カートリッジで使う

投稿者: | 2017-04-23

万年筆はコンバータでボトルのインクを吸い上げて使っているが、その方法を知るまでは、カートリッジ・スペアインキを交換する方法しか知らなかった。ボトルのインクが売られているのは付けペンなどで使うか、万年筆で使う場合はカートリッジの容器に詰め替えるためだろうと思っていたくらいだ。
特に興味がないうちは、そういう考えの人も多いと思われ、万年筆をもらったりした時も購入したときも最初はカートリッジが付属してきたりするので、その後もそれを交換する方法しかないと思ってしまう。コンバータが付属してくるとまた違うのだろう。
カートリッジは割高であるのと、規格が決まっているので選ぶインクが純正の物数種に制限される。だが割高とは言ってもボトルインクを知らないうちは欠点だと思わないし、400円~500円で10~12本のスペアであるので、それ自体がそんなに高価なものとも思わない。インクが限られることについても、ボールペン同様規格が決まっていると思えば仕方がないことだし、普通は黒青赤とブルーブラック程度で十分であって、万年筆でそれ以外の色を使おうと思わない場合がほとんどなので、それも問題にならない。
カートリッジは交換も手軽で、スペアの持ち運びも容易なので、普通の人はカートリッジで使うことしか選択しない。
これが愛好家ともなると、そういうところが本格的でないような気がして、吸入式やコンバータを使って任意のインクを使うことを試すが、そういう人たちであってもコンバータの利点を生かす場合はある。
PILOTのCapless万年筆は、ノック式でボールペンのように使えるため持ち歩いて使うことも多いが、コンバータを取り付けても構造のためにインク残量がわかりにくかったりもするので、出先でのインク切れの対応のためにはカートリッジのほうが良かったりもする。
自分も、ずっとコンバータで使っていたが、インクが切れたのを機にカートリッジで使うのも悪くないのではないかと思い、それに変えてみた。Caplessは、ノックのたびに樹脂のカートリッジ部分を押し出すことになるのを防止するためにカートリッジに金属のカバーをつけるようになっている。
カートリッジは、コンバータを入手するまでに先に使うために、以前購入した物があったので、当面はそれを使うことにした。