普段はほとんどWZ EDITORでこのブログの原稿を書いているが、文章を書く環境ならメモ帳でもワードパッドでも、別のテキストエディタでも良いし、そして一太郎でも書ける。
一太郎では、すぐ文章が書き出せて作業ができるように、原稿書き用のテンプレートを作ってある。単純な物で、全角40字40行、ちょうど原稿用紙4枚分を1ページに収める書式である。印刷をしてみたときにわかりやすいように、行番号を印刷するようにして、あとはヘッダにページ数を入れてある。これで十分作業がしやすい。
一太郎での文章書き作業は、ドラフト編集モードが基本である。背景色や文字色を調整でき、用紙の設定や印刷イメージに依存せずに作業できるなど、テキストエディタの環境に近づけることができる。一太郎ではエディタフェーズというものもあって、更にテキストエディタに近付けることも可能なのだが、エディタとしてはカスタマイズ性において物足りない。折角一太郎を使うのならもう少しワープロ的な機能も使いたい。そのバランスが良いのがドラフト編集モードなのである。
そもそも印刷イメージの作成には処理能力が必要であるため、機械的に余力のない初期のワープロ専用機では印刷イメージ表示状態での入力ではなく、文字入力専用モードで作業を行い、高速に処理するのが普通だった。それが一太郎ではドラフト編集モードに相当し、初期の一太郎もこのモードが基本の入力画面だったと記憶している。
ところで、ここまでWindows 10の一太郎2019の環境で書いて、その後Windows 8.1での同じ環境に移してみると、Windows 8.1側のフォント表示が汚い。表示させているフォントはMiguフォントで、ClearTypeが利いているのかいないのか、ある程度の拡大表示をさせても縦横画の太さが一定ではない。モニターによっても違うのかと本体液晶に表示をさせてみたが変わらない。
もう一度Windows 10に戻り、それぞれキャプチャして画像で比較してみると実際の違いは僅かであって、Windows 10のほうでも特別綺麗だというわけでもなかった。これはOSの違いかClearTypeの設定と思われるが、表示フォントに関してはWZ10での表示のほうがずっと綺麗である。
表示はそうでも、実際に印刷するとそれは問題ない。
印刷機能に関しては、WZ10もテキストエディタとしてはかなり優秀で段組などワープロ並の機能も備えていて、原稿の確認程度なら十分すぎるくらいである。だが微細な調整などになると、やはりワープロソフトの一太郎である。文書作成の最終目標は印刷出力であるから、一連の作業がスムーズにできるようになっている。
書く環境としてはエディタのほうが良い場合もあるが、一太郎では、優れた文書校正や詠太との組み合わせでの読み上げなど校正を支援する機能も豊富であるので、これで文書を作成するつもりで原稿を書いて、それを投稿することで成果品も良い物になるのではないかと期待するのである。