エディタの行番号表示

投稿者: | 2018-11-14

テキストエディタには、行番号表示機能があるのが普通である。それがなければテキストエディタと言えるのかと思うほど、エディタの特徴的な表示機能の一つである。
横書きの場合は左側に、テキストの行数を表示するが、表示の方法には論理行と表示行という大きく2通りがある。
論理行は、改行コードまでを1行と数え、表示行は改行コードに関わらず画面上の表示で行数を数える方式である。エディタによっては、それぞれエディタ的、ワープロ的、という用語を使っている場合もある。論理行を段落行という場合もあるかもしれない。
プログラミングやHTMLのコードを書く場合などは、例えばデバッグなどをした場合にテキスト内のどの位置かを示すのに論理行の行数が使われるので、論理行での行番号表示にしておいた方が都合が良い。
一方、文章原稿を書くときには、文字数や書いた分量を把握したり見た目で何行目かという位置を把握するのにはかつてのワープロ専用機の行数桁数の数え方に準じた表示行のほうが都合が良い。ただし、エディタのGREP機能を使う場合、行数は論理行で示されるので、表示行の場合は都合が悪いこともある。
自分の場合、基本的にはワープロ的な表示行のほうが好みである。依頼された原稿でもない限りは文字数の制限があるようなこともないのだが、文章の分量の基準になっている400字詰め原稿用紙で何枚分の分量なのかということは把握したい。ワープロの時代からの名残もあって、どうしても横書きの場合は全角40字という設定にも拘っていて、10行書けば原稿用紙1枚分という感覚が離れない。
表示文字を固定ピッチフォントにしておくのも同じ理由であるが、最近はエディタの初期値でもプロポーショナルフォントを使って設定されている場合も多く、この設定では文字数を把握するという側面はあまり考えられていないのだなと思うところである。