パソコンでは、キーボードで文字入力をするのが当たり前である。現在、ほとんどの文章原稿はパソコンのワープロソフトなどで作られているが、その入力はキーボードによって行われている。最近はタブレット端末やスマホなども主流になりつつあって、今後はフリックやタッチ式の入力方式がキーボード機器に取って代わる可能性もあるが、それは相当先であって、少なくとも今後当面はやはりキーボード入力が主流であることに変わりは無い。
従って、タブレットやスマホの入力方式を習得することも重要かも知れないが、原稿入力、文章書きなどをする場合はキーボード入力は必要な技術となっている。
ワープロ専用機の時代まではかな入力が主流で、その他にローマ字入力や親指シフトの方式が使われているという状況だったが、パソコンの時代になって今は和文入力はかな入力よりもローマ字入力が主流で、他の方式を使う人は少なくなっている。
使う人が最も多いローマ字入力方式を習得できていればまず問題ない。効率を追求したりして趣味的に別の入力方式を習得するのも悪くないが、それはローマ字入力まず習得してから行うべきことである。特殊な入力方式(入力配列)や特殊な入力機器などを使う場合、前提としてローマ字入力もできないと、別のパソコンや機器を使わなければならない場合などに困ったことになるからである。
キーボードも、基本的にはJIS配列のものを使うべきと思うが、JIS配列を習得した上で、他の配列のキーボードを使うということについては問題ない。US配列は、基本的な部分ではJIS配列と同じなので、影響は少ないと思うが、いずれにしてもJIS配列との違いが何なのかは理解した上で選択すべきである。
実際、自分はローマ字入力とは違った別の入力方式をもう10年以上も使っている。キーボードも、JIS配列ではなくUS配列のキーボードである。
必要があって普通のローマ字入力を使わなければならないこともあるが、ローマ字入力は普段はもう使わないので、たまに切り替えるとむしろ効率が良くない。しかし入力が出来なくなった訳ではない。これも、当面問題ないが普段の入力方式が今後の仕様変更などによって使えなくなると大変困ったことになる。
こういう場合に備え、標準的な入力方式はいつでも使える、忘れないようにしておくべきなのである。