管理者ユーザ

投稿者: | 2022-10-23

管理者ユーザと標準ユーザという管理の考え方が出てきたのは、ユーザエージェント制御などNT系のOS由来でそれが当たり前になった、Windows XPの頃だったような気がするが、まだその頃は、自分がこのPCの唯一の使用者なのであるから、全権管理者(Administrator)で良いではないかと、ずっとそうしてきていた。
だが、会社PCなどでも普段の使用については管理者権限ではなく標準ユーザ権限で使うように変更されてきたりしたこともあって、何でもできるユーザは特別な作業の時だけに使うようにして、普段は標準ユーザの権限で使うことで十分ではないかと思うようになった。確か、それがWindows 8.1を使うようになった頃だったかその頃である。

それ以前は、「Administrator」のユーザを有効にするか無効にするか、あるいはこのユーザのパスワードを設定して他人が勝手に変更できないようにしておくとか、その程度の対策しかしていなかったのである。

PCをセットアップする際は、管理者権限でなければ不便なので、最初のユーザは(自動的にも)管理者ユーザになる。これで一通りのセットアップをして通常運用の段階に入れば、あとは標準ユーザでの運用で基本的には十分であるので、新たにもう一つローカルアカウントを作成し、それを管理者権限として、最初のユーザ(普段使うアカウント)は標準ユーザ権限に変更するのである。

アプリケーションのインストールやアップデート、あるいは一部のドライブの接続など、管理者権限が必要な場面は、それなりに頻度は高いのであるが、それでも基本的には通常の使用は標準ユーザの側ですることで問題が無い。
標準ユーザであれば、そのように可能なことが限られているので、これでログインしている間は必要以上のおかしな動作にならないという、安心が保てる。もちろん、ユーザの意志でやることは許可されるものもあるので完璧にそうとも言えないものはあるが、この方法でもう何年もやってきて、それなりに支障なくできているので、これが一つの解決にはなるのではないか。