電卓ケース

人間誰でも大事な物は保護や保管の目的でカバーやケースなどの納まり所を用意したくなるものである。車だって車庫があるし、人間そのものだって家がある。
鉛筆などの筆記具はペンケース、スマホもカバー、カメラや眼鏡もケース、ウォークマンにもケースがある。もちろんタブレットにもパソコンにもカバーやケースがあるし、持ち運ぶためのマウスにも、小型のルータにも、SDカードなどのメディアにも、だいたいそういう納まり所がある。
これは電卓も例外ではないと思うのだが、意外と電卓用のケースというのがない。
手帳型のような最初から持ち運ぶ前提のものなら標準でケースやカバーが付いてくるが、ミニジャストサイズからジャストサイズ、セミデスクトップサイズくらいのものはまだ持ち運ぶこともあるし、それなりに高価なものもあって保管する場所、納まり所が必要と思われるのに、少なくとも標準でカバーやケースが用意されている物がほとんどない。
辛うじて、CASIOでジャストサイズ用の純正ケース1種類があるのと、同じくCASIOの最上級機S100用の専用ケースが十数種類ある程度、あとは学校用電卓にケースが付属しているくらいだろう。
尤も電卓は机上に出しっぱなしにして使うのが基本で、納まり所も机の引き出しという場合が多く、いちいちケースにしまい込むなんてことはあまりしないのかもしれないが、それでも、気に入った物やよく使う物としてやはりケースが欲しくなる物ではないか。
純正ケースなど専用の物を除けば、電卓入れ、電卓ケース、のようなものは見かけない。タブレット用の汎用的なケースで代用するしかないようである。100均のクッション素材ケースも大きさが適度な物が見つかれば使えるが、本当はもう少しハードなケースで、キーが押されるのを防げるようなもの、外圧から守れるようなものが良い。これが、なかなかないのである。