テンキーレス雑感

投稿者: | 2020-01-03

以前はキーボードと言えばフルキーボードが主流だったが、今はフルキーボードからテンキー部分を取った形のテンキーレスや、更に配列を整理してメインキー部分のサイズに凝縮し持ち運びにも便利なコンパクトキーボードなど様々な形のものが使われている。
今なおフルキーボードが標準ではあるが、とりわけテンキーレスのキーボードも人気がある。
テンキーレスは、基本的にはテンキーを不要としている人向けであるが、省スペースの目的や配置したときのバランスの良さを好む人も多い。フルキーボードより少し価格も安いというのも利点である。
自分もずっとテンキーレスのキーボードを使っている。配置したときにモニターの中央にホームポジションのあるメインキー部分を配置できるし、テンキーがない分、マウスを近くに配置できるので手の移動距離が減って効率的なのである。
テンキーが不要というわけではなく、必要なときもあるので独立したテンキーをテンキーレスの左側に置いて使っている。
テンキーレスは、キーボードの機能としては劣るものはない。キーピッチもフルキーボードと同じで、キーの配置も同じであって、使い勝手も変わらない。ただテンキーがないので、数字入力を頻繁にするという場合は別にテンキーを用意しなければならないというだけである。
RealforceやFILCOのキーボードなど、高価なキーボードではフルキーボードとテンキーレスと両方のモデルを揃えているのが普通である。Realforceのラインアップでは、テンキーレスキーボードのほうが先に表示されるので、テンキーレスのほうが人気があるということなのかもしれない。
逆に安価なキーボードでは、テンキーレスの選択肢は多くない。コンパクトなキーボードは安価帯でもいくらでもあるが、ちゃんとしたテンキーレスは少ない。どうせならテンキーはあったほうが良いという理由で買い求める人が多く、フルキーボードが主流のままである。
だが高価なキーボードでの動向やニーズに合わせて、そういう価格帯のキーボードもテンキーレスが主流になってきてもおかしくはない。
今は、文字入力よりブラウジングの用途とほうがPCでは多いので、キーボードで正しく心地よく打鍵できるか否かはあまり重視されていないようだ。ノートPCでさえ、配置を大きく変形させてテンキー付フルキーボードを備えるようになっているのは、入力効率の向上ではなく、何でも付加価値として付けておけば良いという考えである。