Windowsの機能更新

投稿者: | 2018-08-15

現在メインで使っているWindows 10のPCは、購入当初その時点で最新のWindows 10のバージョンが1703の状態だったが、その後1709、1803へとUpdate、いわゆる機能更新、大型アップデートを適用している。
WindowsのエディションはProなので、半期チャネル(CBB)にして、さらにリリースから数十日遅らせるように当初から設定していた。1709では、そう設定しているにも関わらず、Win 10 Homeのターゲットのリリースから少し経って機能更新がWindows Updateのリストに出てきて、適用できる状態になってしまってた。これはWidndows側の誤りのようで、そのうちに修正された。
結局、自分は1709を2018年1月に適用した。
初めての大型アップデートなので、成功するのか不安があったが難なく終了した。
通常使っているドックからは下ろして周辺機器をマウスくらいしか繋がない状態にして、BitLockerもオンのまま、Nortonも保護を有効にしたままの状態だった。それで特に問題は生じなかった。
1803については、2018年7月10日に半期チャネル向けにリリースされたが、それより更に一月以上経過した本日8月15日に適用作業を行った。
今回は、念のためBitLockerの保護を一時停止にして、Nortonの保護も再開するまで停止にした状態で行った。実際、BitLockerについては自動でオンオフしてくれるらしく、ユーザ側が特に意識して操作する必要は無いらしい。ただしWindows UpdateからではなくDVDからインストールする場合はハード構成変更となってしまうようで、これが検知されて回復キーを求められる場合があるので保護停止しなければならないらしい。
今回から、再起動のためにPCが使えなくなるダウンタイムが大幅に削減されたとのことであるが、前回のことを覚えていないのでよくわからない。ただし、インストール作業はWindowsを起動した状態で50分から60分ほどの時間で進行し、再起動を行ってから何度か再起動を繰り返して再びWindowsが起動するまで約15分。作業自体は2時間以内の工程というところか。
ダウンロードにかかる時間は僅かだったが、その後、一度エラーが表示された。どうも途中で通信が途切れたというような内容のエラーらしく、その後Windows Updateでのリトライのような動作で、ダウンロード0%のまま、CPUの使用率が上がった状態で1時間ほどを要した。これはリトライか、あるいは既にダウンロードしたファイルの検証が行われていたような様子であるが、正常な動作でインストールに至るプロセスの一つなのかもしれないが定かではない。何度か手動でリブートして試しているうちにインストールの準備が整っていた。
インストールの工程をずっと見ていたが、通常のWindows Update同様に、Windowsで普通に作業をしながらでもバックグラウンドでゆっくりと進行し、最後にインストールの準備ができたということで再起動を求められる。つまり、そのリブート動作の15分より前は並行して作業やWeb閲覧などを行うことができる。
1803の適用前に、生じている問題については人とおり調べ、影響の有無を確認してからの作業とした。自分に関係がありそうなところでは、SMB1.0が無効化されて古いNASにアクセスできなくなるというのがあったが、1709からの更新の場合は設定は変更されないそうなのでそこは問題が無かった。
もう一つ関係がありそうなのが、一太郎で縦書きをすると約物の一部が縦書きに対応しないという状況があるようなのである。適用後、確かに一太郎で縦書きにしてみると「……」などの約物が横向きのまま縦に並んでしまう現象が生じている。
WZ Editorや秀丸など縦書き対応のエディタでは、そういう現象は生じずにきちんと縦に表示されるので、これはWindowsが原因でありながらも一太郎特有の状況のようだ。
他には、適用後に標準のIMEがATOKからMS-IMEに戻ってしまう現象、初回起動時にPIN入力を求められた状況などがあったが、これは多分初回だけではないかと思う。
それ以外の検証については追々、その機能を使うことになる場合に行うことになる。
1803は、1709からの特徴的な変化はあまりないように思う。1709にしたときは様々な設定などが元に戻されたような記憶もあるが、今回はほとんどそういうところがない点は評価できそうである。そういうハードルが高いとアップデート自体がされないからである。
Windows 10の機能更新は、大型アップデートとも言われるが、以前のWindowsではSEのリリースやサービスパックのリリースにも匹敵するような更新であると思うので、OSそのものが変わるのにも近い感覚でとらえるべきだと思っている。従って、必要のない限りはやりたくないのであるが、サポートや品質更新の提供が一年半で終わってしまうのでどうしても定期的には行わざるを得ない。
機能更新では、そういう大型の更新と同様に仕様が変更されたりそれに伴ってソフトウエアやハードが動かなくなったりすることもある。リリース後すぐに適用するのではなく、しばらく様子を見て不具合の状況と修正版、解決策が出されるのを待ったほうが得策である。Windows 10 Homeエディションの場合は、半期チャネル(ターゲット指定)しか選べないので、リリース後すぐに適用せざるを得ないが、Proであれば半期チャネルであるので、そもそもリリースがターゲットより3ヶ月程度後になる。この間に先行してアップデートされた状況から一定の不具合が出てそれの対応が行われるので、すぐに適用するよりは確実に安定した状況でのアップデートが可能となる。そういう点でも、可能な限りWindows 10のエディションはProにした方が良いと思っているのであるが、実際家庭用のOSとしてはプリインストールされているHomeが主流であって、あえてアップグレードをしている人は少ないと思われる。自分の場合はアップグレードではなく、BTOするなかでProが選べたのである。