一般的な筆記具の使い分け

投稿者: | 2017-09-18

様々な筆記具を持っていると、どういう場面でどう使い分けたら良いのかということに時間を費やしてしまうことがある。そんなことをしている間にもう少し有益なことができるかもしれないのだが、仕方がない。
既に慣習を含めてこういう場面ではこれを使うなど決まっている場合はそれを使えば問題ない。たとえば、公式な文書などは黒の油性ボールペンに限られる。あるいはゲルインクでも良いのか。万年筆でも極黒などの顔料系インクを使えば使えないこともない。
問題は、どれを使っても良い、一般的な筆記の場合である。
万年筆とボールペンと鉛筆系(鉛筆、シャープペンシル、フリクション)の各筆記具があり、筆記する場面に遭遇するためにどれを使うか迷う。
どれが良いのか場面毎にそれぞれを試してみて、今はだいたい次のような使い分けが出来るようになった。使い分けを意識するのは仕事の場面であって、自宅での私的な筆記については紙との相性を考える以外は、もちろん自由で良い。
万年筆は、キャップの付け外しの動作が仕事の場面では無駄に見える可能性があるのでPILOTのCaplessに限定していて、これは打合せや仕事の内容整理などで使うノートへの筆記で使用する。長時間使っていても疲れにくく書き易く、特徴のある文字も書けるので後から読み返すのにも重宝する。
仕事に関連していても、私的なものも含んでいるため自分だけのものという意識が強い手帳の記入にも使う。ただ、手帳の記入は一度に記入する量が少ないため、ほんの数文字の記入だけのために万年筆をノックして繰り出して使うのは少々面倒に感じることもある。
そのほか、稀に仕事に関係しない書類の回覧の署名などに使うこともある。
油性のボールペンは、黒インクは前出の公式文書の筆記が中心でそれ以外にはあまり使わない。普段使うのは青インクで、これは手元のメモ帳への書き込みや付箋、書類への付記などを中心に使う。
万年筆の予備として使うこともある。万年筆は、稀にインク乾きやインク切れなども考えられるため、特にデスク以外の会議室や外部での打合せなどで、その予備としてボールペンも一緒に持ち歩くのである。
なお、これまで時々Caplessのインクが出ないことがあったのだが、残量のわかりにくいコンバータからカートリッジに変え、インクがペン先から乾きにくい保管の方法を考えたり、頻度高く使うようにした結果、次に使うときに書けないということはほとんどなくなった。
鉛筆系筆記具には、鉛筆とシャープペンシルの他、フリクションボールも含めて考える。
字消しかラバーで消すことができるので、何かを書く時の下書きなど、修正することがありうる場面にはこれらを使う。後で消すのが前提となる書類への付記もこれを使うし、その他簡単な伝言メモや付箋などすぐに捨てるものへの筆記についてもこれらを使うことが多い。
フリクションはあまり使わないが、鉛筆かシャープペンシルかはその時の気分で使い分けている。シャープペンシルは一定の字幅で書くことができるので細かい字を多めに書く場合には鉛筆より使いやすい。ただ漠然とイメージを書く場合などは逆に鉛筆のほうが良いと感じている。
鉛筆もシャープペンシルも硬度は2Bで、濃くはっきりと書けるので、HBには戻れない。ただし硬度と濃さの関係はメーカー間でばらつきがある。
だいたいそんな風に使い分けをしているが、提出書類など以外はきちんとした決めというわけではないので、多くの場合は気分次第であるとか、使用頻度の低いものをあえて使うとか、そういう程度でルールは緩いものである。