パソコンや、その周辺機器を色々使うようになると、その数が増えれば増えるほど必ずと言っていいくらいACアダプタとコンセント周りの問題に悩まされることになる。黒い箱形の物体が電源ケーブルと共に散乱するのだ。時にはそれはコンセントプラグと一体化していて、テーブルタップに差し込むとその巨大さ故に隣の差し込み口が使えなくなったりすることも多い。こういうアダプタの場合は、自分は短い延長コードプラグを使う。
さて、そんなACアダプタであるが、自分はつい最近までその役割を知らず、電源ケーブルにくっついている余計な小箱くらいにしか思っていなかった。
ACアダプタは、コンセントの交流電源を直流に整流し、機器に電源を供給する重要な役割を担う物なのだ。ACアダプタがない機器は機器内に電源を内蔵することにより、同じ仕事を行っている。ACを外に出す構造とすると、機器を小型にできたり放熱の問題からも一部解消されるというようなことらしい。また、コンセントプラグ一体化だと、電源ケーブルが不要になる分、安価に製作できるようでもある。
単純に電源ケーブルだと思っていたその一連の物は、機器からその小箱までがACアダプタ、つまり内蔵電源に相当する部分を外に出したもので、その先がコンセント接続の電源ケーブルと理解する。
それはともかく、サブで使っているノートPCは、通常ルータがある部屋とは別の所で無線で使っているのだが、たまにその部屋に持ち込んで有線接続してアップデートなど大量ファイルのダウンロードを伴う作業をしたりする。
そういう場合、当然にPC本体と共にACアダプタも持ち歩かなければならないわけだが、これの予備アダプタを用意しておくことで、そういう煩わしさから解消される。
しかし、純正のアダプタは10000円以上もするし、通常の家電量販店でも取り寄せとなってしまう。ACアダプタには非純正、サードパーティの製品があるようで、プラグの形状等はもちろん、電源性能の規格さえ合えば基本的には問題が無く使えるようなのだ。当然、メーカー側としてはサポート対象外ではある。
近くの量販店で前から店頭に置かれているサードパーティ(エレコム製)のそれが気になっていたので、購入してみた。4000円程度で、価格的にも妥当だろう。
PC本体へ接続する部分のプラグ形状が、純正だとL字型なのに対し、この製品はストレートだが、まあそういう部分は大きな問題ではない。細かい部分では性能差はあるのだろうけれど、当然普通に充電もできるようだし、AC電源接続状態での使用に関しても問題がないようで、予備アダプタとしてはこれで十分である。
ノートPC本体に関しては、だいたいそういうような代替アダプタが入手できるが、他の機器にも使えるようなものとなるとまた難しく、形も大きさもまちまちな小箱が散乱する状況はやはり変わりない。
もう少し規格を統一してくれて、機器メーカーでもそういう汎用品での使用を前提としてくれたら、もっと電源周りもすっきり整理できるのだろうと思うのだ。