無線電波を発するアクセスポイントから離れた部屋でネット接続するには、様々なハードルもあって、当初はそこへどうやったら直接接続できて安定するのか、速度が維持できるのかをよく考えたものだった。PCカードのものやPC本体の内蔵子機、USBドングルの子機など色々試して、結局は今に至るまでイーサネットコンバータ子機から有線接続するのが一番ということになっているが、リレーというか中継接続についても何度か試したことがある。
当初は、そういう中継機能があるというBuffaloのルータを中継機として使い、やってみて無論一応は繋がるのであるが、なんとなくそれが気に入らない。発信できる電波の種類や暗号化の種類が限られていたりしたような記憶があって、とにかく思うようなことが満足でないという印象である。それで結局中継機能は諦めていた。
イーサネットコンバータ型の接続は安定して良かったが、それだけでは中継にはならず、イサコン周辺なら有線で拡張できるが、それ以上のことはできない。イサコンにさらに中継機を付けるというのもナンセンスかと思ってみたり、一応は試してみたりと色々やったが、PC本体子機の性能もルータ自体の性能も向上して、離れた場所でも普通に問題なく接続も出来るようになってきたから、そういう必要もないと思ってやはり中継機能は諦めていた。
このたび、2600HP4にしたことで、この機種を子機として使う場合、もちろんイサコンとしても使えるが、更に多段接続の中継機、メッシュ中継機としても使えるとのことで、改めて試してみている。中継機として使うときも、LANポートも普通に使えて、要はイサコン+中継機ということである。
以前の中継機のように、電波の種類や暗号化の制約などもほとんどなく、親機に接続しているのと同じように接続できて、それがアクセスポイントになるので離れた場所の周辺領域でも問題なく接続できる。
メッシュ接続というのにすると、SSIDは親機が発するものとなり、親機のある場所に近づけば親機側に繋がり、中継機側に近づけばそっちに繋がるという、そういう網の目のようにWi-Fiエリアが拡張できるという機能で、これもまた役立ちそうである。
ただ今は、親機と子機とどっちに繋ぐが切り替えれば良いだけなので、中継機を使うとしてもさほど不便もない。メッシュ接続では、その切替と中継機・親機のつなぎ替えなどの手間もあったりして、当面はたまに実験程度で使うくらいかと思っている。
無論、この記事も中継機能を利用したPCの環境で書いているが、書く作業自体はローカル環境だけでもできるので、あまり意味は無いとも言える。