青インクと万年筆

投稿者: | 2016-11-12

自宅では使う筆記具は何でも自由にできるが、会社の仕事ではそういう訳にはいかない。特に提出したり記録として残したりする正式な書類には制約がある。筆記具の種類としては鉛筆系は普通許されない。擦れて消えたり修正が容易だったりするためだろう。古くは毛筆、少し前は青か黒のインクの筆記具として万年筆、今ではボールペンが主流だが、ほとんどの場合は黒インクのボールペンだ。青インクの筆記具は、ブルーブラックも含めてダメではないのかもしれないがあまり使われない。
正式な書類がそういうことだから、そうでない書類についても一般的には黒のボールペンが多用されるし、万年筆などそれ以外の筆記具は場合によっては目立ちすぎて使うのが躊躇われる。万年筆は普通高価であるから、経費的な無駄、字の上手下手の関係も見られそうだし、キャップの開け閉めの動作の煩雑さなど、そういう所が本来の仕事以外の所に気を遣っていると思われて本質が疎かになっていると思われるのではないかという危惧がある。一度、ねじ込みキャップ式の万年筆を持ち込んでみたことがあるのだが、そういう危惧があって冷や冷やしながら使っていた。PILOTのキャップレスならまだ、ある程度堂々と使える。
正式な書類はともかく、考えてみるとそれ以外の書類などへの筆記については何でも良いことになる。たとえば、簡易な回覧書類の回覧チェック欄などは押印をすることもあるが簡単なサインのこともある。こういう場合、黒のボールペンである必要はない。自分のメモ、ノート書き、手帳への記入などは無論自由だし、伝言メモや付箋に書いて貼る場合などもだいたい好きにして良い。
そう考えると、青インクで、万年筆でという筆記の場面も少なからずある。黒インクで使うとした場合は、もう少しその場面も増える。提出する書類で必ずしも原本を求められない場合は、青インクの筆記具で書いてコピーして黒一色の状態にするようなことも場合により可能だ。
使えるシーンはもっとあると思うので、使用が許されると思うところから少しずつ使っていく予定なのである。