Windows Vista以降では、これまでの通常のスリープと休止状態に加えて、ハイブリッドスリープという電源管理方法が登場している。
ハイブリッドスリープとは、休止状態とスリープを混合したようなもので、メモリとHDDと両方に稼働状態を記憶し、通常の復帰時にはスリープから高速に復帰、ノートPCなどでバッテリが消耗したときには自動的に休止状態に移行し、休止状態から通常復帰する。
ハイブリッドスリープが選択された状態では、休止状態が機能しない。デスクトップなどのWindowsでは、最初から休止状態が機能しないようになっているものもあるらしい。
こういう機能があるという事は当初から知っていたが、これまで使っていなかった。
ハイブリッドスリープでは、休止状態同様にHDDに状態を保存した上でスリープ状態となる。つまり、スリープ状態なので、それなりにバッテリは消耗する。
自分はずっとACアダプタ接続の状態にはせず、充電が完了したらAC電源からの供給をストップさせる使い方をする。ハイブリッドスリープの状態だとバッテリがまたどんどん消耗してしまう。消耗してしまったら自動的に休止状態になるのは良いが、充電したバッテリも消耗してしまう。ずっとAC電源に接続しておくのはバッテリにはあまり良くない。
AC電源に接続状態では、確かにハイブリッドスリープも有効なのであるが、どうせ接続している状態なら普通にスリープにしていることで通常は十分。バッテリ駆動の時は、短時間のクローズなら良いが、通常はきちんと状態を保存しておくべき。つまり、休止状態がよい。電源接続時にはハイブリッドスリープをオン、バッテリ駆動時はオフにするという設定もできるが、どうせなら自分で状況に応じて好きなようにクローズ動作を選択するのが良いではないか。
そんなわけで、やはり休止状態と通常のスリープを適宜使い分けることにしている。
サブのマシンでは、ハイブリッドスリープにすると、復帰がうまくいかず、周辺機器が認識されなくなったりブルースクリーンが出て結局休止状態から再復帰してしまったりと、調子が悪いのだ。