和文ワープロとかな漢字変換

投稿者: | 2017-12-16

ところで、一太郎は「日本語ワープロ」、ATOKは「日本語入力システム」というように、「日本語」と表現されることは少し違和感と抵抗がある。言葉と意味自体に間違いはないのだが、それと対比される表現が一般的でないことが一つある。英語ワープロや英語入力システムというのはない。英文ワープロならある。なので、「和文ワープロ」と表現されるなら問題ない。
もう一つは、学校教育で習う日本語は科目名が国語であるように、原語として注目しない限りは日本人から見て自分の国の原語のことを普通「日本語」と表現しないことがある。筆記などをする時は、「日本語で書く」というように多言語との比較において用いられるが、日本人が日本語を使うのは当たり前、それが無標なので、あえて有標の原語名で表現する必要がないと思う。従って、日本語入力には違いないのだが、「かな漢字変換システム」という名称のほうが自分としては納得がいく。
ただATOKは、かなと漢字の語だけではなく日本語の構成要素である英単語や数字、その他の表現についても円滑に入力するような仕組であるから、それを総じて日本語入力と表現するということで落ち着けておく。