前にもFILCOの黒軸のキーボードは使ったことがあるので今更改めて感づいたということでもないのだが、この黒軸スイッチは、バネの力が強めで底打ちするまで押し込んでもタクタイル感というのかクリック感というのか、そういうスイッチオンの感覚がない。直線的に押し込むある段階でスイッチが入り打鍵と認識される仕組みだ。
従って、底打ちするまで押し込む必要もなく、ストローク4mmのうち2mm押し込めば打鍵を感知するという仕様であり、勢いでガシガシと打鍵しなくても静かな打鍵というのも可能なのだ。この程度であれば、バネの力は強くてもさほど大きな力は必要とせず、疲労も、作業量にもよるがおそらく気になる程度にはならない。
茶軸は茶軸の特徴、黒軸は黒軸の特徴があって、自分としてはどちらも非常に気に入っている打鍵感覚である。