定期券

投稿者: | 2019-06-10

交通機関の定期券を初めて使ったのは高校の通学のためだっただろうか。まだラミネートプレス券の時代だった。以来、しばらく使うことがないうちに、時代は磁気カードからICカードになって来ている。
ICカードは多目的に使えるので、定期券とプリペイド券の役割を兼用できる。プリペイド用途で購入したICカードに、後から定期券機能を追加するようなことができて、二つの機能を併用できるのも普通である。
定期券は、区間と期間が決まっているがたいてい一定の割引率があって、普通にプリペイドで支払うよりも圧倒的に安い。割引率は交通機関、運行会社毎に違い、期間や定期券の種類によっても違う。金額も様々であるが、大手の交通機関以外ではその定期料金が購入時か個別に確認するまでわからない場合もあって、それが定期券を買うか買わないかの選択にも影響している。
予めその情報があれば、他の支払方法と比較できてどちらが得かどの種類の定期にしたら得かということを考えることが出来るのだが、それができない交通機関も多いのは困ったものである。
自分も今までプリペイドのICカードばかりを使っていた理由の一つがそこにあって、定期券は割と謎の領域だからである。購入料金以外にも、どのような制約があるのかも個別に聞いて調べなければよくわからない。自宅と会社の最寄駅間以外を使わないなら良いが、別の駅で降りて買物をすることもあるとか、他にもよく行く駅があるとか、違う路線や区間も乗るとか、そういう例外的な使い方とどう相容れるかを色々考慮すると、考え方が単純なプリペイドで我慢するというのも仕方がない。
調べてだいぶわかって来たのは、どの会社のIC定期券にも概ね共通する考え方である。
・区間外の乗車、期限が到来していないか又は期限切れになった時の乗車については、プリペイド側から差し引かれる。
・区間内なら乗り降り自由。
・区間内で乗降するなら列車の実際の行き先に関わりなく定期券が適用される。
・区間内で乗車して区間外で降りた場合は、区間の末端の駅から乗車した場合の料金がプリペイド側から差し引かれる。
・区間外から乗車して区間内で降りた場合は、区間外の駅から区間の最初の駅までの料金がプリペイド側から差し引かれる。
・区間外から乗車して定期区間を経由し区間外で乗車すした場合は、区間外部分の料金の合計と区間を含めて通した料金と比較し、いずれか安い方の料金分がプリペイド側から差し引かれる。
要件を整理してみると、このようなことからそれ以外の制約など、単純なプリペイドとは比較にならないほどの項目があって、把握するのに時間がかかり、結局定期券が安いのはわかっているが従来からあるプリペイド機能利用のみで我慢してしまっているのは勿体ないと思う。