キーボード標準

投稿者: | 2019-12-28

キーボードを購入しても、キーボードそのものの設定や接続方法について説明書の類が用意されているが、操作方法、打鍵方法に関してはもう説明は付属していない。あっても良さそうだが、ないのである。車なども装備の説明はあっても運転方法そのものについての説明がないのと同様に、もう既に使い方や操作方法が定まっているからである。
そういうことになると、標準であるか否かが重要になってくる。Realforceの配列はJISもUSも概ね標準的であって、打鍵方法や運指方法はユーザに任される。JISかな入力を使っても良いしローマ字入力やその他の入力方法を使っても、それは自由である。
自分は、最初はJISかな入力で少しだけやったが、完全に習得しないうちにローマ字入力を知ってその方法で覚えることにした。覚えるキーが少なくて済むのが一番の利点だった。ワープロ専用機の時代だったので、まだJISかな入力のほうが主流で、ワープロなどの初期値はJISかなであった。寧ろローマ字入力のほうが異端で、使うときにいちいち切り替え操作を求められたりして厄介だった。
パソコンの時代になってローマ字入力が主流になり、以来ずっとローマ字入力でやってきたが、あるときローマ字拡張入力を知り配列をカスタマイズして数年使った。更には、母音が片手に集中していて、拡張入力も効率的になる配列があることを知り、それを参考に自分でATOKをカスタマイズして使えるようにして今に至っている。
つまり、自分はローマ字入力とは全く違った、概ね独自の入力方式を使っていて、それがもう十数年にもなる。ローマ字入力も忘れてはいないしアルファベット入力は標準のままであるが、たまに切り替えて使うと効率が悪い。かといって、独自の入力方式でも特別高速に打鍵できるかと、自分の技量ではそんなこともない。
だがきちんと習得した人なら、ローマ字入力よりも打鍵数が少ないのでそれよりは高速に入力できることは間違いない。自分の入力方式以外でもそういう入力配列は多々あるが、使っている人はほとんどいない。だいたい皆標準の入力方式であるローマ字入力か、JISかな入力を不満を持ちながらも使っている現状である。
標準と違うものは、他の環境で使えないことや覚える手間がかかることなど不便もあるため、多くの人は手を出そうとしないものである。勝手に配列を変更して使っているのは、自分にとっても周りにはいないので、たまに別のPCを操作しなければならない時に普通のローマ字入力となると、やや面倒なことになる。逆に、そういうカスタマイズがされた自分のPCでは、他の人が入力できない。自分だけのオリジナルという感じがあって、それ以上の不便が無い限りはむしろ優越感に浸ることができている。
キーボードもRealforceを使っているが、これも特に興味を持っている人でなければ購入して使うようなことがない製品であるので、ハード的にもソフト的にもかなり独自性の強い環境においてこういう文章を入力している。
もちろん、他にも更に独自性の強い製品や入力方法によっている人はそれなりに居ると思うが、全体数からするとそんなに多くはない。