先日AOUR配列に促音+タ行拡張と名前を付けて新しい配列定義を追加したが、これがなかなか慣れない。
促音+タ行拡張とは、捨て仮名キー「P」を打鍵してから五つの母音キーを押下することで「った」「っと」「って」「っつ」「っち」の入力ができるという物だ。
確かに打鍵数は普通に「った」を打鍵するときの3キーより1キー少なくなるのだが、次のような問題もある。
- 捨て仮名キー[P]が押しにくい位置にある
- 単独の促音キー[Z]との混同
- 二重母音拡張との迷い
三つ目の、二重母音拡張との迷いとは、たとえば「知っている」と入力するときの話だ。「知っている」は「てい」の部分が二重母音拡張入力で打鍵できる。「;GZKEOF」となる。しかし促音+タ行拡張を使う場合は二重母音拡張は使えず、「;GPEGOF」となる。どちらも7打鍵で、打鍵数的には変わらないが、前述のとおりこの拡張には打鍵しにくい要素もあるため、二重母音拡張を用いた方が入力がしやすそうである。
慣れによるところは無論大きいのだと思うが、入力しようと思う語が、どちらのルールを使ったら良いのか、それを文章の発送中に瞬時に思いつかなければならないのは苦難の技であり、まだ追加したばかりのこの新しいルールがなかなか身につかないということなのである。