字を覚えたての小さな頃、3年連用日記を付けていた祖父の真似をして子供用の帳面におおきなひらがなで日記を書いていたことがある。それはそんなに長い期間続いたわけではなく、あとは学校の夏休みの宿題で絵日記などを書いたことがあるかもしれないが、以来日記というものはあえて付けずに来た。
今では日付が関連する書きものとしてブログやノート書きはあるが、日記とは異なっている。毎日欠かさず続けられるかどうか、何を書くべきか書かぬべきかというところがあって、日記には手を出さずにいる。
しかしながら、当用日記の歴史とあの1頁に興味を持ち、また万年筆も毎日使うための口実として、日記「的」な何かをやってみようということで、今年は手始めとしてNOLTYのライツメモ2という小型手帳を使って一応毎日、簡単な記録や何か一言程度を書き続けられている。
万年筆を毎日義務的に、そして正当な目的で使えるのは良いとしても、それは日記を書いているという意識はない。毎日一定の文章量で、その日の出来事や感想を包み隠さず書くということは、今後も多分無理であろう。
数々のノートや手帳は使ってきたが、日記のフォーマットを呈したものには手を出していない。特に1日が1頁になっているタイプのものは、必ず空白ページが生じることになると予想され、きっと無駄が多いだろうと手を出せていない。
そうではありながら、1日1頁のタイプは365ページ以上もあるためどれも厚さが十分に有り、そういう書く紙の群は魅力的である。
この日は書かないと決めたページは書かないということを書いておけば良いのではないかなどと考えつつ、そろそろ来年の手帳とともに準備を始めたところである