インライン入力

投稿者: | 2019-10-12

文字入力の領域に文字を入力する時は、カーソルを入力したい場所に置いてから入力作業を行う。IMEによる全角文字入力も、その場所に入力文字が表示されて、確定操作でその位置に納まる。これをインライン入力と言って、今ではそれが当たり前になっている。
こうなる前は(DOSの頃か?)は、定位置とは別の場所に表示され変換されて確定後になって初めて定位置に納まるような形だったようなのである。今でも、全角文字に対応していない海外のアプリケーションなどはそういう動作をするものもある。
非インライン入力だと、入力されて確定させる位置が画面の端のほうだったりするので、実際に入力される場所との視線移動が大きくなったり、入力される結果が確定するまで見通せないなど、実際体験してみると不便すぎてすぐに嫌になる。
インライン入力にも二種類があるようで、通常のインラインとトゥルーインラインなどと呼ばれている。通常インラインは、入力場所に未確定文字が下の文字に重なって表示され、確定後に入力文字が一気に挿入される。一方のトゥルーインラインは、未確定文字の入力段階から下の文字を押しのけて挿入されるリアルタイムインラインである。
後者のほうが地の文字が隠れない分、見やすく挿入結果が把握しやすいと思うが、テキストで行の分量が多い、長い行だと特に処理の負荷がかかるかもしれない。
トゥルーインラインに対応しているかどうかは、アプリケーションによるところで、対応しているものとしていないものが混在している。
Google ChromeやFirefox、WordやWZ EDITORはこれができるのだが、一太郎やサクラエディタはこれができない通常のインライン入力である。秀丸は選択可能で、どちらにも対応している。
トゥルーインラインはできる方が良いが、通常のインラインでも地の文字が見えなくなって困ったとか、気になったことはない。これはIMEによる文字の入力速度にもよるかもしれないが、入力から確定までが速いとすぐに挿入されていくので、挿入された結果がすぐに反映されて実際の問題にならないからではないか。