標準ユーザ

投稿者: | 2019-06-01

ユーザアカウント制御、UACが導入されたのはWindows 7の頃だったか、いちいち何をするにも権限の確認が求められて面倒臭く、そういう警告がなるべく出ないように設定を変更したのを思い出す。Windows 8.1以降では、初期設定でもそういう頻繁な警告は出ないようにはなっていたが、今度は逆に何も確認無しで大丈夫なのかと不安にもなるものであった。
そういうWindowsになってからもうだいぶ経つので、UACだとか権限だとかそういうことはほとんど何も考えずに使ってきているが、Windowsには標準ユーザと管理者ユーザの区別があって、それを使い分けることである程度のセキュリティの向上となる。
これまで、PCの初期設定の際からずっと最初に作成したアカウントを管理者ユーザ権限のアカウントとして使ってきているので、Windows OSに関わる設定でも何でも権限を意識せずに行えるようになっていた。しかしこれは、何でも設定変更できてしまう分、誤操作や意図せぬプログラムによる影響の可能性が否定できない。
セキュリティのためには、PCを一人のユーザしか使わない場合であっても、そういう操作が制限される標準ユーザと管理者ユーザを使い分けるということが推奨されている。
そこで、新規ユーザを作成し、それを管理者アカウントとして、従来のユーザを標準ユーザに変更してみた。
管理者ユーザは必要なときのみにログインしてプログラムのインストール・アンインストールや設定変更などを行う。通常は標準ユーザでログインしてそれでPCを使ったりWebの閲覧を行ったりするように使い分けるのである。
権限の切り替え操作は特に面倒なものではなく、ユーザ間でのファイルの授受の方法や、それぞれの権限で出来ること、標準ユーザの場合にできない設定をする場合権限昇格あるいはユーザの切り替え操作をどのようにするかと整理して覚えておけば、使い分けるのに困ることはないはずである。
権限の切り替えもそんなに面倒でもないので、必要があればまたいつものアカウントを管理者ユーザに切り替えることでも対応できる。
標準ユーザに変更しても、見た目や基本的な操作が変わるわけではないので、頻繁に何か設定などを変更したりプログラムのインストール・アンインストールをするのでなければほぼ何も問題が無いのである。