書く紙

投稿者: | 2017-04-30

筆記具があっても、それを使うためには紙が必要である。
考えてみると、様々な紙に書いてきたし、今後も書いていく。
小さな頃から小学生くらいまでは、勉強のためにはノートを使うとして、それ以外の雑多なことはたいていチラシの裏がそれだった。昔のチラシ・広告は片面印刷の場合が多く、毎日のようにそれを集めて書く紙のストックを作った。鉛筆やサインペンで、絵も書いたし字も書いた。無地のらくがき帳のようなものも使った。表紙にアニメのキャラクターなどがあって、あとの中身は真っ白な紙が天糊になっている帳面である。今でもあるのだろうかと思って検索してみると、ちゃんとある。
ノート型になっている自由帳も、その後使ったかどうか。ノート型のものは基本的に学校で使うもののイメージであって、担任の先生によっては自由帳を持ってくるようにと指示があって使ったこともあったかもしれないが、多分そう多い記憶ではない。
中学生以降は、余っていた大学ノートを使うようになった。ノートは基本的には文章の落書き用である。今こうしてブログに書くようなことをノートにシャープペンシルで書いていた。高校以降ではレポート用紙も多用した。手紙なども便箋ではなくレポート用紙を使って書いた。文章以外では、方眼紙を買ってきて図面などを書いたりもした。
学校で使うノートは、綴じノートから周りの真似をしてルーズリーフにしたが、持ち歩きは数枚の用紙で良いので便利であるものの、整理が上手くできず、今となってはこれは失敗だったのではないかと時々思う。
自宅で使うノートは、このときA5サイズのリングタイプと出会う。裏返して使えるし厚みも一定で書きやすいので、綴じノートはなるべくリングタイプを選ぶようになる。
コクヨCampusの100枚ノートもこのときに初めて買って、分厚いノートを使い切るまでの道のりの長さを知った。
仕事に就いてからは、しばらくパソコンでの入力と用紙への印刷によることが主になってしまったので、あまり紙は使わなかったが、文具に興味を持ち始めてから、MOLESKINEから入り、再びリングノート、各種の手帳、筆記具・万年筆を使うようになってからは、A5の高級綴じノートや最近では原稿用紙、レポート用紙、万年筆用便箋用紙など様々に手を出し、それぞれそれなりのストックを抱えて、しばらくはもう買い集めなくても何も困ることはないような状況になっている。
パソコンやスマートフォンが普及したとしても何といっても、筆記具と紙は今後も使われていくし、必要なものでもある。書いたものをどう残すのか捨てるのか、デジタルなものへの変換や一元的な管理をしていくべきなのかを考えることもあるが、それは必要があればそういう作業をしたら良いだけで、書いたものは書いたものとして、紙で保存しておくことでだいたい問題がないのである。
デジタルなものが一般的になっているからこそなのか、それに反してアナログなことをしようとしている。