ノートPCで外付けキーボードを使うことにしたときは、以前使っていた富士通のFMVのキーボードで、これはテンキー付きのフルキーボードだった。そういうキーボードにはテンキーが付いているのが当たり前だと思っていたので、Logicoolやサンワサプライなどの一般的なキーボードやFILCO黒軸を購入してみた時も、フルキーボードのJIS配列のものを選んでいた。おそらくその時点では、テンキーレスのキーボードは特別にコンパクトな環境で使わなければならない理由がある場合に選ぶ物という感覚しかなかった。
その後、HHKBとUS配列を知り、コンパクトなキーボードでテンキーなどがなくても十分に用が足りるのだという考えを知り、自分もそれで使ってみることにした。
そもそもノートPCのキーボードはテンキーレスであって、数字キーはあるので支障はない。余程大量に数字の入力をしなければならない時などはテンキーはあったほうが良いが、そういうこともなく、実際に使ってみるとそれで十分であった。マウスが近くに置けるのも利点であるし、テンキーがない分メインキーを正面に配置できるのでバランスが良い。
FILCO茶軸・黒軸のテンキーレスを経て、初めてRealforceに流れようというときは、あまり迷いなくUS配列のテンキーレスを選んだ。
以来ずっとテンキーレスで、フルキーボードは使っていないのであるが、テンキーはまたそれはそれで役割はある。未だにメインキー側の数字キーはブラインドタッチが完璧にはできず、数字入力があるとよくミスタイプしてしまう。こういう時はテンキーがあれば、単一の数字であっても入力はしやすいと思う。
そんな考えで、独立したテンキーをテンキーレスキーボードの左に配置してみたりもしているが左手でのテンキー入力には無理がある。Realforce R2ではUS配列はテンキーレスなのにテンキー機能があるので、それはまた重宝している。
結局、基本的には今後もテンキーレスでいいのだが、テンキーは全く不要とも言えないようなもので、どういうスタイルが一番良いのかは悩ましいところなのである。