私的なインク区分

増えてくる万年筆のインクを勝手に区分している。区分方法は四つある。
①標準インク(又は標準インキ)
メーカー純正のインクのうち、黒、青、赤、BB（ブルーブラック）の四つのインクをこう呼んでいる。舶来メーカーでは、こういう呼び名でないものもある。例えばWATERMANのブルーブラックはミステリアスブルーという名であるなど。
②常用インク
ノートなどの本文、地の文などに使うためのインク。基本的には濃い黒か青、BBの系列色。
自分の所有しているものでは、標準インクの黒と青、BBの他、色彩雫の朝顔と竹炭を加えている。
③公式筆記インク
外向け(私的でないような文書)の筆記に使うことがあるインク。黒かBBの系列色。朝顔のような濃い青も含めるかどうかというところ。
④公文書インク
外向けの筆記に使うもののうち、耐水性、耐光性を備えているインク。要するに顔料などのインクで、持っているものではセーラーの極黒と青墨である。
これ以外のインクは、それぞれの筆記の補助的に使う。緑、紫、赤系のインクなどがそれに相当する。
区分したからどうというものでもないのだが、こうして分けておくと使用用途で考えて迷うことが少ないし、標準インクかどうかは入手のしやすさや色味の比較の基準にしたり安心感を得たりするなどの整理ができるという気がしているのである。