的にも活用したし、メモがあればワープロで作成した専用のメモ用ファイルを開いて書き込んだ。住所録もワープロの表に書いた。はがき、年賀状の作成も、ビジネス文書の原稿も、印刷書式を設定して完成させた文書も、封筒の表書きも、皆ワープロそれだけで完結させていた。
紙に書くということを置き換えるのだから、ワープロだけあれば文書作成は一通り、なんとかなったのである。