A4版とB5版

投稿者: | 2014-12-07

自分の時代はA4版なんていうサイズはほとんど使われていなかった。
いや、そう言い切ってしまうのは間違いだが、学生時代までの印刷物はだいたい全てB5版かB4版、ノートもたいていB5版、A列のサイズの用紙、特にA4のサイズのものにはほとんど出会ったことはない。多分。
ところが平成5年頃に公文書のサイズがA列系に改められのがきっかけで、以来用紙のサイズ、文書のサイズの標準が今ではA4版にすっかり変わってしまった。自分も今はA4版のサイズを標準的に使うが、未だに馴染めないと感じる事がある。これは、当初一太郎を標準的に使っていて、Wordに切り替えてきて今に至っていても感じる違和感にも何となく似ている。
A4版に切り替えた頃、1枚の単票用紙として文書の媒体とするには大きすぎると感じたものだ。慣れもあるが、1枚を見渡すときの面積と人間工学的な関係もあるように思う。
A4版の書類をファイリングするためのもの、封筒や、その書類を収めるための什器類なども全て改めなければならなかったが、どれも一回りサイズが大きく違和感ばかりがあって気に入らなかった。
便箋やノートなどは今でもB5版が標準的に使われているし、そもそも自分も、ワープロやパソコンを使い始めた当初は好んでずっとB5版のサイズを使っていたものだ。多分、日本人のサイズ感覚にはA4版よりもB5版のほうが合っているのだろう。
A版サイズが憎いというわけではないが、歴史的に培ってきた日本のB版文化を一斉に改める必要性があったかどうかは疑問である。以来20年以上が経っているが、今でもA4版というサイズには時々戸惑うし、B5版の書類に出会うと何だか安心することが多い。
先日必要があってB5版のコピー用紙を購入した。久々にそのサイズで文書を出力してみると、これが何とも言えない、良い大きさなのだ。
手に持って全体を眺めるにしても、それを鞄に収めるにしても、全て自分の感覚に適合している。一つの種類のものは何かに統一されていないと不便には違いないが、それは概ね収納の話であるから、解決策はあるはずで、B版サイズを再興させても良いのではないかと思う。